テラーノベル
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皆様方々、ごきげんよう今回も鴉くんがメインのようだね。
いかにして、今の鴉が形成されたのか。
アジトのお兄ちゃんは何を背負っているのか
一緒に観測してみようか。
「ごみ捨て場で踊りましょう」
はじまり、はじまり
俺はさ
暗殺部隊の隊長をしてたんだわ。
だれもが憧れ、だれもが慕う
「理想」そのものだったんだよね。
ほら?俺ってさ。天才で強いし
優しいし?
多分、みんなさ俺がいないと潰れちゃうから。
御神(みかみ)はさ
暗殺部隊の頭(ドン)なんだけど
2人の幹部がいる訳よ
1人が国末(くにまつ)の旦那
旦那はさ
「必要以上の殺し」はしなかった
旦那はそいつが必要な言葉を投げ、
そいつが怪我したなら寄り添う。
みんな大好きな親父だったんだよね。
反対に
もう1人はガムートの旦那
「支配」こそが正義を抱えてるの
だから「無差別」で殺す訳よ
これが、幹部2人ね。
で、俺「鵺」は国末の旦那の部隊で
「最高戦闘者」「部隊隊長」とかね
様々呼ばれて
それなりに、名を馳せた
だけどさ。全てがつまらなかった
だれも本当の俺を見ていない。
そう思うように、、、なった。
ほら?暗殺部隊だからさ
俺が引っ張らないと、指揮も糞もないじゃん
戦闘を諦めたらそいつは死ぬ訳で
自殺しちゃうから。
俺は腰抜けだったのよ。
目の前で同胞や若手が死ぬ。
見るだけで精神すり減ってさ。
そんな中、主を見つけたの。
「忌み子」が「本当の悪」を滅してる
ってね。
最高にイカれてる!
俺の気持ちは晴れたよ
最悪だろ??
主は不正を働く者。女の子を闇に落とす者。
女子供に手を出したもの。
数ヶ月で屍の山だぜ?!
俺は惚れたよね。
こんな、ゴミな俺は考えもゴミでさ
「視察」するか!って変換した
仕事?いらん!しない!
たまには自分たちで進めろって。
国末の旦那も仲間達も嬉しい事に
承諾してくれた!
それから、俺はね。
何故、主が
「忌み子」
って言われてんのか
調べてみてわかった。
やっぱりさ、俺は「主を知りたい!」
てね
でもよ、忘れもしない。
主のストーカーを始めて5回目の時。
俺をよく思わなかった。
ガムートが、
直々に部下を連れて俺の元へ来た。
で、主に助けられてさ。
あいつ、やっぱり強ぇんだよ。
俺は主が好きだ。
「鴉」って名前もくれた。
なんどでも、言うぜ
なんどでも言うぜ、俺は主が好きだ!
主の抱えてる「正義」は分かんねぇ
だけど。俺の理想なんだよ
俺は強い、だけどさぁ
部下が潰れるくらいなら
俺1人で任務すりゃいいだけなんだよ
「悪を滅せるなら」
ならさぁ、主!
俺の力を存分に使ってくれ!!!
主の為に
命賭ける選択肢しかねぇわな!!
_____________________
ガムート
「さあ、私の仲間になりなさい」
待雪
「おじさん、切るよ」
鴉
「へっ、もう慣れたわ
ガムートの旦那、俺はお前が嫌いだ」
ガムート
「最高戦闘者の鵺、
いや。今は違うのか、、」
ガムートがテンポを崩す事なく
鴉に向かい歩いた。
待雪
「おじさん、動いたらダメだよ」
待雪は凄まじく早かった。
一瞬にしてガムートの背後を捉え、
得物――天名槍「羅刹 雪風」を突き立てていた
ガムート
「おや?早いですね。
ですが私は生憎、巨人族です。
そんな槍で何が出来るでしょうか?」
待雪
「おにぃちゃんに命令された。
鴉を死守しろ!って。だから私は鴉を守る」
鴉
「……やっぱりな。主だよな」
やべ。目から汗が出てきたな。
あーやっぱり俺ってさ
「ファミリー」の一員だよな。
ガムート
「うん。なるほどね。
交渉は決裂、、、でいいのかい?」
鴉
「返事はYES」
ガムートはどこかに連絡を入れている。
嫌な予感がした。
鴉
「おい!なにしてる!」
ガムート
「分かりました。では
アジト。灯に襲撃しなさい。」
あれ、、なんでだ。
迷走神経反射かな。一瞬、本当に一瞬
視界が歪んだように見えた。
鴉
「今、、、なんて?」
待雪
「…そう」
鴉
「ガムート。やってみろよ!!」
俺は笑う。ただひたすらに。
ガムートの旦那は馬鹿だ。
鴉
「旦那、お前は計算ミスしたな。
こんなゴミの俺を拾うあんぽんたんなんだよ
主さ!!旦那の部隊でファミリーが負ける?
