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「そ、そんな事言われても俺は関係ないしな…」
悠斗は視線を泳がせながら、頬をかき、少し困ったような顔をした。
(やっぱり…そう簡単には響かないよね)
心の中でそう呟いた私は、それでも言葉を止めなかった。こういう人にこそ、伝えなきゃいけない。無関心は連鎖する。それを止めるのも、私たちの世代の責任だ。
「関係ないって…本当にそうかな?」
私は、静かに、けれどしっかりとした声で言った。
「悠斗だって、ご飯は毎日食べてるでしょ。コンビニの弁当も、牛丼屋のご飯も、家の食卓も…その**“当たり前”**が、当たり前じゃなくなる時代が来るかもしれないんだよ。私たちが何もしなければ。」
「……それって、そんなにヤバいの?」
「うん。例えば、農家の人が減って、米が作れなくなったら……私たちは外国の米に頼るしかなくなる。でも、その外国の米だって、いつまでも買えるとは限らない。災害や戦争、輸出規制……そうなったら、どうなると思う?」