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こんにちは、まんじゅううまいです。
本日は旧メメントリとリアル人狼を行っていきます
詳しい話は本編で
今回は言葉数多めです
それでは
はる「…暇だぁあああああああああああああ!!!!」
大きな声が部室中に響き渡る
うた「うるせぇうるせぇ」
はる「だってさぁ…」
たく「そんなに暇なら編集やれば?」
はる「それは…違うだろ?」
こむ「なにがちゃうねん」
はる「ともかく!!俺はゲームがしたい!」
ゆー「すればいいじゃないですか」
はる「違う!なんかこう…もっとリアルな…!!」
そー「リアルっすかぁ?」
はる「そう!もっと現実味の強い命のやり取りがしたい!」
うた「物騒だな…」
『長くなりそうなのでさっさとお邪魔します』
うた「うわだれ?」
こむ「邪魔すんなら帰ってぇ〜」
『…本日は「現実味の強い命のやり取り」と言うオーダーですので
俺が提供させていただくのは「リアル人狼ゲーム」です』
こむ「無視かい」
ゆー「リアル…人狼ゲーム?」
『はい。
これから皆さんには此方の赤いドアを通っていただいて、人狼ゲームの世界に入っていただきます
そうすると、それぞれ皆さんに役職カードと部屋が振られるので
人狼ゲームを行っていただきます。』
はる「へぇ、面白そうだな!」
『役職構成は
人狼が一人
狂信者が一人
妖狐が一人
黒猫が一人
占い師が一人
霊媒師が一人
双子が二人
狩人が一人
市民が三人
となります』
たく「ちょっとまって、それ12人必要だけど…俺等8人だよ?」
『ええ、心得ております
本日は初回ということで、特別にご招待した方々がおられます』
こむ「誰やねん?」
『奏様、飛び石のしゅん様、そして…角様とはとね様になります』
きゅ「はとねくんッッ…!?」
こむ「角にぃもッッ…!?」
『はい、彼らに話を持ちかけた所、快く承諾していただけました
「また話したいとは思ってたんだよ」「久しぶりだし楽しみだなぁ」
そうおっしゃられていましたよ』
そー「そうっすか…」
ゆー「わかりました、でもまずは僕達の安全を約束してください」
『勿論です。貴方がたに怪我など一切させませんし、死にも殺されもしません
時間も一日目、二日目と過ぎはしますが、現実とは違う時間の進み方をしているので
終了時間に関しての保証もいたしましょう』
うた「なんか…出来すぎてて怖いな…」
はる「でも、安全ってことだろ、なら行くぞ!」
たく「裏とか…」
山田「なさそうやろ!いこいこ!」
こむ「おもろそうやし行こうか!」
きゅ「楽しそう〜!!」
続々と扉をくぐっていくメメントリメンバーたち
そー「ん〜角さんとかはとねくんと会えるのは嬉しいっすよね〜」
ゆー「あ、待ってください!もう少し疑ってみて…って行っちゃいましたね…」
うた「ええい、悩んでも仕方がない、行くぞ」
ゆー「え!ちょ、うたくん!?」
たく「待ってって!」
『皆様早いですね。大切なことを聞いていないのに…_______________』
だれもいなくなった部室、赤い扉はゆっくりと消えた
重厚な洋館の前に集まったメンバーたち
ゆー「ここって…」
たく「古い洋館だな」
『特別に用意させていただきました』
話しかけてきたのは少年と言えるほど小さい男の子
山田「お前さっきのか?」
『厳密には違いますが、まぁ運営側という点ではそうです。
本日はGMを務めさせていただきます。無難にGMとお呼びください。他の方が待っています、早く行きましょう』
こむ「お、おう…」
『これでメメントリ様は全員そろいましたね?それでは鍵を閉めさせていただきます』
ゆー「え!?」
『大丈夫です、僕が必要と判断すればすぐに開けて現実世界にもどる事ができますので』
たく「…本当に開くんだろうな…」
『疑われても仕方がないです。広間に向かいましょう、』
コツリコツリと革靴を鳴らしながら歩いていく小さな背を追いかける
『此方が広間です。今後会議はここで行いますので覚えてください』
そー「広いっすね…」
映画でしか見ないような長机の奥にいる
黄色と白の頭。
はる「角…!はとね…!!」
かく「よう、はるてぃー」
はと「久しぶりぃ〜」
はる「久しぶりだな本当に‥!!」
かく「山田に…こむぎか?見た目変わったなぁ〜!」
こむ「筋トレしましてんw」
山田「角にぃは何も変わっとらんやんw」
かく「悪かったな成長して無くて」
はと「ゆーまくんにきゅーちゃんだ〜!!なっつかしぃ〜」
ゆー「はとねさん…!!」
きゅ「お久しぶりですぅ…(泣)」
はと「泣かないでよw」
『感動の再開の中申し訳有りません。飛び石様と奏様が来られました』
たく「あの二人もきたんだ…」
しゅ「お久しぶりです」
かな「やほやほ〜」
はる「あ!かなでででにしゅんさんじゃないっすか〜!」
こむ「しゅんパパやしゅんパパ」
しゅ「どうも、しゅんです」
かな「かなでででだよぉ!」
『それではメンバーも集まったことですし、ゲームを開始いたしましょう。
皆さんお手元に行き届きました地図をご覧ください』
机の上に置かれていた紙を開く
『そちらは当館の地図になっております。
指定されたお部屋に役職カードが置かれているので、確認をお願いします』
『まもなく、夜が参ります』
その合図を聞いて、皆が動き始める
