コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あのアホをおいて病院の中に入っていった
昨日も来ていたから迷わずにいけた
「結構、いりくんでるな」
と、移動中茜が言ったが確かにそうだ
地図が無いと本当に迷いそうだ
「ここが、」
何故か緊張しているこのド阿呆をおいて
中に入る
中には昨日も見たあいつが読書をしていた
「これは、可愛い」
確かに連は幼い顔立ちだがそれを
本人の目の前で、結構な声の大きさで言うものだから
読書をしていた連が驚いた顔で此方を見ていた
「あっ…えっと、葵君と君は…」
「俺の名前は茜こいつの幼なじみ」
「そっか、よろしくね」
「あぁ」
という会話で終わってしまった
めちゃくちゃ気まずい
数分間の沈黙のあと連が聞いてきた
「今日も届けに来てくれたの?」
「あぁ、これ」
プリントを渡すと
「ありがとう」
昨日より体調が良いのか顔色が良かった
それを見て何となく良かったと思った
「なぁなぁ、何でお前学校に来ないの?
怪我?病気?」
「え?」
「は?」
と、俺と連が同時に言った
こいつマジのバカか
いや、もともと俺よりバカなのは知っていたがまさかこれ程とは
「うん、俺病気なんだ」
「そうなんだ、なんて病気?」
「えっと、詳しくは言えないんだけど肺の病気でね」
「そっか」
またこの気まずい空気
「まぁでも治るんだろ?」
「ううん、治らないんだ、もってあと1年」
そんな言葉を聞いてさらに暗い鈍よりとした空気になる
俺はなにも出来ないという思いに駆られると同時に
お前(茜)はもうしゃべるなという怒りも感じた。
「ごめんね、こんな暗い話」
また、あの顔をする
笑っているのか泣いているのかよく分からない顔
俺はこの顔がどうしようもなく嫌いだ