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テラーノベル(Teller Novel)
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その夜、念のためお風呂で調べてみたけれど、陰毛には何の変化もなかった。ただ、バスの中に忘れてきてしまったのか、あの不気味な人形は無くなっていた。

何か不吉なものを感じながらベッドに入って、しばらくすると、また同じような夢を見た。今度は、なぜか私は全裸のまま、神社の石段の上に座っていた。周りには人はいない。すると突然、陰毛が意思を持っているかのように動きだし、私の体を撫でまわし始めた!

「ひゃんっ!ちょっ!そこはっ!」

乳首、脇、太腿など敏感なところを触られていく。そして、クリト・スに絡みつくと、激しくこすり上げてきた!

「んっ!そこっ!ダメぇっ!あぁぁぁぁっ!!」

私は絶頂に達してしまい、その場に倒れ込んだ。

翌朝、私はベッドの上で目を覚ました。思わず自分の陰毛を確認したが、昨日と同じように何も変化はない。でも、二日も続けてこんな夢を見るなんて……。もしかして、あの人形のせいで「ケウケゲン」の呪いがかかったんじゃ? そう思った私は怖くなり、どうすればいいかを考えてみた。

「ケウケゲン」は毛の妖怪とされている、そして二日見たあの夢の内容からして、もしかして私の陰毛に憑りついたのでは? だったら、それを剃れば……?

「よし、やってみよう!」

私は決心した。もしそれで「ケウケゲン」がいなくなるなら、願ったり叶ったりだ。私は早速、父さんの部屋に行き、電気シェーバーを借りて、脱衣所へ向かった。服を脱いで裸になり、鏡の前でじっくりと見つめる。そこには、いつも通りの私の体があった。

「大丈夫……。きっとこれで……」

そう呟いて、意を決して、足を開いた。そして、ゆっくりと刃を当てようとしたら……。

「菜摘、お風呂に入っているの?」

お母さんが声をかけてきた。うっ、家では落ちついて出来ないかも。しかたない、あとで別の場所で試すとしよう。

「今から入るから!」

そう返事をして、浴室に入った。シャワーを浴びてから、湯船に浸かる。ふう、気持ちいい。お風呂から上がったら、公園に行ってみよう。

しばらく経って、お風呂から出た。髪を乾かし、服を着る。よし、準備完了だ。私は部屋に戻り、父さんの電気シェーバーを持って外へ出て、家の近くの小さな児童公園に来た。ここなら、あまり人も来ないし、落ち着いて出来るかもしれない。

「さてと、まずは……」

公園の外から見えないようトイレに入り、パンツを下ろして、陰毛を見てみると、やっぱり何も変わっていなかった。でも、この前の夢だと、ここから陰毛が伸びてきてたんだよな。「ケウケゲン」は陰毛に憑りついているはずだ。ということは、この毛を剃ってしまえば、「ケウケゲン」も消えるはず。そう思って、私は思い切って陰毛に手をかけた。そして、一気に剃ろうとした瞬間、頭の中に声が響いた。

『やめろぉ!!』(続く)

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