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日記をつけていた。
嫌いな奴(A)の愚痴を書く日記だ。
〇月×日
今日、嫌なことがあった。自分の学校では移動教室の場合、日直がドアの鍵を閉めるのだ。今日はご飯のあとが移動教室だった。Aはご飯を食べるのがとても遅かった。時間が終わっても食べきれていない時がある。日直だった自分は待っていた。Aが食べ終わるまで。本当はAに任せたかった。授業に遅れるかもしれないから。でも、ちゃんと待った。Aがご飯を食べ終わった。そのまま教科書を持って出て行った。何も言わずに。自分はちゃんと待ったのに。行きたいけど待って、待っていたのに。「ありがとう」も「ごめん」もなかった。何も言わないし、しなかった。友達と話しながら移動教室へ行った。自分には見向きもしなかった。心底腹が立った。人間として終わってると思った。
〇月△日
存在を消されてしまった。授業で班の代表1人が発表することになった。班は6人だが1人は休みだった。5人のうち自分以外の3人はすでに発表していた。残りは自分とA。発表したうちの2人は「発表するのは2人のうちどっちかだね」と言っていた。するとAはと言った。自分はいないことになった。自分のことを認識していた2人は「ひどっ」と言ったが、Aと仲の良いもう1人は「休んでる奴も入れて3人だと思ったんだよね?」とバカなフォローをした。本当にバカだ。ずっといないのに数えるわけないじゃないか。Aは結局謝らなかった。何も言わなかった。やっぱり、人として終わってる。
〇月□日
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
〇月〇日
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
月 日
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END-4 「嫌いな奴がいるなら人間」