バイス「遊ぼうぜ!!」・勢いよく
言った
ぷー太郎「ゴハンを食べたんだったら、
さっさと帰れ(怒)!!」・バイスに
向かって、声を荒らげた
バイス「ともだちだろ。」・ぷー太郎に
答えた
ぷー太郎「違う!それよりも早く…。
」・否定しつつ、更に続けようとした
ぷー吉「ふあ。」・スイカの形の装置を
見た
ぷー太郎「!?
あっ、それは…(困)!?」・ぷー吉に
気づいて前足を伸ばした
バイス「ん?」・ぷー太郎と
同じ方を見た
「ポチッ。」・ぷー吉は、
スイカ(実は、ワープ装置)の
ボタンを押した
「シュン!」
語り手「バイスと、ぷー太郎は、
どこかへ飛ばされた。」
『火山を有する島国で…』
「ヒューン…、ドタッ。」・バイスは、
冷えた溶岩の上に落っこちた
バイス「ぷー吉め。つぎ顔みたら、
はったおす(怒)。」・起き上がった
語り手「いっぽう、ぷー太郎は、
というと…。」
ぷー太郎「ったく、あのアホ(ぷー吉)
…。勝手に試作品を使いやがって…。
あれは、標的を飛ばす機能も
付いているんだぞ…。」・草原で
座り込み、ぶつぶつと言っている
語り手「バイスと、ぷー太郎は
小国『アッチャリ』に落っこちた。」
『その頃、ぷー吉は、というと…』
ぷー吉「ほあー、まっかなの〜(喜)
!!」・家の中を見回している
語り手「炎に囲まれていた。
そして…。」
「ドカーン!!!」
語り手「必然的に爆発(笑)。」
「ヒューン…。」
語り手「ぷー吉は、家ごと吹き飛び、
北側の山の方へ消え去った。」
「街道で…』
髪の長い女性「ふんふ、ふっふ、
ふーん。」・楽しそうに歩いている
語り手「この女性は、旅人のレイア。
21歳。それ以外は不明である。」
「ポフッ。」・ぷー吉が、レイアの
上に落っこちた
レイア「・・・・・。」・笑顔のまま
固まった
『独り言を続ける、ぷー太郎…』
ぷー太郎「って、こうしちゃいられない
!!あのバカ(バイス)を見つけて、
もう、いっぽうのアホ(ぷー吉)と
一緒に帰ってもらおう!いま戻れば、
家を荒らされずに済むはずだ!!」・
勢いよく走り出した
語り手「ぷー太郎は、
家を爆破されたことを知らない。」
『しばらくして…』
「ダダダダ…!!」・バイスは、島中を
走り回っている
ぷー太郎「はぁ…、はぁ。見つけたのは
…、いいけれど…、なかなか…、
捕まらない…。」・バイスを見ながら
疲れ果てている
語り手「ぷー太郎は、ふだん、
座ってばかりいるので、体力が、
とぼしいのだ。」
ぷー太郎「そうだ!あれなら…。」・
腰の青いポーチに前足を伸ばした
「ダダダダ…!!」・バイスは、草原を
走っている
ぷー太郎「これで、よし。あとは、
この画像を送るだけだ。」・端末の
液晶画面に触れた
「ジジ…。」・小型の人工衛星が、
端末の信号を受け取った
「ウィーン…、ウィーン…。ピコン。
」・ぷー太郎の情報をもとに、
人工衛星が、バイスをとらえた
ぷー太郎「来た来た。やっぱり、これを
使って正解だったな(笑顔)。」・
端末を見ながら言った
語り手「ぷー太郎の使用した人工衛星は
、彼自身が、作ったものなのだ。」
ぷー太郎「えーと、位置は…。」・
端末を操作し始めた
「ダダダダ…!!」・端末の画面に
地図が表示され、赤い矢印が
激しく動き回っている
ぷー太郎「・・・・・。」
『その後…』
ぷー太郎「あの動きからすると、ここを
通る可能性が高い。」・城下町の
出入口を背に、おすわりした
語り手「ぷー太郎は、ただ、バイスを
追いかけるよりも、待ちかまえて
いた方が良いと判断したのだ。」
「ダダダダ…!!」・バイスは、
すさまじい気迫で突っ走っている
ぷー太郎「まだかな…。」・ポーチから
端末を取り出して、その画面を見た
「クイッ。」・画面の中の矢印は、