それぞれが指定された部屋にたどり着き、扉を開ける
部屋の中にはベッドとデスク、大きいラグと、ごく普通の部屋
そして小さなサイドテーブルが真ん中に鎮座していた
そのテーブルの上には、裏向きにされたカードが丁寧に置かれていた
恐る恐る手をのばし、カードを拾い上げる
裏返して、役職を確認した
自分の役職は_______。
はるてぃーside
カードを見ると
青と黒を基調とした、ステンドグラスのような絵
ランタンやクワを持っている二人のシンプルな男女
顔は恐怖と不安に歪んでいて、あたりを警戒しているような素振りの絵だった
したの方には丁寧な文字で市民と書かれていた
吊られないように、殺されないように、人狼を吊りきれば勝ちの村人陣営
特になんの特殊能力もない
カードの確認を終えると、サラリとカードが塵になって消えた
はる「‥どういう仕組みだ?」
手持ち無沙汰にしていると、辺りが暗くなり始める
スピーカーから、音がなった
『ジジッ__一夜目がやってきました、人狼陣営は今日襲撃する人を決めてください』
『ジジッ__占い師は、誰か占いたい人を一人選んでください』
『ジジッ__狩人は誰か守りたい人を一人選んでください』
『ジジッ__狂信者は人狼を確認してください』
『ジジッ__双子は相方を確認してください』
ただ時間が過ぎていく
何もすることが無い時間
いつ殺されるかわからないというのもあり、どこか心の臓が沸き立つような恐怖感
はる「やべぇ…ガチ感えげつねぇ…」
これからの勝負が楽しみだ
『ジジッ__夜が明けました。広間に集まってください』
昨日通った道を歩き、広間に出ると
もうある程度の面々が集まった所だった
『皆さん、おはようございます。昨晩の犠牲者は出ませんでした。それでは会議を行ってください。どうぞ』
はる「…俺は市民。ごく普通の」
恐る恐るCOする
そー「僕占いです」
きゅ「僕狩人です…昨晩はしゅんさんを守りました…」
しゅ「あ、ありがとうございます。俺は市民です」
きゅ「いえいえ…」
ここでのCOと、だれも死んでいないことからこの発言は真と取っていいな…
たく「俺は市民だよ」
かな「僕…いや、殺されたくないなぁ…白ってことだけ言っとく」
かく「…市民だな」
こむ「俺も…」
わかってはいたが市民騙り多いな…
山田「俺も市民やな」
はる「うたくんは?」
うた「…俺占いなんだけど…」
そー「いやッ!僕が占いですって!」
うた「俺が占いなんだからしょうがないだろ…!」
早速始まった役職対抗
この二人の内どちらかが狂信者ということになる
山田「じゃあさ、二人とも誰か占えばよくね?」
そー「俺一夜目に占ったっす。かなでさんは白でした」
うた「俺も占った。はるてぃー白ね」
かな「僕白だしねぇ…」
はる「俺も普通の市民だし‥」
山田「これって占い一回しか使えへんのか?」
『いえ、上限を設けています、今回は3回までです。』
山田「じゃあさ、お互い使い切ればよくね?ロラっても」
うた「俺は納得」
そー「えぇ…死にたくないっすよ…」
しゅ「ん〜…山田さんも確白とは言い切れないからなぁ…」
こむ「だってさ、絶対吊らなあかんねんやろ?」
かく「まぁ死なないって言ってたし、初回は雑吊りでいいんじゃね?」
ゆー「いやその死なないって確証もないんですよ」
『死にませんよ。絶対に』
たく「とりあえず今のところのグレーが俺、はるさん、しゅんさん、角にぃ、こむぎ、ゆーま、はとねん、山田、かなでででだよね」
かく「そんで限りなく黒に近いのがそーちゃんとうたくん」
かな「もう僕言うわ!疑われて吊られても本末転倒だしね。僕霊媒CO!」
山田「対抗は?」
うた「いなさそう?」
そー「対抗も出ていない確白役はきゅーちゃん、かなでさんってことになりますね」
『人数も合っています。それで間違いはないでしょう』
はる「あ、そういうのは答えてくれるんだ」
『全会議の議事録を取っていますので』
たく「ん〜そうなってくると今日吊るのはそーちゃんかうたくんだよね…」
かな「僕はうたくん吊りたい派、後から出てきたし、狂信者かもしれない」
きゅ「僕はそーちゃんを吊りたい…うたくんが狂信者だったら多分だけど占いには行かないと思う…」
うた「そりゃそうだろ、あの状況で狂信者なら普通霊媒COするし」
はる「ん〜確白の意見が割れちまったなぁ…」
山田「どっちにつくかって感じやな」
『残り時間あと五分程度です。会議時間終了になりましたら、強制的に処刑場へと移動させられます』
しゅ「時間もないですね…」
こむ「俺はうたくん吊りたい派」
かく「俺もかなぁ〜ここでそーちゃん吊るのは悪手な気がする」
山田「俺はむしろそーちゃん吊りたい!」
たく「どうせ嫌いだからとかだろ」
山田「うっせばーか」
はる「喧嘩すんなお前ら」
うた「で?結局俺とそーちゃんの最終決戦なんだよね?」
そー「えぇ…僕本当に占い師なのに…」
山田「日頃の行いが悪いんやろw」
そー「ひどくないっすかぁ?」
きゅ「う〜ん…そーちゃんも怪しいんだけど…うたくんも怪しく見えてきちゃった…どうしよう…」
しゅ「俺はそーちゃんですかね…被り物であんまりわかんないけど、ちょっと目が泳いでる気がしたので」
はる「そんなわけって言いたいけど…しゅんさんの動体視力なら有りうる」
そー「えぇ!?泳いでました!?」
