『火山を駆け上がる、バイスたち…』
ぷー太郎「おい!こっちは違う!ぼくが
行きたいのは、城下町の方だ(困)!!
」・バイスの背中に乗りながら、
文句を言っている
語り手「ぷー太郎は、バイスの背中に
乗せてもらった。」
バイス「・・・・・。」・無言で
突っ走っている
ぷー太郎「こんなところに来たって、
ワープ装置があるわけないだろ!!
今すぐ引き返せ(怒)!!」・バイスの
背中をペチペチと叩いた
バイス「マグマだまをひろいにいく。
」・クチを開いた
ぷー太郎「マグマだまぁ?そんなもの、
何に使うんだ!?それより、城下町の
方に…。」・バイスに疑問を呈するも、
発言を続けようとした
バイス「とう(灯台)の、あかりが
消えた。それがないと事故が、
おきるかもしんね。」・ぷー太郎に
答えた
ぷー太郎「えっ!?」・おどろいた
バイス「それと、『マグマ玉は、玉に
するのが、難しい。』とかも言ってた。
おめぇなら、できるんじゃね?」・
顔をぷー太郎方に向けた
ぷー太郎「はぁ!?」・更に、
おどろいた
語り手「ぷー太郎は、事態を
把握しきれていない。」
ぷー太郎「バイス。ちょっと止まれ。
」・バイスの肩をトントンと叩いた
バイス「どした?」・ぷー太郎の
顔を見て立ち止まった
「トッ。」・ぷー太郎は、バイスから
降りた
ぷー太郎「マグマ玉のことは、
わかった。でも、なぜ、ぼくなんだ?
そいうのは、灯台を管理する人が
やるだろ?」・バイスの眼を見て、
少し怒り気味で言った
バイス「とうだい?」・首をかしげた
ぷー太郎「お前が、とう、とう、と
言ってた建物のことだよ!さっき、
見に行っただろ(怒)!?」・バイスを
見ながら、灯台の方を指した
バイス「あれは、とう(塔)じゃ
ねぇのか…。」・少しガッカリした
ぷー太郎「それで、どうなんだ!?」
バイス「んと。かんりしてるヤツは、
いま、りょこう中で…。」・人のように
立ち上がって、下を向いた
ぷー太郎「はい?」
バイス「るすばんをしてるヤツは、
『熱いからムリ。』とか言ってた。」
ぷー太郎「・・・・・。」
バイス「マグマだまを作れるヤツが
いねぇ。けど、おめぇなら、いろいろ
作れるし、イケるんじゃねぇかと…。
」・顔を上げて、ぷー太郎を見た
ぷー太郎「そういうことか…。」・
前足を組んで、下を向いた
「バコッ!」
赤黒い岩石の魔物「ゴアッ!!」・
地面から、ゴツゴツとした魔物が
現れ、ぷー太郎に、おそいかかった
バイス「おっ、まもの。」
「ガン!」
語り手「バイスは、赤黒い岩石の
魔物を一撃で粉砕した。」
ぷー太郎「ふう、わかった。マグマ玉を
作りに行こう。」・ひと息ついた
バイス「やってくれるか。」・何ごとも
なかったかのように、ぷー太郎を見た
ぷー太郎「ただし、終わったら、すぐ
帰るからな。」・バイスを見て言った
バイス「ん。」・うなずいた
『8合目付近で…』
「ブシュー…。」・そこかしこで、
蒸気が噴出している
ぷー太郎「火山ガスの濃度は低いか…。
」・タマゴの形の探知器を見ながら
言った
語り手「ぷー太郎とバイスは、山道を
進んでいる。」
「ブシューッ!」・ぷー太郎の近くで、
蒸気が噴出した
バイス「おっ、出た。」・ぷー太郎の
隣で、その蒸気を見た
ぷー太郎「問題は、火口だ。」・
立ち止まって前足を組んだ
バイス「・・・・・。」・ぷー太郎を
見ながら、立ち止まった
バイス「この場所でさえ、毛が
コゲるくらいだら容易には
近づけない。さて、どうするか…。」・
探知器を持っまま、ぶつぶつと
言っている
「タッタッタッ。」
ぷー太郎「うーん…。」・耐熱用の
薬草があれば良かったんだけど…。
来る途中には、なかったし。他に
使えるものは…。」・ポーチの中を
見ながら悩み始めた
バイスの声「なぁ!これじゃね?」
ぷー太郎「えっ?」・声のする方を見た
バイス「ほい。」・ぷー太郎に駆け寄り
、青白い玉(ちょっとイビツ)を見せた
ぷー太郎
「へっ?」・青白い玉を見た
「あっ?」・バイスを見た
「えっ!?」・青白い玉
「はぁっ!!?」・バイスを2度見
語り手「ぷー太郎は、極度に
