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すっかり何もない部屋で、ボクはいつも通り『まぁちゃん』の枕元にいる。

足元には『クレオ』が丸くなって寝ている。

…多分、これが最後の夜。

明日には、『まぁちゃん』はボクを置いて引っ越して行くんだろう…。


ぬいぐるみのボクは、動けないし、声も出ないから、 最後なのに 見ているしかないんだね。

涙が出そう(ぬいぐるみだから出ないけど…)


色々思い出すなぁ…

この部屋で『まぁちゃん』は笑ったり、泣いたり、(たまに)怒ったり…ベロンベロンに酔っぱらって帰ってきたこともあったよね…

あの時は心配したよ。

『まぁちゃん』酔っぱらいすぎちゃってさ、窓から頭だけ出して寝ちゃって…

冬だったから頭に少し雪が積もっちゃったよね。

死んじゃうんじゃないかってハラハラしたよ。

ボクは助けてあげる事が出来ないから。


…まぁちゃん…本当にお別れなの?

もうギュッてして貰えないの?

『まぁちゃん』がいなくなった部屋でボクは ずっと寂しく座っているだけなの…?


最後なのに『まぁちゃん』に触れない。


もう少しで触れるのに 手が届かないんだよ。

ずっと一緒にいれるかな

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