急激に進路を変えた
ぷー太郎「ん?直角に、まがったぞ。」
「ダダダダ…!!」・赤い印が城下町の
方へ突っ込んできた
ぷー太郎「ははっ(笑)。思った通りだ
。こっちに向かってくる(笑顔)。」
語り手「ぷー太郎は、自身の予測通りに
動く、バイスを見て喜んだ。」
ぷー太郎「おっと、こうしちゃ
いられない。端末をしまってーと。」・
端末をポーチにしまった
「ダダダダ…!!」・ぷー太郎の
視界に、バイスが入った
ぷー太郎「見えた!!おーい、バイ…。
」・人のように立ち上がり、バイスに
前足を振ろうとした
「ズダダダ、ヒュン!!」・ぷー太郎の
横をバイスが電光石火で通りすぎた
ぷー太郎「ちょっと待てぇぇぇぇぇ
(怒)!!!!?」・ものすごい声量で
、バイスを呼び止めた
バイス「!?」
「キキーッ!!」・バイスは、
急停止した
ぷー太郎「眼の前に居るんだから
気づけよ(怒)!?」・バイスに
近づきながら言った
バイス「ごめ(ん)。おめぇを
さがしてた。」・ぷー太郎を見て謝った
ぷー太郎「ぼくを捜してたぁ?」・顔を
ゆがませた
バイス「そだ。」・うなずいた
ぷー太郎「はぁ…。だったら、もっと
落ちつけって…。これじゃあ、かえって
見つからないだろ。」・呆れ顔で言った
バイス「・・・・・。」
語り手「バイスは、複数の意味で、
もうしん(盲進・猛進)していた。」
ぷー太郎「まぁ、いいや。バイスを
捕まえたことだし、早く家に帰って…。
」・城下町の方へ歩き始めた
バイス「いくぞ!」・ぷー太郎とは
逆の方へ走り出した
ぷー太郎「ちょっと待てぇぇぇぇぇ
(怒)!!!!?」・ものすごい声量で
、バイスを呼び止めた
バイス「どした?」・ぷー太郎の顔を
見た
ぷー太郎「どした?じゃあない!どこへ
行くつもりだ(怒)!?」・バイスに
詰め寄って、はたく仕草をした
バイス「とう。」・ぷー太郎に答えた
ぷー太郎「塔?塔なんか、どうでも
いいだろ(怒)!!そんなことより、
家に帰る方が先だ!!」
バイス「白くて小さいから
見に行かね?」
ぷー太郎「話を聞け(怒)!!?」
『冷えた溶岩の上を走るバイスたち…』
バイス「こっちだ!」・ぷー太郎を
先導している
ぷー太郎「はぁ…。なんで、
こうなったんだろ…(悲)。」
語り手「ぷー太郎は、仕方なく、
ついていくことにした。」
バイス「おっ、見えた!」・走る速度を
上げた
「ザバーン!」・岩壁に波が
打ちつけられ、その上には灯台が
立っている
ぷー太郎「とう、って、灯台の
ことだったのか…。」・歩きながら
灯台を見上げた
リスの獣人「うーん、こまったな…。
」・バイスの3倍ほどの大きさの
獣人が、灯台の前で考えごとをしている
「タッタッタッ。」
バイス「何してんだ?」・リスの獣人の
前に来て言った
リスの獣人「耐熱用の服は、
合わないし…。」・バイスに気づかない
バイス「なぁっ(怒)!?」・大声を
出した
リスの獣人「そもそも、作るのが…。
」・まだ気づかない
バイス「・・・・・(怒)!?」・
無言のまま、リスの獣人に迫った
リスの獣人「ぶつぶつ…。」・小声で、
なにやら言い始めた
バイス「・・・・・。」・リスの獣人の
言葉に耳をかたむけた
ぷー太郎「バイス。もう、いいだろ。
」・バイスの背に立って言った
バイス「・・・・・。」・ぷー太郎に
背を向けたまま動かない
ぷー太郎「早くしないと、ぷー吉の
ヤツが…。」・うしろを気にした
バイス「行くぞ!」・向きを変えて
走り去った
ぷー太郎「・・・・・。」・固まった
「タッタッタッ。」
バイス「モタモタすな!」・ぷー太郎の
ところに戻ってきた
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