たく「じゃあ俺はしゅんさん信じてみようかな…」
うた「で?今のところだれがどっちなんだ?」
かな「そーちゃんに入れるのがきゅー、たく、やま、しゅん。」
うた「俺に入れるのがかなででで、こむ、角かな?」
かな「そうだね、それとお互いじゃない?」
そー「っすね、俺はうたくんに入れます」
『残り時間一分です。』
山田「あとははるてぃー、ゆーま、はとねんやな」
ゆー「僕はうたくんですかね。やっぱり後からのCOは引っかかります」
はと「俺は…ごめん、もうちょっと考えさせてまじわかんない」
はる「俺はそーちゃんかな、うたくんが狂信者なら占いを選ぶ理由がますますわからない…」
そー「あとははとねさんだけっすね…」
うた「はとねが俺に入れれば同数…あれ同数投票だとどうなるんだ?」
『決選投票としてもう一回投票を行います』
うた「なるほどね…時間が伸びると…」
こむ「伸びるって言ったって、投票時間だけやろ?じゃあ変わらんやん」
はる「じゃあ決めといたほうがいいかな…ふたりともなにか言うことはない?売り込み的な‥」
うた「そーちゃんに入れれば、俺は白出してあげれるよ」
そー「それくらい僕にだってできますって!!」
はと「えっと…俺は…」
『___投票時間が参りました、処刑場へと移動してください』
ぞろぞろとGMについていく
暗い地下に連れて行かれた
『此方の部屋の中に、ボタンがあります。
そーザウルス様を選ぶのなら灰色のボタンを、
うた様を選ぶのならば青色のボタンを
投票先はだれにもわからないようになっています…投票時間スタートです』
小さな、電話ボックスほどしか無い箱
なにかが起きそうな雰囲気にみんなが足踏みしていたとき
たく「…俺行くよ…」
そういってたくぱんが先陣を切った
部屋に入り、扉が閉まる
叫び声が聞こえるかもしれない、開けたら血で真っ赤かもしれない
それぞれ恐ろしい結末を想像した。
だが、たくぱんはあっけなく帰ってきた
たく「特に何もなかったよ、ボタンだけだった」
そう言ってGMに問う
たく「これもう帰っていい?」
『いえ、投票時間が終われば次は処刑時間です、その後に夜がきますので、そこまでここでお待ち下さい』
たく「そっか…」
そう言って、うつむき気味に壁にもたれかかった
山田「山田行くわ」
きゅ「じゃあ僕も…」
かく「早く終わらせようぜ」
こむ「せやな」
そういってみんな続々と部屋に入っていく
取り残された俺とゆーまとはとね
はる「俺も行く、ゆーまたちは?」
ゆー「僕も行きます…」
はと「…俺最後で、もうちょっと考えたい」
そう言って苦笑いで手を降るはとね
ゆー「…辛いんでしょうか…」
はる「杞憂だといいんだけどな」
『それでは、投票結果が出揃いました。本日、処刑されるのは____』
『そーザウルスさんです』
誰かの息を呑む音が聞こえた
『此方の円の中心に立ってもらって、最後に一言遺言をどうぞ』
そー「そうっすね…遺言…まぁゲームですし、また試合が終わった後でって感じですかね?」
『___ありがとうございます。それでは処刑を開始します』
そうGMが言うと、上から大きなトンカチのようなものが出てきた
たく「…なんだ?」
しゅ「まさか…ね…」
ズドン
そんな大きな音をたてて、トンカチが振り下ろされ辺りに赤い花弁が散った
はる「…ッッッッは…!?」
ゆー「死なないんじゃ…ッッ!!」
『そーザウルス様は死んでおりません。これは演出の一部です』
こむ「じゃあなんやねんこの血!」
『演出の一部です』
かく「お前…!!騙したんか…!!」
そう言って角はGMの小さな胸ぐらを掴み上げる
『そーザウルス様は死んでおりません』
何度問うても同じ答えに、無駄だとGMを投げ捨てる角
『…夜が参りました、皆様お部屋にお戻りください』
しゅ「ッッッ!!まだ続けるんですか…!?」
きゅ「そーちゃん…しん…じゃっ、た…???」
『そーザウルス様は死んでおりません。ゲームを続行いたします』
痛々しく汚れた服装を気にもとめず、淡々とゲームの進行を行う
かな「人間じゃねぇよ…」
『お部屋に、お戻りください』
はるてぃー
うた
山田
こむぎ
たくぱん
ゆーま
きゅー
そーザウルス ☓
角
はとね
飛び石のしゅん
奏
部屋に帰ると、またスピーカーから音がなった
『ジジッ__二夜目がやってきました、人狼陣営は今日襲撃する人を決めてください』
『ジジッ__占い師は、誰か占いたい人を一人選んでください』
『ジジッ__狩人は、誰か守りたい人を一人選んでください』
『ジジッ__霊媒師は、誰か霊媒したい人を一人選んでください』
あいも変わらぬ単調な声に、静かな部屋
本当に死ぬ。その事実が胸を締め上げる
俺は…殺されるのか…?
ゆーまside
僕は市民だ
本当によくないと思う
最初からこのゲームは怪しいと思っていたんだ
まさか本当に殺されるとは…
ゆー「怖いなぁ…」
不意に扉が叩かれた
ゆー「えッッ!?」
ムリムリムリ、人狼が来た、殺される
嫌だ。まだ死にたくない…!
山田「…ゆーま?」
山田さんの声が聞こえる
いつもより少し優しい声に、多少安心できた
ゆー「何でしょうか…?」
山田「いや、そーちゃん死んでしもて…大丈夫かなって…」
ゆー「あ、ありがとうございます…」
安心して、鍵を開けに歩く
ガチャリと、鍵をひねったその時、ふと気付いた
なんで僕は今山田さんを信用した?
