この作品はいかがでしたか?
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コメント
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ありがとう…(タヒ) テストで荒れている心が 浄化されてく…
百合……ありがとう…………(吸う音)
今回も神作をありがとう!!!!(?) この軽い話だけでも めちゃくちゃ良かったよ!!!!! 姫と平民の恋愛物は神ですわ!!! って言うかメイドの方が強い(?)の 凄く好みですわ!!!! 凄く見てみたいんだけど…!!! 百合は神だから大丈夫よ!!!!(?)
「おいカナエ?直ちに黄金に輝く柔軟な菓子を持ってこい」
「はぁ……」
「ユーズリフト様、プリンの事を遠回しに伝えるのはやめてください。私以外には通じませんよ」
「この妾に楯を突く気か貴様」
「はいはい申し訳ございません」
私はカナエ。平民のメイド。
だいぶ貧困した家の生まれだったけど、主人の気まぐれで拾われた。所謂「運で生きてきた人間」である。
この方はユーズリフト・リーシャール。リーシャール家の三人の兄弟の末っ子。我が王国の少々我儘なお姫様。
でも私が軽口を叩いても首をはねないので変なところで寛容である。
「ユーズリフト様って意外と寛容ですよね。」
「意外ととは何を申すか。妾はこの地で最も偉く尊大な人間であるぞ。貴様如きの軽口に憤りを覚えるほどの人間では無い。」
こんなことを言えてしまうのは、彼女が実際にそうだから。 権力を持ち、武力を持ち、知恵を持ったお方だ。はっきり言えばこの世の全てを手に入れてると言ってもいい。
「はぁ……羨ましい」
「ふん、お前程度が妾を羨むなど、贅沢なものよな?」
「そこまで言います!?!?」
「ところでカナエよ」
「話すげ替えましたね!?!?」
「妾は世界で最も偉く尊大である人間であるわけで、全てを兼ね備えている訳だが……ひとつ足りないものを見つけたのだ」
話の出だしに驚いた。この人が?足りないものがあると?自意識過剰で傲慢で我儘なこの人が? 一体どんなことなのだろう。大抵は権力か努力で手に入れるこのお方の足りないもの……気になる
「はぁ、それは?」
「婚約者だ」
「ふぁ」
「貴様なんだその巫山戯た声は。豚の真似か?大層な真似事だったが、妾は満足したぞ」
「いや豚の真似してませんし、大層って……ただ単に、あなたがそんなこと気にすると思っていなかったからですよ」
威風堂々、傍若無人、傲慢無礼なこのお方に限ってそのような話が出てくると本気で思っていなかった。不意打ちすぎるアッパー。
「そ、それで?結局どうするんです婚約者。あなた足りないものはすぐ買うでしょう」
「そうよな。それで妾はお前が欲しいのだが、良いか?」
「私ですかまぁいいんじゃな……」
「いいわけねぇだろ!!!!」
「いきなり耳元で叫ぶでない。処すぞ」
「あっ申し訳ありません」
とてつもない爆弾発言を投げてきた。私?わ、私?冷静に考えて見てほしい。
国でたまのように愛され、とんでもない権力者であり、初恋を取られた男児も少なくない美しき姫が、平民である私を所望したのだ。国からの不平不満待ったナシである。第一私は女だ。子が成せない。そんなこと国王と王妃が許さないであろうし、やっぱり国から批判される。それにはきっとユーズリフト様を傷つける内容も含まれるはず。そんなの私は望んでいない。
「ユーズリフト様……私は女ですよ?子が出来なければ国が亡びます。あと批判がすごくなる未来が見えます。」
「何、兄様達が子を産めば問題ないであろう。それに王族に批判など、すぐにでも消せる」
「あの法律って……」
「お父様にでも言って変えて頂こう」
権力!!!!!圧倒的権力!!!!!!
そうだった。このお方は王家であるリーシャール家の血族であり、この国の姫君だった。平民の意見などすぐにでも揉み消せる。
「ほらどうだ、何も問題点はなかろう。」
「問題点は無いですけど!!!ほんとに私にするつもりですか!?!?他に色々居たでしょもっと!!!」
「……妾は……」
「え、今なんて?」
「妾は、カナエじゃなければダメなのだ。
他の男より、カナエがいい。」
「……えっと……」
返答に困った。
どうしよう。
そんな顔をされたら耐えられない。
気付いたらユーズリフト様を壁に追いやっていた。
「……カナエ?」
「……わかりました。私でいいですよ。
ただそれなら……」
「本気で堕とす気で行くので、覚悟してて下さい。」
百合になってました。いつの間にか……
やっぱり最近百合摂取足りてないからなのかな……話ほとんど百合になる……