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あるところに太陽がありました。
そこで太陽はふと考え事をしていたのです。
「私がいない間お月様というのがいるらしいんだけど、どんな顔をしているのかしら」
どうすれば話せるのか太陽は考えていました。
そしてひとつの答えにたどり着いたのです。
「そうだ!手紙を書こう」
考えたらまずは行動です。
早速太陽は紙とペンを用意して手紙を書くことにしました
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お月様へ
あなたはどのような、お顔をしておられるのですか?
是非手紙で書いてほしいです。
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太陽より
そしてお月様が来るであろう場所にぽんっと手紙をひとつ置きました
そしてその晩
お月様は目の前に置かれた手紙を開けて読んでみることにしました。
そうするとすぐに返事をしました。
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太陽へ
僕の顔はこんな感じです。🌙
太陽の顔はどのような感じですか?
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お月様より
そしてまたそこに手紙を置きました。
その昼
太陽が手紙を読みました。
読み終わった太陽はその書かれたお月様の顔を見てなんと恋に落ちてしまったのです。
太陽はすぐさま返事を書きました。
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お月様へ
私の顔はこんな感じです。☀️
私がいない間どんな仕事をしているのですか?
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太陽より
そして夜になりました。
お月様が返事を確認すると、しばらく経って手紙を書き始めました。
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太陽へ
僕は静かに地球を照らしています。
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お月様より
朝日が昇るとすぐさま太陽は手紙を確認しに行きました。
手紙を読むと、お月様のクールさに更に惚れてしまったのです。
それからというもの太陽の猛アタックは止まりません。
好きな食べ物 趣味など様々な話をしました
そしてある朝のこと
太陽がいつも通り手紙を確認すると
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太陽へ
僕たち近々顔を合わせるね
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お月様より
太陽はこの日を忘れていました。
太陽と月が重なり合う月食を
太陽の胸の高鳴りは最高点に達していました。
と、同時に決めました。
「告白しよう」と
その日からというもの太陽は可愛くなるための研究をしました。
アイシャドウの塗り方や涙袋の書き方まで隅々
ついに出会う当日にまで来てしまいました。
太陽は自分でもわかるぐらい汗をかいていました
「今日の私は可愛い!」
と力を込め自分にいい聞かせました。
数分後…太陽の眩しい光が見えてきました。
数秒後…顔を合わせる時
太陽は告白するのに緊張で目に力をいれ閉じていました。
そして太陽が口を開きました。
「あの、私…」
と同時に目を開けると…
太陽の口が止まりました。
そう、約60秒もの間。
だけどその間は決して長くありません。
太陽と月が離れるに十分な時間でした。
時間は止まってくれません。
太陽がフリーズしている間、月は離されていきました。
太陽がやっと口を開きました。
「騙された」と
翌日
起きてきた太陽のメイクは崩れ落ちれ
目は晴れていました。
そこから太陽は決意しました。
もう顔の見えない相手には恋心を抱かないと
またいつの日か月がいいました。
「最近手紙来ないけど、僕何かしたかな。」
いいえ、お月様も何も悪くありません。
太陽も悪くありません。
ただ月が満月だったか三日月だったかの違いでした。
それから2人が交わることはもうありませんでした。
__________
おしまい