山田さんが人狼かもしれないのに
閉めようとしたときにはもう遅くて、
扉が開かれる、前を見ると狼の耳が生えた
山田さんが居た
はるてぃーside
『ジジッ__夜が明けました。広間に集まってください』
扉を開け、何事もない夜だったと胸を撫で下ろしながら歩く
広間につくと、ザウルスが座っていた席には、そーザウルスをデフォルメしたような、愛らしいぬいぐるみが
そしてその首には、縄が掛かっていた
はる「ッッッ…悪趣味…」
うた「……」
たく「…」
しゅ「…本当に…死ぬんですね…」
広間はもはやお通夜状態だった
『皆さん、おはようございます。』
変わらぬ声でそう言いながらGMが歩いてくる
手に何か布をかけたものを持っている
『昨晩の犠牲者は_______ゆーまさんでした』
そう言って、持っていた布を取り外すと
ゆーまのぬいぐるみが現れた
そのぬいぐるみは真っ赤な血に染まっていて、
まるで現場にあったかのような出で立ちだった
そのぬいぐるみをゆーまが居た席に置き、自分はいつもの場所に戻り、口を開いた
『それでは会議を行ってください。どうぞ』
はと「ゆーまくん…」
はる「くそったれ…」
しゅ「…今日も‥吊らなきゃいけないのか…」
たく「しょぼくれたって進まないし、早く終わらせよう」
たくぱんの一声で、場は少し落ち着く
きゅ「‥僕は昨日はるさんを守りました」
はる「そうか…ありがとう」
かな「僕そーちゃんは霊媒しませんでした…」
こむ「?なんで?」
かな「えっと…そーちゃんが占い師であろうと、狂信者であろうと白扱いされちゃうからですね」
かく「それもそうだな」
うた「俺ははとねを占った、白だったよ」
はと「うん、俺市民だしね」
はる「…進まねぇな…」
山田「しょうがないやろ、現行犯とか無いゲームなんやし」
かく「今回の候補は…」
こむ「俺と角にぃ、たくぱんにはるてぃー、あとははとねん、山田、うたくんかな?」
うた「だから俺占いだって」
たく「いや確かじゃないしな…」
かく「なら、うたまで吊りきって、ロラ完遂させればいいじゃん」
はる「それも有りだな…」
こむ「怖いし俺はうたくんまで吊りたいかも…」
きゅ「そっちのほうが確実だよね…」
うた「待て待て、占いはまだ後一回残ってる、それまでは生かしてほしい…」
山田「なら…あと一回やな…今回はだれを吊る?」
たく「吊らないとかできないのこれ?」
『申し訳有りません。進行の都合上…』
たく「できかねないってことね…」
はる「だったら、俺、はとねかたくぱんが怪しいと思う…」
はと「えぇ!?」
たく「…なんで?」
はる「たくぱんにしては積極的だなぁって思ってさ…」
山田「それは山田も思った」
たく「…何でもいいだろ…早く終わらせたいんだ」
はと「俺はなんで?」
はる「はとねはずっと迷ってるし、珍しく控えめな気がする」
こむ「確かに、はとねらしく無いな」
かく「そう言うので行くなら、だんまりしてるしゅんさんはどうや?」
しゅ「え、俺ですか?」
かく「そう、なんかずっと静かやし‥なんかチャンスを虎視眈々と狙ってる感じする」
こむ「そーちゃんを怪しくさせる決め手も、しゅんさんが出したしな」
しゅ「あ……ぅえっと…」
山田「どもってるし…ちょっと怪しい気はするな…」
たく「しゅんさん役職は?」
しゅ「‥市民です…」
はる「間がなぁ…」
『残り時間あと五分です』
かな「俺はしゅんさんに入れたい…」
きゅ「僕もかな‥うたくんには後一回の占いだけ使ってもらう感じで…」
うた「…わかった、次の夜が終われば、俺は大人しく吊られる。今回はしゅんさんに入れるよ」
はる「俺は…たくぱん…」
たく「そうか…じゃあ俺ははとねんに入れようかな」
山田「俺もしゅんさんかな…そーちゃんのときなすりつけ感あったし…」
はと「俺はたくぱんで」
『決まりましたか?それでは処刑時間に移ります』
二回目の処刑部屋
昨日は散っていた赤い血痕も、綺麗さっぱり消えていた
『昨日と同じように、投票をお願いします』
山田「…もう行くで」
今回は、みんな素早くボタンを押して、投票を終えた
『それでは、投票結果が出揃いました、本日処刑されるのは_______』
『飛び石のしゅん様です』
ため息が聞こえる
横で青い影がゆっくり横切った
俯いているから、表情は見えない
『____遺言をどうぞ』
しゅ「…ごめんなさい、ルーレットなんです…」
絶望した、それでいて困ったような笑みでそういうと同時に、しゅんさんの頭上に大きなルーレットが現れる
ルーレットにはそれぞれのメンバーカラーと、それぞれの名前
たく「ッッ…!黒猫か…!」
ものすごい勢いで回転するルーレット
『黒猫の能力使用により、ランダムで道連れが発生します。今回道連れにされたのは』
ルーレットが徐々に減速していき…止まった
針は黄色を刺している…そして、その下に明朝体で書かれた『角』の字
かく「俺かよ…ッッ」
重く、でも確かに処刑台へ向かう角
処刑台の円の上に立ち、悲しそうに笑った
こむ「ッッ…も〜!!角にぃの馬鹿!運ゼロ!!」
そう言って、こむぎが角に駆け寄り、処刑台に上がる
かく「わりぃなぁ…こむぎ…巻き込んで」
こむ「ほんとやわ、あの世でお詫びしてな」
はる「お前ら…まさか…ッッッ」
たく「双子…!!」
きゅ「まって!ふたりとも…!!」
ズドン
また、処刑部屋に赤い印が散った
『……夜が参りました…お部屋にお戻りください』
もうみんな怒る気力も無いのか、だれも何も言わないまま出ていった
はるてぃー
うた
山田
こむぎ ☓
たくぱん
ゆーま ☓
きゅー
そーザウルス ☓
角 ☓
はとね
飛び石のしゅん ☓
奏
こむぎside
意識が浮かび上がる
確か俺は黒猫に道連れにされた角にぃの後を追って…
こむ「…ここどこや…?」
ふわふわとした床に手をついて、その心地よさに目を見張る
こむ「めっちゃいい布団やぁ…」
触る感覚があるということは生きているということ
