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それでは、
どうぞ。
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すれ違う瞬間にドキドキしてた。
君は気づくのかな。
あの頃の私のことなんてきっと何も覚えていないね。
ーーーーー
🤍「綺羅〜?」
💛「ん?」
🤍「また授業中寝てたでしょ?」
💛「だってつまらないんだもん。」
🤍「あーあ、先生が呼んでるってよ。」
💛「はあ、帰ろうかな。」
🤍「綺羅、もっと自分のことも考えてね。」
💛「分かってるよ、…」
🤍「どこ行くの、?」
💛「帰る。」
🤍「はあ、?!」
引き止めようとしてくれたその腕を振り払って、鞄を掴み出ていった。
『ねえ、くれあ。どうして綺羅さんに構うの?」
🤍「いい子なんだよ、綺羅は。」
『そう、かなあ…』
他の生徒からの視線が痛く刺さる。
髪は染めていて、遅刻早退はほぼ毎日。
授業中もほぼ寝てる。
でもね、本当は、昔は、中学の時はこんなじゃなかったの。
ずっと笑顔で、他の人も笑わせてさ。
みんなに慕われてて、そしてその隣にはずっとあの子がいた。
ーーーーー
帰り道。
近所の花屋に寄ってあの子が好きだった花を数本買う。
そのまま足を進めると着いたのは納骨堂。
お目当ての子の前に着く。写真がある。
可愛い笑顔。もっと見たかった笑顔。
それなのに____
🤍「早すぎるって、…」
ーーーーー
綺羅は、病院のベットに横たわる彼女のそばでずっと泣いていた。
私が呼ばれた時にはもうすでに遅かった。
もう目を覚まさなかった。
最期を見たのは綺羅だった。事故だったって。
何が起きたのか聞こうとした。
でも、その事を口にすると綺羅の体が震え始めて目の焦点が合わなくなって、呼吸もままならなくなって。
だからあれ以来何も聞いていない。
私たちの大好きな存在が、私たちの人生のタブーになってしまった。
ーーーーー
『可愛いお花だね。ありがとう。』
どこからか聞こえてきた聞き馴染みのある声。
🤍「えっ、…?」
急いで振り向く。
違う、違う。
私は見たの。この目で。
もう目を見開くことはない貴女を。
🤍「なんでっ、…?!」
💜「良かった、覚えてるんだ。」
🤍「覚えてるに決まってるでしょ!?、ちょっと…へっ、意味わからない…」
💜「私もよく分かってないの。気がついたらここにいてさ。」
恐る恐る手を伸ばす。
感触がある。
涙が溢れる。
💜「ははっ、苦しいよ。」
この身長、この感覚。明らかに桜花だった。
一つだけ違うとするならば、桜花の体が氷のように冷たいことだった。
🤍「どうして、っ?」
💜「今日はなんの日でしょーかっ、!!」
🤍「桜花の月命日、、…。」
💜「正解っ!!」
💜「多分だけどね、命日だから現実との境界線が曖昧でここに来たのかなあ、なんてね、笑。」
なんでそんなにも冷静なの?
🤍「あ、そうだ…綺羅!!綺羅にも会おう?」
💜「、うん…そうだね。」
そう言って桜花の手を握って納骨堂の出口に向かう。
でも、そこに立っていたのは
💛「、……桜花?」
綺羅だった。
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