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合同会議から数日。
辰哉は、あの日屋上で交わした「あと三か月」という言葉を何度も思い返していた。
不思議だった。
以前なら、「あと三か月」は長く感じたはずなのに。
今は違う。
一日ずつ近付いていることが嬉しかった。
────────
本社。
照は珍しく定時で仕事を終えようとしていた。
「岩本さん」
後輩が慌てて駆け寄る。
「この資料なんですが……」
💛「そこはこの数字に合わせて」
「ありがとうございます!」
後輩は安心したように笑う。
その様子を見ていた本社の部長が声を掛ける。
「すっかり頼られる存在になったな」
💛「まだまだです」
「謙遜するな」
部長は笑いながら続けた。
「支社へ戻るのが惜しいくらいだ」
照は少しだけ笑う。
💛「嬉しいです」
💛「でも」
💛「帰りたい場所があるので」
部長は何も言わず、小さく頷いた。
────────
その夜。
ビデオ通話。
💜「今日ね」
💛「うん」
💜「康二がさ」
💜「『照にぃ帰ってきたら歓迎会せなあかんな』って言ってた」
💛「もうそんな話してるのか」
💜「楽しみにしてるみたい」
💛「俺も楽しみ」
辰哉は少し笑ってから続ける。
💜「でも」
💜「歓迎会の前に」
💜「二人だけでご飯行こう」
照は優しく笑う。
💛「約束」
💜「絶対ね」
💛「絶対」
────────
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翌週。
支社では新しい案件が始まり、辰哉がリーダーを任されることになった。
「深澤さん、お願いします!」
💜「任せて」
以前なら緊張していた。
でも今は違う。
照が本社で頑張っている。
その姿を見てきたから、自分も負けたくなかった。
────────
昼休み。
スマホが鳴る。
照から一枚の写真が届いていた。
そこには本社の窓から見える夕焼け。
💛「今日の空」
辰哉は窓の外を見る。
支社からも同じ色の空が広がっていた。
写真を撮って送り返す。
💜「こっちも」
数秒後。
💛「同じ空だな」
その短い一文に、辰哉は自然と笑った。
離れていても。
見上げる空は一つだった。
────────
その日の夜。
照は帰宅すると、カレンダーを見つめる。
赤い丸が付けられた日。
「支社へ戻る日」
あと二か月半。
照はその日付を指先でなぞる。
💛「もう少し」
その時、スマホが鳴る。
画面には母からの着信。
照は少し驚きながら電話に出た。
💛「もしもし」
母の声はどこか焦っていた。
「照、今少し話せる?」
その一言で、照の表情が変わる。
コメント
2件
ええ!? 母!? どおした!?
うわぁ…このエピ、すごく良かったです🥀 特に照が部長に「帰りたい場所がある」って言ったとこ、胸がぎゅってなりました。あの一言に、辰哉への想いが全部詰まってる気がして。それと、同じ空の写真送り合うシーン、好きすぎて何度も読み返しました…離れてても繋がってる感じが切なくて、でも温かくて。 最後の母からの電話、なんだろう…次が気になりすぎます🌙