つまり吊られても死なない。
GMは本当のことを言っていたってことになんのか…
こむ「みんなはどっかおるんかな…?」
広い部屋だし、誰かはいると思うんやけど…と頭を掻きながら辺りを眺めてみる
すると、遠くから聞き覚えのある声が聞こえた
ゆー「あ、こむさん起きたんですか?」
こむ「おう、ゆーまっちか、ついさっき起きたとこやねんけど…ここどこ?」
ゆー「ついてきてください、歩きながら説明します。立てますか?」
こむ「おう、余裕や」
そう言って立ち上がり、布団でできた床を踏みしめる
こむ「で?ここは?なんでゆーまっちが?」
ゆー「ここは吊られた人、殺された人が集まる控室らしいです。僕は人狼に殺されてここに来ました」
こむ「集まるってことは…他のもおるって事か?」
ゆー「はい、角さん達は先に起きて、もうそーちゃんと遊んでますよ」
こむ「へぇ〜…」
生きとるんか…良かったぁ…
安堵しながらも歩いていると、壁が現れた
横を見ると赤い扉と青い扉、緑の扉があった
ゆー「こっちの赤い扉は僕らの出口です、部室に帰れるって言ってました。でこっちの青の扉がしゅんさん達用…緑が幽霊部屋です」
こむ「幽霊部屋?」
ゆー「すごいんですよ、屋敷の中に仕込まれた監視カメラの映像が見れるんです。
食事とかもありますし、空調も快適なのであっちよりも全然いいところです。」
こむ「へぇ!おもろそうやなぁ〜」
ゆー「みんな幽霊部屋にいますよ。それとGMもいますね。全部答えてくれますし、全員の役職も提示されています」
こむ「え!?GMが?」
ゆー「不思議ですよね、見た目はそっくりなんですけど、こっちのGMは口が悪いんです」
こむ「双子ってことか」
ゆ「違うらしいですけどねぇ…」
『ちょっと、そこで止まんねぇでくれる?』
ゆー「うわすみません」
こむ「ホントや口悪」
『うるっさいなぁ…死人は黙ってろボケ』
そう言って扉を開けて入った
『おいザウルス、菓子の補充がくるからって食い切るなよ』
そー「すんません、美味しくて…」
『たっくだれが作ってると思ってんだお前は‥』
そー「だってうまいんですも〜んって、こむさんだ!」
かく「お、こむぎ起きた?」
しゅ「さっきぶりですね、すみません、巻き込んでしまって」
こむ「ええよええよ、」
なんだ、みんないつも通りじゃないか
こむ「んお?これって…」
そー「上の映像っす!こむさんが死ぬとこ見てたっすよ〜」
こむ「ちょッやめてやぁ〜」
ゆー「【もぉ〜!角にぃの馬鹿ッッ!!】」
そー「【運ゼロッッッ!!!】」
こむ「やめていうとるやろぉ〜?」
かく「ニッコニコでこっち駆け寄ってきてさぁ〜」
しゅ「本当に双子なんじゃないかと思いましたよ」
こむ「しゅんさんまでッッ…!?」
かく「あっはww…そうだこむぎこれ見てや」
こむ「?これは…」
そー「みんなの役職一覧っすよ」
こむ「これは…!!!おもろいことになりそうやな…!!」
はるてぃーside
みんな静かだった
疑われぬように、殺されぬように
部屋に戻ってくると、スピーカーが鳴る
『ジジッ__三夜目がやってきました、人狼陣営は今日襲撃する人を決めてください』
『ジジッ__占い師は、誰か占いたい人を一人選んでください』
『ジジッ__狩人は、誰か守りたい人を一人選んでください』
『ジジッ__霊媒師は、誰か霊媒したい人を一人選んでください』
もう何も考えたくない
俺が遊びたいって言ったから始まったこのゲーム
俺が遊ぶのを諦めていたら
俺がこっちに来なければ
俺がこんなことさえ望まなかったなら
ザウルスも、ゆーまも、しゅんさんも角もこむぎも…!
死ななかったはずなのに…
どうせ殺すなら…俺を殺してほしい
もう…いっそ死んでしまいたい…
『ジジッ__夜が明けました。広間に集まってください』
何事もなく、朝を迎えてしまった
広間につくと、今日は奏がきていない
嗚呼、死んでしまったのか…俺のせいで…
何も言わずに、椅子に座る
たくぱんがなにか言いかけたが、すぐに口を閉じてしまった
きゅ「…すかすかですね…」
こむぎと角が座っていた席には例のごとくぬいぐるみが置いてあって、お互いの首に掛かっている縄がつながっている
角には黒い猫の肉球の跡がついていた
しゅんさんのところにもぬいぐるみがあって、このぬいぐるみには赤い肉球のあとが付いていた
黒猫で道連れにされたという印だろう
『皆さん、お集まりになられましたね?昨晩の犠牲者は____』
はる「奏…だろ?」
『___はい、昨晩の犠牲者は奏様です。それでは議論を開始してください』
ゆーまの時のように血濡れのぬいぐるみを席につかせた
うた「俺はたくぱんを占った。白だったよ」
たく「そう…」
はる「なぁ…これからどうする‥?」
きゅ「どうするって言っても…」
たく「まずはうたくんを吊る。そんで…」
はる「ッッッ!!たくぱんお前さぁッッ!!仲間が死んでるんだぞ!?
俺等騙されてデスゲームに参加してるようなもんなのにッ!なんでそんなに冷静なんだよ!」
大きな音を立てて立ち上がる
みんな怯えたような顔をしている
その中でもたくぱんは涼しい顔のままだ
たく「…も〜…だから言ったほうがいいって言ったじゃん…もう伝えていい?」
GMの方を向いてたくぱんが問う
『皆様気に病まれているそうですしね。もっと黙っていた方が面白いですが、登場人物が壊れてはお話になりません』
たく「はいはい、まぁメタ発言ってガチ勢には嫌われがちだしね…とりあえず、全部説明するよ」
_______________________________
みんなが出ていった後、
俺だけちょっと残ってたんだよ。
なんかあるんじゃないかなってさ
『皆様早いですね。大切なことを聞いていないのに…たくぱん様、聞いてくださいますか?』
たく「…なに?」
『面白そうなので、皆様にはご内密に』
そんなわけで始まった追加のルール説明
まず一つ、多分一番気になってるんじゃないかな?
