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前回の続き
にょた百合が苦手な方は🔙
家に着いてドアの鍵穴に鍵を刺して回す
鍵が開いてる
またあの子が来てるのか
赤「ただいま〜、いむ〜?」
水「りうちゃんおかえりっ!待ってたよ〜!今来たばっかだけど〜!!」
うるせぇ、でもかわいい
赤「はいはい、どいてどいて」
水「んへ、どこ行ってたの〜?」
荷物と上着を片付けに行くと
後ろから犬みたいに着いてくるいむ
どこ行くにも着いてくるなよ、かわいいな
赤「チャラ男にナンパされてお茶してた」
水「え!?もうそういうことしないって言ってたのに!!」
赤「でもなんか今回はいい人そうだったの!」
水「う〜ん…りうちゃんがいいならいいけど…またなんかあったら言ってね?」
赤「うん、いつもありがとね」
水「んへへ〜、りうちゃんのためならなんでもするよ〜!」
そんな話をしながら一緒にリビングに戻る
頭を撫でてあげるとご機嫌になるいむが
かわいくてだいすき
りうらが男だったら彼女にしてるレベル
赤「ありがと〜、じゃあ冷蔵庫に入ってるペットボトルの水取ってきて〜?」
水「は〜い♡」
家来るたびにりうらにこき使われるの
嫌じゃないのかな…
嫌じゃないからあんなニコニコで
引き受けるのか
水「ど〜ぞ!」
赤「ありがとう」
いむが取ってきてくれた水を飲む。
赤「っぷは〜…あーあ、りうらが男だったらいむのこと彼女にしてるんだけどな〜」
水「………それ何回目…?」
“りうらが男だったらいむのこと彼女にしてる”
これはいむと会うたびに毎回言ってる
毎回言ってるけど、今日はいつもと反応が違う
水「おんなのこでも彼女にしてよ……」
急に目に涙を溜めながらそう訴えるいむ
赤「え、どうしたの……?」
水「りうちゃんが好きなの…ずっと言ってるじゃん……」
赤「あれは…友達としてじゃないの…?」
水「ちがう!本気で好きなの……」
正直な話
りうらは男だけが好きなわけじゃない
女の子も好きだし
なんなら女の子との交際経験の方が多い
でもやっぱり付き合い出した途端
みんなりうらに冷たいし
最後にはりうらのことを捨てる
でも、りうらを想って涙を流してくれる子は
はじめてでうれしくて
いむに泣きながら抱きつかれた瞬間
胸の奥が温かくなった
今日会ったあの人のことなんて
どうでもよくなった
あんな奴よりも他の誰かよりも
いむがいいと思った
赤「ねぇ、いむ……」
水「……」
赤「りうらの目見て…?」
水「ん……」
赤「………ね、付き合う、?」
水「んぇ、いいの…?」
赤「この瞬間いむのこと好きになったばっかだけど、りうらめんどくさい女だけど、いむがそれでもいいならいいよ」
水「どんなりうちゃんもだいすきだよ…ほんとに、この世の誰よりも何よりも……りうちゃんがいちばんだいすき」
赤「んふ、じゃあこれからは彼女としてよろしくね?」
水「うんっ!ありがとう!」
はぁ、かわいい
よそ見なんてさせないからね
これからはりうらだけのいむだよ
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