テラーノベル
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【全19話】←長くなっちゃいました💦
徐々に投稿予定
高校生設定:💜💛💙
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俺たちが仲良くなったのは――
部活がきっかけだった。
放課後の体育館。
響くのは、ボールの音と――
怒鳴り声。
俺たちの部活には、
有名な顧問がいた。
“厳しい”なんて言葉じゃ足りない。
理不尽で、容赦がなくて、
誰も逆らえない存在だった。
水分補給は許されない。
体調を崩しても、
休ませてもらえることはない。
倒れた部員にかけられるのは、
優しさじゃなく――冷たい水だけだった。
そんな環境の中で、
深澤も、
渡辺も、
そして他の部員たちも――
とっくに限界を迎えていた。
そして、ある日。
その瞬間は突然だった。
💙「……っ」
渡辺が、その場に崩れ落ちた。
💜「翔太!!」
真っ先に駆け寄ったのは深澤だった。
肩を支え、必死に呼びかける。
だが――
顧問は、ただ冷たく見下ろすだけ。
💜「もう無理です!」
💜「これ以上やらせたら危険です!」
その声は、震えていた。
それでも、確かに“反抗”だった。
体育館の空気が、一瞬で凍りつく。
○○「……何だその目は」
次の瞬間――
乾いた音が響いた。
パシン、と。
深澤の頬が大きく揺れる。
💜「……っ」
口の端が切れ、血が滲む。
それでも、深澤は逸らさなかった。
睨み返した。
💜「……訴えます」
その一言に、場がざわつく。
そのときだった。
💛「――今の、一連の流れ」
低く、落ち着いた声。
全員の視線が、一斉にそちらへ向く。
そこに立っていたのは――
入部したばかりの1年生。
岩本照。
顧問よりも高い背。
鋭い眼差し。
その手には、スマホ。
💛「全部、動画に撮ってます」
💛「証拠として提出しますね」
体育館が静まり返る。
誰も、言葉を発せなかった。
ただ一人を除いて。
岩本は迷うことなく歩み寄ると、
倒れている渡辺を軽々と抱き上げた。
💛「保健室、行きます」
短く、それだけ言って。
💜「……」
そして、深澤の方に視線を向け――
💛「血、出てますよ」
💛「あとでちゃんと手当てします」
冷静で、的確な判断。
迷いが一切なかった。
その姿を――
二人は、ただ見つめていた。
その日を境に、
顧問は処分を受け、
部活は大きく変わった。
そして――
俺たちも
気づけば…
岩本照という存在に、
強く惹かれていた。
つづく。
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