死んだメンバーの行方
吊られても、殺されても死人は強制的に幽霊部屋に連れて行かれる
そこから部室とかに戻ることもできるけど、基本は幽霊部屋で待機なんだって
そこで生きてる人間達のゲームを見てるんだってさ
役職も開示されてるらしいよ
__________________________________
はる「待て待て待て」
たく「何?」
はる「あ〜色々聞きたいが…まず、死ぬときって痛覚とかリアルなのか?」
『死ぬときは基本落とし穴に落とされる感じで幽霊部屋に招待されます、
血はただの色素と水とタンパク質を混ぜた血糊です。
なにか起こった場合は、創造主様が助けてくれるので、心配はいりませんよ』
きゅ「みんな怪我とかしてないってこと…だよね‥?」
たく「だからそう言ってるだろ?」
なるほど、たくぱんの肝が妙に座っているのは、これを知っていたからか
『ゲームが終わるまで原則出られないという制限はついていますけどね』
山田「あとあと、なんでそれ言わんかったん?」
たく「俺だってみんなが日に日に辛そうになっていくの見ててずっと言いたかったんだよ…でもこいつがさぁ…」
『ゲームは生死がかかっている方が面白いので』
たく「だってさ…」
山田「ガチでデスゲームの主催者みたいなこと言うやん…」
はと「こっそり伝えてくれればよかったのに‥」
『この世界なら僕はなんでもできますよ?例えば皆さまをここから返さないとか』
たく「…言えるか?こんな事言われて」
はと「…ごめん…」
『話がそれましたね。残り時間あと一分です。』
うた「…ともかくだ…今日は俺吊りなのか?」
はる「そうなるな…」
たく「俺も賛成」
山田「じゃあ吾輩アルカリ性」
きゅ「あ、じゃあ僕中性で」
たく「おい、死なないってわかった途端ふざけだすな」
はる「ははッww」
良かった…
だれも死なないんだ…
『___決まりましたか?それでは処刑時間に移ります』
だれも死なない。そう思えただけでも安心できたはずなのに
それでも足取りは重いものだった…
心の何処かで、みんなが死んでいる姿が引っかかっている
これすらも…たくぱんを巻き込んだ嘘だったとしたら‥?
もう考えるのはやめにしよう
またきれいになっている処刑場
『それでは、昨日のように投票をお願いします』
一人ひとりが、小さな部屋に入る
『それでは、投票結果が出揃いました、本日処刑されるのは_______』
『うた様です』
うた「あ〜ワンチャン賭けてたのになぁ〜」
ぼやきながらも大人しく処刑台に上がるうた
『____遺言をどうぞ』
うた「考えてなかったな…まぁ頑張れよ人狼さん‥また後で」
ズドン
たく「‥うたくん狂信者が確定しちゃったな」
はる「ってことはザウルスが真かぁ…ミスったなぁ…」
きゅ「後は僕達5人だけですよ…次吊らないと終わりじゃない?」
山田「どうせたくぱんやろ」
たく「はぁ?そういう山田なんじゃねーの?」
はと「や、やめようよぉ〜!」
『夜が参りました、お部屋にお戻りください』
はるてぃー
うた ☓
山田
こむぎ ☓
たくぱん
ゆーま ☓
きゅー
そーザウルス ☓
角 ☓
はとね
飛び石のしゅん ☓
奏 ☓
昨日よりも落ち着いた気持ちで部屋に戻る
だが目は冴えきっていて、無理に眠ろうとすると嫌なことを考えてしまう
はる「……はぁ…」
ため息を付いて、部屋を見回した
意味もなく消えたカードの絵を思い出す
きれいな絵だったな…他の役職はどんな絵なんだろうか
あとでGMに言ったら見せてくれるだろうか
『ジジッ__四夜目がやってきました、人狼陣営は今日襲撃する人を決めてください』
『ジジッ__占い師は、誰か占いたい人を一人選んでください』
『ジジッ__狩人は、誰か守りたい人を一人選んでください』
『ジジッ__霊媒師は、誰か霊媒したい人を一人選んでください』
スピーカー越しの声
こころなしか、単調な声に、少し暖かみが増した気がする
『ジジッ__夜が明けました。広間に集まってください』
いつも通りの道を歩く
あたりの気配が少なく、スカスカな気分だ
椅子にはうたくんのぬいぐるみが置いてあった
たく「…終わんないね…」
きゅ「てことはこの五人の中にいるってことですよね…」
山田「でも、今回はだれも死んでないな」
はと「きゅーくんはだれを守ったの?」
きゅ「僕はたくぱん守った!」
たく「まじ?ありがと」
はと「じゃあたくぱんは白に近いかもね…」
山田「なんで?」
はと「きゅーくんに守られて、実際うまく行ってるってことは、たくぱんは人狼じゃないってこと」
たく「俺がもし人狼だったら、誰か死んでるはずだしな」
山田「まじかぁ…」
はる「じゃあたくぱんはもう白起きでいいな」
たく「やったぁ〜」
山田「ん〜じゃあ残りはとねんと俺とはるてぃーやんな」
きゅ「だれだろう…」
はと「今回は確白様の言う通りって感じだな…」
たく「『ゲームモード:きゅー』的な?」
はる「懐かしぃ〜ww」
山田「え、嫌や」
はと「シンプル拒絶じゃんw」
『残り時間あと五分です』
はる「で?だれ吊ろうか」
山田「はるてぃーなんか言っとらんかったっけ?はとねんが怪しいとか」
はる「ああ、なんか内気すぎないって思ったときね」
はと「えぇ!?俺じゃないって〜」
たく「でもまぁ…疑わしきは罰せよと言うしねぇ…」
きゅ「ん〜…はるさん一度も疑われてないし…はるさん信じてみようかな…」
山田「せやったら山田もやろ」
