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え ー た ん !
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学校終わり、みんなが話しながら帰っている横を走って通り過ぎた。
あの神社へ走った。
初めてできた不思議な友達に会いに行くために。
「たちばなっ!」
「にっしー!!来てくれたんだね!」
「えへへ、走ってきちゃった、」
「じゃあさ、あそぼ!」
「うん!」
「あのね、この神社の裏に川があるんだ!そこであそぼ!」
「川?いいよ!」
そして神社の裏へまわると、確かに川があった。
俺は適当にそこらへんの石を拾って川へ投げた。
「にっしー?」
「水切り、できるかなって思って」
「そっか!なら僕も!」
ぽちゃんっ、と音を立てて沈んで行った。
「ええっ!?にっしーみたいに跳ねない!」
「へたくそだね、笑」
「へたくそじゃないもんっ!もういっかい!」
ぽちゃん、
「なんでよ〜っ!」
「こうやって投げるんだよ」
そして俺が投げた石は5回跳ねて沈んだ。
「すごいねにっしー、」
「たちばなもやってみて」
「んーっ、ふんっ!」
たちばなの投げた石は1回だけ跳ねた。
「すごい!跳ねたじゃん!」
「やったぁ!やっとぼくできた! 」
「これで下手くそじゃないね!」
「うん!!うれしいな!」
「あ、たちばなあれ魚がいるね」
「んー?ほんとだ!」
次の瞬間たちばなはばしゃんっと音を立てて川へ飛び込んだ。
「たちばな!?」
しばらくの間、たちばなはばしゃばしゃとなにかをしていた。
「にっしー!!」
やっと川から上がったたちばなの口には魚が咥えられていた。
「たちばな!?なんで魚咥えてるの!?」
「美味しいから!」
「にっしーもおいでよ!」
「ええ、おれは、」
「ほらっ!」
腕を引っ張られ、俺は川に入った。
「つめたっ!」
「にっしーも魚捕まえる?」
「えー、1匹だけね?」
「うん!」
あまり乗り気では無かったが、逃げていく魚を捕まえようとした。
「あっ、また逃げられた…」
「僕二匹目捕まえた!」
「んん、おらっ!」
魚は思ったよりもすばしっこく、捕まえようとした瞬間逃げていく。
「にっしー下手くそ!笑」
「たちばなだって水切り下手くそじゃん、笑」
「でも魚捕まえるのは僕の方が勝ち!」
「だね、負けちゃった笑」
「ふふん! 」
「でもたちばな、しっぽとかびしょびしょじゃん」
「あ、つい我を忘れて…」
「せっかくもふもふなのに、笑」
「でもこうやってぶんぶんしてたら乾くよ!」
「こっちに水飛んで来るからやめて笑」
「えー?ならもっとぶんぶんするもんね!」
「つめたい!笑」
「にっしー!神社戻ろ!」
「いっつも急に言うじゃんいいけど 」
「えへへ、ほら手繋いで!」
「、うん」
誰かと手を繋ぐのなんて初めてだった。
水でべしょべしょだったけど、冷たいような暖かいような感覚が握っている手に伝わった。
「にっしーついたよ!」
「うん、ありがと 」
「にっしー魚食べる?」
「いや、流石に生は…」
「そっか!じゃあ僕が食べるね!」
「いいよ笑」
たちばなは、魚2匹をもぐもぐと一瞬のうちに食べ尽くした。
「そんなにお腹すいてたの?」
「んー?んー、わかんない!」
「なにそれ、笑」
「じゃあさ、明日から俺の給食持ってきてあげる」
「いいの!?」
「うん、明日パン出るし」
「やったぁ!ありがとねにっしー!」
「べつに、笑」
それから俺はたちばなと少し話し、家へ帰った。
服がびしょびしょだったので親に散々怒られたけど、たちばなと川で遊んだ出来事が楽しかったので気にはしなかった。
「初めての友達と、初めて遊んだな…」
「たのしかったぁ…」
そう余韻に浸りながら俺は眠りについた。
コメント
1件
微笑ましく、可愛らしいです(*´﹃`*)