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side.真緒



俺は衣更真緒。この夢ノ咲の生徒会長だ。

「…なぁ、りつ?」

「んー?なに?ま〜くん」

「ここ、学校。俺、いま仕事中。」

「んー、知ってるよぉ。ま〜くんはお仕事熱心でえらいねぇ♡」


こいつは俺の幼馴染の凛月。


「…や、分かってんなら離れてほしいんだけど?」

「えー?なんでー?我慢できなくなっちゃうから〜?ちゅ、ちゅ〜♡」

「いや、なにを我慢できなくなんだよ。」


最近、生徒会の仕事で忙しくて構ってやれてなかったから多分寂しかったんだろう。


「てか、今日ま〜くん以外だれもいないの?みんなま〜くんに甘えてサボりー?」

「いや、今はみんな材料の買い出しに行ってるだけ。あとから戻ってくるよ。」

「えー、じゃあま〜くんを独り占めできるのも少しだけか〜。」


そんなことを言いながら少しいじけたような表情をする凛月に少し微笑んで「バーカ」なんて言った。


「えへへ、俺ま〜くんといるとしあわせ〜」

「ふはっ、なんだそれ」


今日はめっきり甘えたモードで俺の後から抱きついて離れてくれない。

あまり俺から構ってやれないから凛月は最近こうして自分から生徒会室に来ることが多くなった。


「てかま〜くん、この部屋ほかに椅子ないの〜?」

「あっちにソファがあるだろ〜」

「えー、やだよー、ま〜くんの隣に座りたいの〜」

「そんなこと言ったって、椅子ねぇんだから仕方ないだろ〜?」

「あ、いいこと思いついた」


凛月はなにやら何かを思いついたそうで、俺の椅子をなぜか後ろに引いた。


「ちょ、凛月?」

「ふふ、いいから〜」


なんて言った凛月は俺の膝の上に座ってきて俺を抱きしめる形になった。


「は!?」

「ふふ、ま〜くんいす〜♡」

「ちょ、おもい、仕事できねぇ〜!」

「え〜?おんぶと変わんないでしょ〜?それに、仕事はま〜くんも俺の背中から手出せば机に届くでしょ?」

「やりづらい!」

「もーま〜くんわがまま…」

「わがままなのはお前だろ〜?ったく。」


「ちょっと一瞬下りろ〜」

「えー?なんでー?」

「ソファまで運んでやるから。」

「えへ、やった〜」


なんだかんだ甘やかしちゃう俺も俺なんだろうなー。なんて思うけどもう小さい頃からずっとだから癖にまでなってる。


「ほら、着いたぞー」

「ん、ありがとねぇ、ま〜くん♡」

「はいはい」

「じゃあ俺は仕事の続きを…」


無事に凛月をソファまで運びあげた俺はソファから立ち上がってまた椅子に戻ろうとした。


「あ、まってま〜くん」


ソファから立ち上がろうとした時凛月がいきなり俺を引っ張る。


「おわ!?」


その反動でバランスを崩して俺は倒れてしまった。


「…いてて。」


倒れたと分かった瞬間、手を出したから凛月をつぶさなくて済んだ。

自分の反射神経に感謝だ。


「おい、凛月〜?急に引っ張ったら危ないだろ?」

「お前、俺に潰されてたかもしれないんだぞ?」

「ふふ」

「ったく、笑ってる場合じゃ…」


すると凛月は、俺の背中に手を回して俺を抱き寄せた。


「え、ちょ、凛月?どうした〜?体調でも悪いのか?保健室行くか?」

「ごめんね、ま〜くん。もう少しだけ、ま〜くんをひとりじめー…」

「ちょ、耳元で喋んなよ!」

「俺のま〜くんー…ふふ…♡」


…ひとりじめ。

たしかに、最近は凛月も仲いい人がたくさんできて俺だけの凛月、なんてもう言えなくなってるもんな…。

そんなこと考えながら、俺も凛月の頭を少し撫でた。


「…りっちゃ、」


「ね〜衣更くーん?ちょっと質問が…」

「…あ。」


タイミングが悪い。まさかのこのタイミングで。真。


「って、えー!?衣更くん!?凛月くん!?ふたりとも何してんの!?」

「っちょ、真。落ち着け、これは…」

「あーどうしよう、見られちゃったね〜、ま〜くん。」

「ゆーくん、これは3人だけのひみつ、ね?♡」

「誤解のある言い方すんな!」


凛月は俺を抱きしめたまま話さないから逃げられなくて、この体制がさらに真への誤解へと繋がった。


「え!?え!?どういうこと!?」


なんて動揺が隠しきれてない真。

俺を抱きしめる凛月。


「ゆーくん!?悲鳴が聞こえたけど!?どうしたの!?」

真の悲鳴を聞いて駆けつけてきた瀬名先輩。


「ただいまー……え?」

帰ってきた生徒会。



…そう。地獄だ。



その後、学院内の話題はしばらく 幼馴染不純同姓交遊行為で持ちきりだったという。



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