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ヨミクダリの灯

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ヨミクダリの灯

1 - 第1話

♥

170

2025年11月05日

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BL  ‪✕‬

R   ‪ ✕‬

タヒネタ(?)

(一部)人外 注意











ざわざわと響く、草木の揺れる音。

手に残る温もり。

3人分の足音と、

追いかけてくる荒い息遣い。

涙がこぼれそうになって、必死にこらえた。

早く、早く、もっと、早く。

足がもつれて転びそうになる。

痛い、苦しい。

……

ごめんね。


















rd「ふぁ………。」

大きく伸びをして、窓の外を見つめる。

ガタンゴトンという、電車の微かな揺れが心地よい。

眠くなる。

胸の前で組んだ腕をおろし、荷物を持って席を立った。

今日は、何年ぶりかの里帰りに来ている。

俺の実家はド田舎にあるから、都心へ働きに出た俺が帰ってくることは滅多にない。

今回は、夏の長期休暇を利用して帰ってきたのだ。

特にすることもないだろうし、両親の顔を見て3日ほど滞在したら帰るつもりだ。

電車をおり、しばらく何も無いあぜ道を歩いていく。

両端の田んぼから、虫や蛙の鳴き声が聞こえてくる。

……懐かしいなぁ。

小さい頃はよく、ここを友達と走り回っていた。

とくに仲の良かった”あいつら”とは、毎日のように一緒に遊んでいたっけ。

ぼんやり歩き続けていると、いつの間にか懐かしい実家が見えてきていた。

少し小走りになって、家に駆け寄る。

玄関先にいた、懐かしい人影がこちらを振り返った。

母「あら……、」

rd「母さん、変わんないね。」

母「……おかえりなさい。」

母さんは、昔と何ら変わりのない笑顔で俺を迎え入れてくれた。

家に入ると父さんもいて、俺たちはしばらく積もる話に花を咲かせた。


辺りが暗くなって来た頃。

ふと、俺はあることを思い出した。

rd「……あのさぁ、ぺいんとって、帰ってきてるのかな。」

その途端、一瞬茶の間の空気が凍りついた気がした。

ぺいんと、というのは、俺の小さい頃からの友達。

ものすごく仲が良くて、周りからは”バカ三兄弟”と呼ばれていた。

キッチンで夕食を作っていた母さんが、こちらを振り返りながらわざとらしい笑みを浮かべる。

母「さぁ…、私は知らないけど。」

rd「ぺいんとのお母さんからなんか聞いてたりしないの?」

母「何も……。」

rd「ふぅん…。」

なんだか歯切れの悪い返事だったが、親のことをなんの証拠もなしに疑うのは失礼だと思い、いっそのこと会いに行こうか、と席を立った。

母「…どこ行くの?」

rd「ぺいんとの家。あいつも長期休暇取って会いに来てると思うし。」

母「え、それ、は……」

rd「…?何?」

怪訝に思って眉をひそめると、母さんはすぐにわざとらしく笑みを作って手を振った。

母「いいえ、なんでもないわ。行ってらっしゃい。」

父さんはついさっき買い物へ行って、まだ戻っていない。

ぺいんとに会えるかもしれないとなると少し心が踊ったが、すぐに顔が引きつった。

ぺいんとのことを思い出して、”アイツ”のことを思い出さない訳がない。

つい顔が強ばってしまい、無理にほぐそうと頑張る。

そんなこんなで自分と格闘していると、あっという間にぺいんとの実家についた。

rd「すみません、誰かいますか?」

チャイムを鳴らしながら、家に向かって叫ぶ。

すると、扉がカラカラと音を立てて開いた。

p母「はい、どちら様……って、え、?!」

出てきたのはぺいんとのお母さんで、俺を見るなり嬉しそうに口元を両手で抑えた。

p母「らっだぁくん?!」

rd「はい、お久しぶりです。」

p母「あらー、久しぶり!!らっだぁくんも帰ってきてたのね?!」

rd「…というと?」