おどろいた。」
バイス「ドロドロしたとこにあった。
」・ぷー太郎を見ながら言った
ぷー太郎「だとしても、なぜ玉の
形なんだ???」・青白い玉を見た
バイス「さぁ?」・首をかしげた
ぷー太郎「あっ、さては、お前。ぼくを
だましたな(怒)!?」・バイスを見た
バイス「ばっ、んなことしねぇ(怒)
!!」・ぷー太郎を見ながら、背中を
向けた
ぷー太郎「じゃあ、どうやって、
ひろったんだよ!?場所によっては、
千度にもなるんだぞ(怒)!?」・
探知器をポーチにしまって、バイスの
背中に乗った
バイス「ふつうに、ひろった(怒)!」
ぷー太郎「普通にって、なんの対策も
なしにか(怒)!?」
バイス「そだ(怒)!」・ぷー太郎を
おんぶ、しながら走り出した
ぷー太郎「ありえないだろ(怒)!?」
バイス「うっせ(怒)!!」・右前足で
青白い玉を持ち、左前足で、ぷー太郎を
支えている
語り手「バイスと、ぷー太郎は、
仲良く火山をくだっていった。」
『灯台の前で…』
リスの獣人「まぁ、いいや。考えても、
しょうがないし(笑)。」・顔を上げた
バイス「マグマだまを持ってきた!!
」・青白い玉をかかげながら、リスの
獣人に駆け寄った
リスの獣人「えっ?」・バイスを見た
バイス「ほい。」・リスの獣人に
青白い玉を差し出した
リスの獣人「あ、うん…。ありがと…。
」・バイスの持つ、青白い玉を
見ながら、お礼を言った
バイス「ん。」・うなずいた
リスの獣人「それにしても、よく、
わかったね。マグマ玉のこと(笑顔)。
」・バイスを見た
バイス「ひとりごとを聞いてた。」
リスの獣人「そっ、そう…。あらためて
、お礼を言うよ(苦笑)。」
ぷー太郎「はぁ、はぁ…。やっと、
追いついた…(疲)。」・バイスから
降りて、自身の足で来た
リスの獣人「あれ?でも、青いし、
形も違うような…。」・青白い玉を
見て、首をかしげた
バイス「そか?」
ぷー太郎「ふう…。」・ひと息ついた
リスの獣人「あっ、もしかしたら!?
」・何かを思いついた
ぷー太郎の心の声(あんな格好で、
溶岩に近づけるわけがない。何かウラが
あるはずだ…。)・前に居る、バイスを
にらんだ
リスの獣人「自然に、できたのかも…。
」・青白い玉を見ながら、自身のアゴに
触った
バイス「しぜんに?」・差し出した方の
前足をおろして、リスの獣人に
聞き返した
リスの獣人「うん。この島では、
熱吸蔵石(ねつきゅうぞうせき)と
呼ばれる鉱物が採れるんだけど、
その鉱物は、熱を吸収して、
ため込む性質があるんだ。」・バイスに
説明を始めた
ぷー太郎「熱吸蔵石…。」・リスの
獣人を見ながら呟いた
リスの獣人「で、その鉱物を溶岩に、
ひたして丸めたのが
マグマ玉ってわけ。」
バイス「ふーん。」
リスの獣人「天然物の場合。地中に
存在する熱吸蔵石が、なんらかの拍子で
マグマだまりに入ったんだと思う。
そして、玉になったあと、マグマと
一緒に外へ出たんじゃないかな。」
ぷー太郎「その鉱物のある場所なら、
平然と戻ってくることも…。」・前足を
組んで考え始めた
バイス「青色なのは、なんでだ?」
リスの獣人「それは、たぶん。高温を
しめす色だよ。熱をめいっぱい、
ため込むと、そういう色になるって、
灯台を管理する人が…。」・
自信なさげに言った
バイス「そか。」
リスの獣人「ところで、さっきから
気になっていたんだけど…。」
バイス「なんだ?」
リスの獣人「それ。持ってて
熱くないの?」・バイスの持つ、
マグマ玉(青白い玉)を指して言った
バイス「べつに。」・人のように
立ったまま、リスの獣人を見ている
リスの獣人「そっ、そう…。でも、
その玉は、少しずつ熱を放出するから
ナベ、づかみ無しで、持つのは
ムリだと思うよ。」
ぷー太郎「ぶつぶつ…(考)。」
バイス「そうなのか?」・ぷー太郎の、
ほっぺにマグマ玉をあてた
「ジュッ。」
ぷー太郎「あちっ!?」
「ゴツッ。」・ぷー太郎は、地面に、
おでこを打ちつけた
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