ある訳ないだろ!!!!」
待雪
「お!うんうん
待雪は素敵なレディだから。頑張る」
待雪は、ふんす!とドヤ顔をして
踏み込み加速した。
早すぎる。これが、
「人間を超越した人間」なんだ。
凄すぎるだろう!!
大きな男
「ガムートの旦那、御守り致しまする。」
待雪の蹴りが深く腹に突き刺さった。
うぐっと唸り大きな男は
ガムートを超え、吹き飛んでいった。
ガムート
「私を守る?雑魚の分際で。力量すら
分かっていないのでしょうか?情けない。」
ウサギ
「ガムート!!
自分が何言ってるのか、わかってんの?」
ガムート
「私は仲良しごっこ等。
した覚えはないのですがね。」
ガムートの微笑みは
常に見下している。
不愉快だ
こいつは主みたいに笑えないんだな
哀れだ。
ウサギ
「ガムート。お前が私達のトップだから
命懸けで守ってんじゃん。なんで、、なんで
「ありがとう」「ごめんね」
これがいえないのよ」
ふふふと笑いが漏れていた。
ガムート
「簡単です。貴方達が私より
「劣って」いるから。それだけですよ」
「体も小さい、知識も学もない、武力も
能力もある訳じゃない。分かりやすく説明してみました。」
待雪
「そっかあ。ならね。待雪が
おじさんをバイバイさせてあげるね!」
ガムート
「よろしい。お嬢さんも決裂と
みなします。では実力行使しましょうか。
もうよろしいです。」
「では殺します」
「じゃあバイバイだね」
ふふふ
あはは
2人は似て非なる笑いが空気に溶けた。
待雪とガムートが交差した。
待雪を見てすぐわかった。
この子、槍以外にも長けてる
体が小さいから槍でリーチ伸ばしてんだわ。
で
槍は補助役。
本命は「速さ」か
待雪は背丈が低い、女の子だ。
筋肉も男性とは違う。ガムートは更に巨人だ
だから。速さと蹴りの「重さ」
ガムートの旦那も確かに強い
大きな体躯。冴える頭。
特に戦場把握が得意だ。
化け物同士かよ。
主、俺さ
小さな女の子に守られてんだ
加入前さ、主に救われただろ。
あの時と同じ気持ちなんだ……
「完璧な俺」は要らないんだよね。
守り守られ。俺さ、
異名者の
槐さんやリリスさんは知ってたけど。
こんな小さい子もいたんだな。
世界は広いなぁあ
俺、今
すっごく
ワクワクしたよ。
完璧な俺は要らない。
主、お前の近くにいたらさ。
いくら俺が落ちぶれようが
泥水啜ろうが
主なら、笑って。
手を差し伸べてくれる
そんな慈愛に近しいものを主は
持ってんだよな。
忌み子?主が忌み子?
忌み子はね。主。
きっと、「為み子」だったのかもよ?
なぁ、主。
俺をファミリーにしてくれてありがとう。
待雪がガムートにトドメを刺す瞬間
ガムートの腕が、急に下へ落ちた。
待雪の足が止まる。
その足裏には、主の手があった。
主は高所から落下し、
ガムートの片腕を上から蹴り抜いていた。
そのまま落下の勢いを殺し、
待雪の足まで一瞬で抑え込む。
主
「やぁ、遅くなったね。」
待雪
「おにぃちゃん。待雪、鴉守った。ドヤ」
ガムート
「あまり、よろしく、、、
ないですね。はぁ、、、はぁ
貴方も大変、趣味が悪いですよ。」
主
「褒めてくれてありがとう。
で?確か、、、私のファミリーに
攻撃を仕掛けるって言ってたよね?」
ガムート
「なぜ、貴方が?」
主
「私?なんでかなぁ。
私がここにいるのが答えだよ」
ガムート
「まさか….」
主
「あ〜安心して。
最悪の結末は迎えてないから」
ガムート
「貴方、1人で制圧したのですか?
私の部隊が??まさか、そんな」
ウサギもワニも
お手上げ状態だ。
ガムート
「私とやりますか?」
主
「ん?いや?とりあえず
鴉を追いかけるの辞めてくれないか?
