軽快な鈴の音で目を覚ます
薬品の匂い、少しばかりの啜り泣く
カツカツと耳障りな音を立てて歩く研究者達
ああ全てが気に食わない
全てを放り投げて深海のそこで閉じ込めてやりたい、そこまで思うのが私の日常
『あ、起きてんだ
いっつも起きない癖に今日だけちゃんと起きてんのね』
「……昨日は、実験があまりなかったので」
『あっそ、取り敢えず出てさっさと朝ごはん食べてきなさい。貴女だけの時間じゃないから』
『 実験ナンバー0104』
「はい、要マスター」
申し遅れました
私実験ナンバー0104
私を創造した『岩音 要』マスターから名前をもじり『オトメ』と呼ばれています
先程の話にも出てきた私の目の前にいる女性が岩音要マスター
16歳にして私を作りあげた天才です
さて、食堂に行く間暇なので
この研究所のご説明でもさせて頂きましょう
ここは『千代崎研究所』
生命エネルギーに関する研究を行う、千代崎氏が作りあげた研究所でございます
優秀とされている研究員は幹部への昇進、自身のクローンの作成が許可されます
要マスターは幹部へ最年少で昇進、 私というクローンを作り出しました
現在実験体の人数は268人、その内クローンは11人
クローンの人数は幹部の人数を表しています
クローンは他の実験体に比べ、礼儀を沢山叩き込まれます
私はとくに厳しかったですね
『人は過度に信じず、愛さず、期待しない
だが、角は立てず、目立たぬ様に
人を誰一人傷付けてはならない、殺しもいじめもしないように
だが、偽善はバレず、威張らぬ様に 』
1番大事な事だと教わりました
世界を生き抜くのに最も必要だと
私はそれを忠実に守りました
マスターの言う事は絶対ですから
以上で軽い説明は終了となります
食堂に入るといつも通り覆面のメイドが給仕をしてきました。本当にいつも通り
では楽しみましょう
苦く、最悪な、この世界を
コメント
5件
ウッヒョウッヒョッヒョッウッヒョッヒョッ
や は り 神 か 歌詞の出かたが上手いんじゃあ…
こここ、今回も神作やわ☆ まぁ…神曲と神作家が入ったら そうなるよね…(?) クローン…日本の法律的には違法だけど、 この世界でも違法なんかな?(?) ってか早速、来たビタチョコ要素!! 歌詞の使い方が上手い!!(?)最高!! 次回も楽しみに待ってるね!!!!