TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

だいすき、だから。

一覧ページ

「だいすき、だから。」のメインビジュアル

だいすき、だから。

19 - 第19話 本音と建前

♥

5,601

2025年06月06日

シェアするシェアする
報告する

『本音と建前』




tg視点




コン、コン――

玄関のドアを、誰かがノックしていた。

音は優しくて、だけどやけに心臓に響いた。

tg ……っ

胸ポケットの中で、震えた。

昨日の夜、しおたんが寝たあとに、こっそり引き出しから見つけた俺のスマホ。

電源は切れてたけど、充電してスリープ解除したら――

知らない人から、メッセージが届いた。

『ちぐさくん?今どこにいるの?』

俺は、怖くて。けど、助かるかもしれなくて。

気づいたら、「たすけて」って、返信してた。

だけど――

so ねえ、ちぐちん

背後から、しおたんの声がして、俺はビクッと肩を揺らした。

tg それ、どこで手に入れたの?

しおたんの目が、笑ってない。

けど、口元はゆるやかに微笑んでいて、それが余計に怖かった。

tg ご、ごめん……俺、勝手にっ

so ううん、いいの

しおたんは俺の手からスマホをそっと奪い取ると、ふっと画面を見た。

so 助けて、って送ったんだ。ちぐちん、そんなにここがイヤだったの?

声は優しい。けどその奥に、底のない深さがある。

俺は何も言えなかった。

コン、コン――

またノックの音。今度は、少し強い。

その音に、しおたんがくすっと笑った。

so ねえ、迎えが来たよ。ちぐちん、行くの?

tg …い、行かない。俺、しおたんのそばにいる……

so よかった

そう言って、しおたんが俺の頬を撫でた。

so ちぐちんを、連れて行かせたりなんて――絶対に、しないから

その瞬間――

ガチャリ。

外から、鍵の回る音がした。

俺としおたんは、同時にドアを見た。




♡▸︎▹︎▸︎▹︎5500

だいすき、だから。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

5,601

コメント

3

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