p母「ぺいんとも帰ってきてるのよ!あなたに会いたがってたから来てくれて嬉しいわ。今呼んでくるわね!」

rd「あ。ありがとうございます!」

ぺこりと頭を下げると、ぺいんとのお母さんは「待っててね。」と言って1度その場を後にした。

そして数秒後には、どたどたと慌ただしい足音が近づいてきて、再び玄関の扉が開いた。

pn「…らっだぁ!!!あ、わ、…マジで、!!」

ぺいんとは、喜びと悲しみが混じったような顔をしていた。

俺の名前を呼んだきり、言葉が出てこないのかあわあわしている。

rd「久しぶりw元気だった? 」

pn「おう!病気ひとつしてない!らっだぁは?」

rd「俺も元気だったよ。」

pn「そっか、良かった!」

にこりと優しく笑ってから、ぺいんとはサンダルを履いて出てきた。

pn「ここじゃなんだし…散歩でもしよーぜ。」

rd「いいじゃん。…あっちまで歩くか。」

そう言って、ある方向を指さす。

なんとなく行き先を口にするのが はばかられて言葉を濁したが、ぺいんとは俺の気持ちを理解してくれたのか、何も言わずにうなづいてくれた。

pn「仕事はどーよ?」

rd「ん、収入はぼちぼちって感じかな。まぁめっちゃ楽しいよ。」

pn「そーか、良かったな。俺も楽しくやってるよ。久しぶりに帰ってきたら、全然変わってなくて笑ったわw」

rd「それなー。なんも変わってねぇよなw」

2人で他愛もない話に花を咲かせながらゆっくり歩く。

真夏の蒸し暑さに夜の涼風が心地いい。

両脇の田んぼから聞こえてくる生き物たちの鳴き声が、懐かしさを際立たせて、会話がはずむ。

……いつの間にか、そこにたどり着いていた。

pn「…わ、もうこんなに歩いたのか……。」

rd「……ん。」

2人で、何も言わずに目をつぶる。

黙祷…ってことでいいか。

……ざわざわと響く、草木の揺れる音。

どくん、と心臓が強く脈打って、思わず目を開けた。

pn「…大丈夫か?」

心配そうに声をかけてくれたぺいんとの方をちらりと見ると、こいつも顔が真っ青だった。

rd「ん…帰ろ。」

2人で同時に踵を返して歩き出す。

俺たちの背後では、高く大きな山が、静かに佇んでいた。



rd「お前さ、帰ってきてたんなら連絡くらいしろよ。」

ぺいんとの家に無事にたどり着き、俺は手を振りながら言った。

pn「いや、連絡しようと思ったら らっだぁのお母さんに会ったから、”あ、伝えてくれるかな”って思って。…え、なんも聞いてないの?」

rd「俺の母さん、何も知らない、って言ってたけど……。」

pn「あれぇ、おかしいなぁ……。人違いだったかなぁ。でも挨拶したし……?」

rd「…まぁ、会えたしいいよ。じゃ、また明日な。」

pn「そうだな!…あ、らっだぁはどれくらい滞在する気なの?」

rd「んー、3日くらいで帰るつもりだったけど。一応2週間休暇取ってはいるよ。ぺいんとは?」

pn「俺もそんくらい。帰ったら一緒遊ぶ?w」

rd「おーいいじゃんw」

ぺいんとは「またな」、と無邪気に手を振り、家に入っていった。

ぺいんとも俺も口には出さなかったが、心の中では多分ずっと気になっていたと思う。

……アイツ、






ぐちつぼのこと。



























こんばんわ!あめです!

今回は長編(?)に手を出してみました…。

続くかな…w

色々気になるところがある(というかわからないことしかない)と思うのですが、

これから順番に明かしていきます。

どうか、飽きずに読み続けていってくださるとありがたいです!

そんなに長くならない予定です!

では、読んで下さってありがとうございました!!

これからも何卒、よろしくお願いします。

おつあめー!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

長編‼️やったぁ長編‼️😆🙌 もうほんとに小説が上手いんだから💓🫶 🌵には何があったんだろうな...🤔 楽しみに待ってるぜ👍👍

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