テラーノベル
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モールに到着すると、2人は手際よく変装を整えて車を降りた。
それでも、スタイル抜群で高身長な2人である。
どうしてもオーラが滲み出ているが、一般のお客さんに混ざって「これ可愛いじゃん!」「春菜さん、こっちのお店も見ようよ!」とはしゃぐラウールは、まるで普通の男の子のようで微笑ましい。
阿部くんも、ラウールくんが突っ走らないように優しく見守りつつ、「これ、2人の部屋のテイストに合うんじゃない?」と、観葉植物やアロマキャンドルなどを選んでくれた。
数時間買い物を楽しんだ後、三人は少し落ち着いた雰囲気のカフェで休憩することにした。
運ばれてきた冷たいカフェラテを飲みながら、お喋りに花を咲かせる。
「あー楽しかった! 春菜さんって、センスいいよねぇ。今日買ったもの全部かわいいもん!」
ラウールがストローをくわえながら楽しそうに言う。
「ありがとう。ラウールくんにそう言ってもらえると自信ついちゃうな」
「佐久間、今頃ソワソワしてるんだろうね。さっきから俺のスマホにめちゃくちゃ連絡来るもん」
阿部がスマホの画面を見せながら苦笑する。
画面には、佐久間からのメッセージで『今どこ?』『何してんの?』『春菜、楽しんでる?』などとひっきりなしに送られてきていた。
「それ、俺にも来てたからさっき返信したんだよ。『佐久間くん、仕事に集中して』って。そしたら見てよ、これ」
ラウールが笑って見せてきたメッセージアプリの末尾には『ラウール、春菜に手ぇ出すなよ!』の文字。
「あはは!佐久間、必死だねぇ」
佐久間の相変わらずの心配性に、思わず顔を見合せて笑う3人。
「そろそろ出る?次は別館の方に行ってみようよ!」
しばらくカフェで休んだのち、グラスに残ったカフェラテを飲みきって提案するラウール。
「あ、ごめんなさい、その前にちょっとお手洗いに行ってきてもいい?」
春菜が席を立ちながら言う。
「はーい。トイレは店の外だよ。迷子にならないでね?」
2人に送り出され、春菜は席を立って通路の奥にあるトイレへと向かった。
トイレの鏡で身だしなみを整えてからカフェへの道を戻る。
その時だった。
「ねぇねぇ、君、一人? 」
「俺たちと一緒にあそぼーよー!」
突然、目の前に二人組の若い男が立ち塞がった。
ニヤついた表情と値踏みするような視線が春菜の全身を不躾になぞる。
「…っ、あ、すみません……連れが待っているので……!」
なるべく刺激しないように通り過ぎようとした春菜だったが、男の一人が行く手を阻むように一歩踏み出してきた。
💙青椒肉絲🧡
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#あべさく
うめぼし
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楪羽*yuzuriha*
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「いいじゃん、少しだけだって」
「連れって女の子?その子も誘おうよ!」
もう一人が春菜の手首を掴み、自分の方に引き寄せようとする。
――その瞬間、春菜の脳裏にあの一件の記憶がフラッシュバックした。
暗い玄関。
身動きを封じられた体。
叫ぶことも許されず、 床に押し倒されたあの恐怖。
服を破られ、頬を打つ乱暴な手の感触と、舐め回すような視線。
「っ、いや……放してっ……!」
一気に全身の血の気が引き、足の力が抜けそうになる。
恐怖でパニックになりかけ、喉の奥から小さな悲鳴が漏れた。
そのときーーー
「おい、何してんだよ」
男たちの後ろから聞こえてきたのは、驚くほど低くて冷徹な声だった。
男たちがギョッとして振り返る。
そこには、男たちを睨みつける阿部が立っていた。
コメント
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るるさん、第16話読了しました…! モールでの和やかな買い物シーンから一転、トイレの帰り道でのあの展開、心臓がギュッと掴まれました。春菜さんがフラッシュバックする描写、本当にリアルで、読んでるこっちまで息が止まりそうに…。そんな中で現れた阿部くんの「おい、何してんだよ」の低い声、かっこよすぎて震えました。二人の関係がまた一歩深まった気がして、次の展開が気になって仕方ないです🌙