きゅ「確かに!たくぱん、どうしよう…」
たく「えぇ〜…俺に聞かれても…俺だって白寄りってだけで一応グレーよ?」
はる「なんかたくぱんの言動白臭いんだよなぁ〜」
たく「そら白だからね」
山田「実は演技ですとかじゃね?」
はと「えぇ〜?そんなことあるぅ〜?」
山田「い〜や、たくぱんたまにこういう悪いことするし全然ありえる」
はる「出た山田の雑たくぱん殴り」
たく「もはや通常運転」
はと「もう吊っちまえ」
山田「山田ちゃうし!」
きゅ「う〜っと…どうしてもたくぱんが怪しく見えないんだよなぁ〜…」
はる「きゅーさんがそう思うならいいんじゃない?」
山田「じゃあはとねんかはるてぃーやん」
はと「さらっと君を除外しないで?…まぁ別に俺は吊られてもいいけどね」
はる「お、大人」
はと「まぁ後悔はすると思うけど」
はる「前言撤回、全然ガキだった」
山田「でもはるてぃーちゃう気がすんねんなぁ〜」
はる「お、合ってる、山田くんは白だ」
たく「利己的すぎでしょ」
『残り時間あと一分です』
きゅ「ええいもうはとねさんだ!!」
はと「あ〜しんじゃう〜!!」
たく「ははッw」
山田「はとねんにいれまぁす!!」
はる「煽りよる煽りよる」
はと「じゃあ山田くんにいれまぁす!」
『___決まりましたか?それでは処刑時間に移ります』
いつも通り道を歩く
みんなもちょっとづつ調子を取り戻してきて
ゲームを楽しめている気がする
はる「なぁ…これ本当に全員で帰れるんだよな?」
『はるてぃー様は心配性ですね。たくぱん様みたいです』
はる「たくぱん?」
『たくぱん様も何回も聞いてきました。最終的に契約書を書いて済ませましたよ』
はる「まじか…」
『ご覧になります?僕は機械なので、契約書なんて作られたら守るしかありません。そこを突いてきたのでしょうね』
はる「いや、いいよ」
何だ、案外たくぱんもメンバー大好きじゃないか
足取りがまた一つ軽くなった
『それでは、昨日のように投票をお願いします』
見慣れた小さな部屋に
決まってきた順番で入っていく
『それでは、投票結果が出揃いました、本日処刑されるのは_______』
『はとね様です』
はと「やっぱ俺ですよね〜…」
『それと、処刑方法が今回から変わります』
はる「え?」
『前回のは皆様つらそうだったので、許可を取ってこういう形にさせていただきました』
はとねが丸い円の上に立つ
『それでは、遺言をどうぞ』
はと「遺言…そうだな…絶対後悔するからな!!!!!」
はとねがそう叫ぶと同時に、地面がぱかりと割れて、はとねが落ちていった
はと「うわああああぁぁぁぁぁ…」
どんどん小さくなっていく声
たく「えぇ…」
『ハンマーをなしにさせていただきました。此方のほうがゲームらしくて面白いでしょう?』
はる「いや面白いけどさ…」
きゅ「こわ…」
山田「山田絶対落ちなくないんやけど…」
はる「てか、なんで急に?」
『このゲームはあくまで皆様に楽しんでもらうために作っています。
クライアントのクレームに対応してデバックをするのは制作陣としては当たり前の精神です』
たく「って、さっき知ったんだよな」
『お恥ずかしながら、先程たくぱん様とはとね様に諭されてしまいました…』
はる「まじかよ‥」
きゅ「ふたりともすごぉい!」
山田「なんかGM間抜けやな」
『この世界は完成したばかりなので多少おかしななところもありますし、
臨機応変に対応できません。こういうところは地球を見習わないとダメなんですよね…』
はる「なんか…人の心を手に入れた感あるな」
山田「同感」
きゅ「可愛いね!」
たく「かわいいかぁ…?」
『夜が参りました、お部屋にお戻りください』
はるてぃー
うた ☓
山田
こむぎ ☓
たくぱん
ゆーま ☓
きゅー
そーザウルス ☓
角 ☓
はとね ☓
飛び石のしゅん ☓
奏 ☓
そう言えば、死んだ人はどこか隠しカメラで見ているって言ってたよな‥
探すか
ベッドのした、机の中、天井の隅
色々探索してみるが見当たらない
はる「ッッあー!見つかんねぇ!!」
大きな声で叫んでみるが、返事は帰ってこない
『ジジッ__五夜目がやってきました、人狼陣営は今日襲撃する人を決めてください』
『ジジッ__占い師は、誰か占いたい人を一人選んでください』
『ジジッ__狩人は、誰か守りたい人を一人選んでください』
『ジジッ__霊媒師は、誰か霊媒したい人を一人選んでください』
俺には関係のないことだ、と
カメラ探しを再開する
特に何も起こらなかった
『ジジッ__夜が明けました。広間に集まってください』
広場につくと、たくぱんと山田だけ
はる「えぇ…お前らだけぇ…?」
山田「はとねんは吊ったし、きゅーがこのままこーへんかったらな」
『皆さん、お集まりになられましたね?昨晩の犠牲者は____』
『きゅー様です、それでは議論を開始してください』
はる「うわ…お前らじゃん…山田かたくぱんじゃん…」
たく「いや俺視点ははるてぃーか山田なんだよ」
山田「そんなん言ったら全員そうやわ」
硬直した盤面
はる「で?さっきの試合は一番白目だったのはたくぱん?んでそのたくぱんを雑殴りする山田が黒寄り?」
山田「そんでお前は何も変わってない、ずっとグレー」
はる「ひどい!!」
たく「ん〜…どうしようか、確白の進行もないし‥適当に話してボロが出るまで待ったほうがいいよね…」
山田「山田吊るつもりやったらその前にはるてぃーかたくぱん吊ってや」
