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ランガラ増えろ、マジで増えてくれ、、、、
こんばんは🌃🌠夜遅くにすみません…!!!
城の見回りが終わり外の光が差し込む明るい廊下を歩いた
「?」
外から音が聞こえてくる
耳をすますと剣で木材を斬るような音だ
「ガラハッド」
声をかければすぐに振り向く
そこにいたのはガラハッドだ
「あ、父上どうされたんですか?」
「ガラハッド、いつからここにいる」
「えー、昨日の昼、、、ぐらい?」
ガラハッドは何かひとつのことに集中すると時間を忘れてしまうことがあるらしい
何かひとつのことに集中できるのはいいことだが、流石に体が心配だ
ハァとひとつため息をつく
「!?」
ガラハッドの足を左手でとり、倒れかけた背中をもう片手で支える
いわゆるお姫様だっこと言われる体制だ
「え、父上!?」
そのままの体制で城を出る
出ると言っても正面からではなく屋根を飛んでだが
そのままある目的地へ向かう
数分程度で目的地に着いた
「ここって、、」
「昔、マリーナ達とよく来ていただろう」
着いたのは沢山の花が咲き誇る花畑だ
「ここで少し休むといい」
「はい」
“いつかガラハッドは父親であるお主の力を超え聖杯を見つける騎士になるだろう”
昔、ここへ来たときマリーナの祖父にあたるマーリンが残した言葉だ
マーリンは前のアーサー王に使えていた魔術師だ
予言はほぼ外すことのなかったマーリンが言った言葉なのだからいつかは現実になるだろう
前のアーサー王の宮殿で聖杯騒動で揺れていた時、一人の老人が連れてきたのがガラハッドだった
アーサー王の宮殿には資格のない者が座ると災いが起きるという「危難の席」というものがあった
だが、ガラハッドは難なくその席に座れたり、王宮のついた者の誰も抜けなかった「ベイリンの破滅の剣」を抜くことができたりなどした
ガラハッドなら本当に聖杯を見つけるのではないかと思うような力があった
まぁ、本人にはその自覚はないようだが、、、
いつ、現実になるのだろうか
ガラハッドが聖杯に選ばれ、無垢なる騎士となるのは、、、
「、、、父上?」
「どうした?」
「いや、何か考え事をしているのかなと、、」
昔のことを考えてボーっとしていたのだろうか
「あ、そうだ!父上、少し目を瞑っててください」
「ああ、、」
言われた通り目を瞑れば頭に何かが被せられるような感覚がする
「昔、マリーナに教えてもらったんです、あまりこういうのは得意ではないのですが、、、」
見ると、花畑に咲いている花で作った花冠だった
「よく出来ているじゃないか」
「!ありがとうございます!」
ガラハッドは笑顔で喜んでいた
「そろそろ帰ろう、もう少しで日が暮れる」
帰りは歩いて帰った
「どうかしたか?」
ガラハッドは何故か向こうを向いている
「そ、その、、手繋いでもいいですか、、、?」
体の色のせいか耳や頬が桜色になるのがすぐ分かる
「そんなかしこまって言わなくてもいいんだぞ」
「!」
「迷子になると困るからな」
「な”!?迷子になんかなりませんよ!?」
「どうだろうな」
「父上~!」
こうして二人きりで話したのはいつぶりだろうか
今まで以上に楽しく感じた
いつマーリンの予言が現実になっても自分は父親として円卓の騎士として
ガラハッドをいつまでも見守っていたい