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11話目もよろしくお願いします!
今回も引き続きセンシティブな表現があります。
最初から激しめです。
ご注意下さい。
『はぁ、はぁ。レト…さん。痛く、ない?』「んっ、ぅ。だい、じょうぶ……」
月明かりに照らされたレトルトの美しい肌にキヨは夢中で唇を寄せていた。
四つん這いの姿勢で腰を高く上げているレトルトは恥ずかしそうに顔を隠していたが、腰はキヨを誘う様に淫らに揺れていた。
震えるレトルトを宥めるように背骨に沿って舌を這わせると、か細い吐息が耳に入る。
綺麗な背中に舌を滑らせて軽く歯を立てる。
「あんっ…////キヨくっ。噛んじゃ、だめっ、ぇ♡」
レトルトは体をビクつかせ、自身の中にいるキヨを締め付けた。
『くっ…。レトさん、締め付け、すぎ。中、すごく..熱い。本当に、初めてかよ。』
初めての感覚に理性を保つのが精一杯なキヨはレトルトの細い腰を掴み、ゆっくりとレトルトの中を探った。
布団に顔を押し付けて顔を隠していたレトルトの表情が見てみたくなり、両腕を引っ張り突っ伏している体を引き寄せた。
『へへ――レトさん、凄くやらしい顔してんね』
「い、やだ……っ、キヨくん、見ないで////」
腰を動かしながらレトルトの乳首を優しく摘んだ。ビクビクと体が揺れ甘い声を上げながら、締め付けが益々強くなった。
『んっ…///レトさん。すげぇ、気持ちいい…』
「ぃ、やっ……、あ、あっ。俺も..あっ♡」
初めての快感に2人は溺れていた。
乳首を弄っていたキヨの指を自分の口に運び
舌で弄んでみた。
『ちょっ、レトさん!?….それ、やばいって/////』
「んっ….ん♡いつもは..キヨくんが舐めてくれてたから♡今日は俺も舐めたい/////」
苦しそうに涙を浮かべながら喘ぐ姿は更にキヨを昂ぶらせた。
『レトさん…エロすぎ…』
レトルトの耳元で甘く囁くとこれ見よがしに
唾液の糸を引かせながら口内から指を引き抜き、唾液で濡れた指で硬く勃ち上がっている赤い乳首をまた弄り始める。
「あんっ/////もう、そこ、ばっかり♡///キヨくんのスケベ..」
『レトさん、そろそろ…動いていい?もう…我慢できない…』
息も絶え絶えにレトルトの耳元で息をあげるキヨ。
自分が初めてだからゆっくり慣らしていてくれたのだとそこで気付いたレトルトは胸がギュッと締め付けられた。
なんて、愛おしのだろう。
この人にめちゃくちゃにされたい。
初めて湧いた感情に戸惑いつつもキヨの方に体を傾け涙目でキヨを誘った。
「キヨくん…動いて♡俺の事、めちゃくちゃにして♡」
その瞬間、キヨは目を見開いた。
そして、我慢していた”何か”がブチッと音を立てて崩れた。
『…..くそっ/////』
キヨの小さい呟きと共に2人は理性を手放した。
トントンとリズミカルに体を揺さぶられ、レトルトは奥で甘イキを繰り返す。
「あっひっ♡あぁ、キヨ…ぉ♡もっと…ッ♡気持ちい、いよぉ♡キス、して♡♡」
『レトさん…可愛いすぎ…」
そう言ってレトルトの唇を貪り、舌を絡め優しく甘噛みを落とす。
レトルトを細い手首を片手で抑え、もう片方の手で足を持ち上げ奥まで届く体制で体を揺らしレトルトの一番奥の性感帯を突くキヨ。
「あンッ♡お゛♡ぐッ♡それッ♡いいッ♡きもち…いい、よぉ/////」
キヨに抱きしめられ最奥に腰を打ち付けられ続けて、レトルトの絶頂は近付いていた。
「あぁッ♡キヨくん…イき、そっ♡」
『ああ…っ。はぁ、はぁ。俺、も。もう出そ…ぅ 」
半分意識を飛ばしながら、レトルトは揺さぶられ続けている。
『うっ….くっ…イ、く..っ。レトさん、好きだ』
「あ…っ♡♡キヨくん…キヨくん♡♡中に…出して♡俺の中で……イってっ♡♡♡」
熱い精を奥に感じながらお互いに絶頂を迎え敏感になりすぎた体がビクビクと震え快感で果てた2人は抱き合いながら布団に沈んだ。
絶頂の余韻から抜け出せず脱力しているレトルトを、キヨが見下ろしていた。
レトルトは布団に沈み込むようにして横たわり、
肩でゆっくり息をついていた。
力が抜けて、指も思うように動かない。
その横でキヨは、
さっきまでの強さが嘘みたいに固まっていた。
『….レトさん….?』
おそるおそる伸ばした手で、レトルトの柔らかい髪をそっと撫でる。
『だ、大丈夫……? ほんとに……?
俺、ちょっと……やりすぎた?』
完全にしゅんと萎れて、 声も震えている。
そんな姿を息を整えながら ゆっくりレトルトは見つめていた。
しょぼんとした顔があまりにも可愛くて、
胸の奥がじんわり熱くなった。
「……ちょっと、疲れた……かな」
わざと弱々しい声で言ってみる。
その瞬間、
キヨの肩がびくんと跳ねた。
『…ご、ごめ……っ! 本当に!
レトさんが気持ちよさそうで……つい……』
慌てふためくキヨの目は あまりに純粋で、守りたいくらい必死で その顔がたまらなく愛しくなってしまった。
「ふふ……冗談やで。大丈夫。凄く気持ちよかった….」
ほんのり顔を赤らめながらレトルトは呟いた。
キヨはそっとレトルトに触れる。
もう強くしないように、
驚くくらい優しい指先。
その気遣いが胸にしみて、
レトルトはキヨの頬に指を添えた。
「しゅんとしたキヨくん、好きやで。かわいい」
そのひと言で、
キヨの表情が一気に崩れた。
『……その顔、反則だろ…』
キヨは我慢できないみたいにレトルトに抱きついた。
胸に顔を埋め、
迷子の子犬みたいに指を絡めてくる。
『……レトさん……俺から、離れないで……』
さっきまでしゅんとしてたのに、
今は甘くとろけている。
レトルトはそっとキヨを抱き寄せて 頭をなでた。
「離れないよ。俺の可愛いキヨくん」
その言葉に、キヨは息を吐いて安心し、
ぎゅっと抱きしめ直す。
そして、小さな声で囁いた。
『……次は、もっと気持ちよくする。レトさんがよそ見しないくらいに』
独占欲の色をほんの少しだけ混ぜながら。
レトルトはくすっと笑いながら、
「ほんま、キヨくんはスケベやなぁ。楽しみにしてるで」
キヨはレトルト の肩に額を寄せ、
とろんとした瞳のまままばたきをする。
『……このまま寝てもいい?』
夢と現実の境目に落ちかけた声で。
「うん…おやすみ、キヨくん」
囁くと、
キヨは安心したように吐息をこぼし、
そのまま胸元に身を委ねてきた。
二人の呼吸がゆっくり揃っていく。
静かに、波のように。
布団の温度と、触れ合う体温と、
小さな心音だけが夜の奥に響き続けた。
やがて、灯りが淡く揺れたまま、
二人は穏やかな眠りへと落ちていく。
世界が閉じる。
暗闇が優しく包み込む。
最後に触れた指先のぬくもりだけが、
静かに二人をつなぎとめていた。
続く