たく「いや山田が人狼ならその時点で俺等の負け確定だろ」
山田「わからんやん」
たく「わかるもわからんもないわ」
はる「…てか懐かしい面子だな」
たく「急に何?」
山田「昔話始めたぞ、ジジイか?」
はる「ジジイじゃないわ!ほら、ずっと昔にやったじゃん、ワンピースモッドVS鬼滅モッドでさ」
たく「ああ、エンドラ討伐バトル?」
山田「懐かし、いつの話やねん」
はる「データのたくぱんと運の山田じゃん」
たく「チームメンヘラね〜…」
山田「無双伝説やな」
たく「言うほど無双じゃないだろ」
はる「俺あれ衝撃だったな、山田が「ポータルくぐれば眼の前要塞」って言ってガチで要塞にポータル生成されたヤツ」
たく「あれはやばかった」
山田「天才山田様やからな。俺のことBIGBOSSって呼んでくれよ」
はる「いや俺をBIGBOSSって呼べよ」
たく「それは押し売りPVP」
『楽しい所申し訳有りません。残り時間五分です』
はる「やば、時間ない」
山田「お前が昔話なんて始めるからやろ」
たく「お前も楽しんでたじゃねぇか」
はる「ともかくだ、だれ吊る?」
たく「俺的には怪しいし山田」
山田「俺はたくぱん」
はる「えぇ…俺に委ねられてる…」
たく「さっきの話的に山田が怪しいよな?勿論俺を信じろなんて言わないけどさ」
山田「い〜や露骨に白取ってたり白ですよアピール強いこいつやから、こっすい真似しやがって」
はる「…えぇ…不仲のイチャイチャに巻き込まないでくれない…?」
たく「イチャイチャしてねぇわ」
山田「でも確かにはるてぃーの可能性だってあるんか…」
たく「さっきから無難にグレーで止まってばっかだし、はるてぃー吊るのも有りか…そうなると山田がただのリア狂になるけど…」
はる「え!?なんで俺に矛先がむくんだ!?」
山田「ほら、ふわっと白っぽいの取れてるから余裕ぶっこいてたけど急にこっちに来てびっくりって反応やろ」
たく「確かに…怪しい‥」
はる「なんでそんな急に団結するんだよ!」
たく「その言い草がもう怪しい」
山田「はるてぃー吊るか」
『___決まりましたか?それでは処刑時間に移ります』
三人で歩く道
幅が広くて仕方がない
『それでは、昨日のように投票をお願いします』
だれに投票しようか…
なんか山田怪しいんだよなぁ…
すぐに俺に矛先移動させたのもあれだし…
山田が人狼でもういいよな…?
『それでは、投票結果が出揃いました、本日処刑されるのは_______』
『山田様です』
はる「よっしゃああああ!!!!」
山田「はぁ!?今のはるてぃー吊る流れだっただろ!?」
たく「いや、山田なんか怪しかったんだよね…」
はる「たくぱんナイスすぎるww」
『それでは、遺言をどうぞ』
山田「くっそ!!今回は負けたけど次は絶対山田勝つからな!!」
そんな捨てぜりふを吐いて、山田が落ちていった
たく「まぁあの言いぐさは人狼だろうね」
はる「ってことは…」
『おめでとうございます。今回のゲームの勝者は市民陣営です』
そういったゲーマスが指を鳴らすと、処刑台の上に青文字で市民勝利の文字と大層なエフェクト
はる「ッッッいよっしゃぁあああ!!!」
たく「やったね〜…『俺』の勝ちだよ」
はる「いやいや、『俺達』だろ…た、くぱ‥ん」
そう言ってたくぱんの方を見ると、
たくぱんの頭には黄色い耳、腰からは九本のふわふわな尾が生えていた
『と、言いたいところですが…』
GMがそう言うと、すぐに市民勝利の文字にノイズがかかり、ジジッと不気味な音を立てる
すると、どこからとも無く煙のエフェクトが現れて、文字を隠してしまった
たく「存在自体忘れてたでしょ。一回も名前出てこなかったし」
煙が晴れると、青色だった文字は紫に変わり、字も変わっていた
『妖狐勝利』
たくぱんが、手をキツネの形にして口を開く
たく「こーん♪」
『妖狐の乗っ取り勝利により。今回のゲームの勝者は妖狐陣営です』
はる「は、」
はああああああああああああああああ!?!?!?!?
そう叫ぶと、処刑台の裏手からこむぎが顔を出した
こむ「おぉ〜負けとる負けとる」
ゆー「はるさん最後完璧に騙されてましたね」
きゅ「たくぱんのしっぽもふもふだ〜!」
そー「はるさんうるさぁ〜い」
うた「山田お前俺があんなにお膳立てしたのに負けるって何?しかもたくぱんに乗っ取られてるし…」
山田「うるせぇうるせぇ!」
かく「いや〜たくぱん強かったなぁ〜」
はと「完璧に忘れてたね妖狐…」
かな「普段いないからね〜」
はる「だ…騙された!!!!」
たく「そういうゲームなんだわ」
『ゲーム、楽しんでいただけたでしょうか』
きゅ「ん〜…最初は怖かったけど楽しかった!」
そー「お菓子美味しかったっす」
はる「え!?お菓子食べてたの!?」
こむ「死んだら死んだらでおもろかったわ」
ゆー「綺麗に騙されるはるさんとかねw」
うた「負けた負けたぁ〜」
山田「ゴミドリにしてやられたの腹立つんやけど」
たく「残念だったな」
かく「まぁ…またやれるならやりたいよな」
しゅ「面白かったですし、今度は人数増やしてやってみたいですね」
『皆様、今回はご参加誠にありがとうございました。また会えることを心より願っております』
役職内訳
人狼 山田
狂信者 うた
妖狐 たくぱん
黒猫 しゅん
占い師 そーザウルス
霊媒師 奏
双子 角 こむぎ
狩人 きゅー
市民 はるてぃー ゆーま はとね