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朱音と風見透は、神楽坂零が姿を消した後もその余韻に包まれていた。強大な力を持つ呪術師の存在を目の当たりにし、二人は無言で呪霊の残骸が消え去った場所を見つめていた。
「…あれが、神楽坂零か…」風見は呟いた。
「先輩にあたるけど、直接会うのは初めてだった。あんなに強いなんて…」朱音も驚きを隠せない。
突然、携帯の着信音がなった。透が取り出して画面を見ると、本部からの緊急連絡が表示されていた。
「緊急任務…」
透はすぐさま通話ボタンを押す。相手は、任務の指揮を執る夏目で、緊迫感のある声が響いた。
「風見、朱音。港の廃倉庫に向かってくれ。呪霊の集団が発生した。他の呪術師も向かっているが、街全体に被害が及ぶ可能性がある」
「了解しました。すぐに向かいます!」
電話を切ると、透は朱音と目を合わせた。「行くぞ、朱音さん!」
「ええ」
二人はすぐにバイクで東京湾近くの廃倉庫へと急行した。