うちの大切なファミリーなんだよね」
ガムート
「NO。といえば」
主の冷酷な殺意が広がった
全身に鳥肌が粟立つ。
この殺意。これがまだ
本気じゃないのが怖い。
そんな中。1人の影が現れた
御神だ。
国末もいる。
ただ…
その空気は死んでいた。
主
「お。キタキタ!」
御神
「皆さん、戦闘中すまないね?
知っての通り、私は御神と申します
こっちは国末くんだ。」
国末は一礼を待雪達にした。
待雪
「あ〜、あの御神っておじさん
綺麗な白髪だ。上品ってやつ?!」
御神
「お褒め頂き光栄です。」
ガムート
「……….」
御神
「簡潔に申します。本日を持って
ガムートの処刑。並びガムート派閥を解体します。」
ガムート
「…….はい?
今、なんと仰いましたか?」
ウサギ、ワニ
「…」
大きな男
「拙僧。お供しまする。」
御神
「私の看板に泥を塗る。これは許します。
ですが、、、鴉くんを襲った。
1度ならず、2度目だ。彼は覚悟を決め
人生を歩み始めた。で勧誘に失敗した挙句
異名者の待雪くんまで襲い、交戦した。
由々しき事態だ。」
国末
「ガムート。俺はお前と笑いあった日が
懐かしく感じる。だが残念で仕方ない
彼(主)がガムート達を調べ、逐一
俺や御神の旦那に連絡入れてた。」
主
「まあな、鴉は自分を犠牲にする。
そう言う意味では、鴉。
ファミリーに対して裏切りだよ」
待雪
「ねぇ、私は?頑張ったよ」
主
「鴉、君はファミリーだ。
隠さなくていい。1人で抱えるな
私達にも背負わせなさい。」
鴉
「….すいません」
待雪
「ねぇ、褒めて。」
しょんぼり
御神
「ガムート。立ちなさい
今後について、しっかり話ましょう」
国末
「沼と同じ。暴れ、考えず足掻くと溺れ沈む
だが、冷静に客観的に見えた時。活路を見出す」
鴉
「….国末の旦那」
国末
「今は鴉、、、だったな。
お前は若い。沢山、、壁にぶつかるだろう
その時は皆でぶつかれ。私が育てた
自慢の男だ。誇れ。とても頼れるリーダーを
見つけたのだな。」
主
「はいはい。待雪も頑張ったな」
めっちゃよしよしされてる
待雪
「よしっ!」
いいのかよ。。
少し俺もして欲しかったな。
?!
国末
「ありがとうな。」
わしゃわしゃわしゃわしゃ
鴉
「へへへ」
国末
「…っふ」
御神
「さて。では、、我々は戻ります
この度はまた順を得て、ご連絡と
お詫び致します。」
国末
「お前達、今日から私の元。、、わかったか」
ウサギ、ワニ
「御意」
大きな男
「拙僧は」
ガムート
「もう。私の為に身を削らなくていい」
御神、国末、ガムート
ウサギ、ワニ、大きな男
六人の影が遠ざかり、
見えなくなった。
鴉
「なぁ、主」
主
「なんだい?」
鴉
「いや、なんでもねえ
それより、腹減った。あと待雪ちゃん
助けてくれてありがとう。」
待雪
「いーよ。おにぃちゃんの命令だっただけ」
鴉
「まあ、だよな!!
早く竜胆さんの飯食いてえ!」
主
「ふふふ」
鴉
「帰るぞーー」
待雪
「ねえって。待ってよーー
歩くの早いーーーーーーーーー。」
さて、本日の物語を締めさせて頂く
どうだったかな?
少しばかり情報が多くて大変だったと思う
だが、最後まで読んでくれて嬉しく
感じているよ。
次回からは平和な日が続く。
そんな感じがするよ。
次回「鳳仙の秘密」
諸君達に幸あれ。
コメント
1件
ムメイさん、第21話読みました!鴉くんの過去が明らかになって、彼がなぜああも主に忠誠を誓うのか、すごく胸に響きました。「完璧な俺」を求められて潰れそうだったのに、主に出会って「こんなゴミの俺を拾うあんぽんたん」って笑える関係性、最高に温かいですね。待雪ちゃんとの掛け合いも愛おしくて、ファミリーの空気感がじわじわ伝わってきました。次回「鳳仙の秘密」も楽しみにしてます!
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38
世羅 鈴🎨🎤
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