【貴方は花のように】
あれはまだ俺が餓鬼だった頃
俺は恋心が芽生えた
初めての出来事だった
自分が誰かを好きになるなんて
特に彼奴に初めて会った時
顔が綺麗なヤツとは思ったが
特になんの感情も抱かなかった
そこから漫画のように俺の恋は上手く行き
そいつと付き合うまで行った
いつもいがみ合ってる俺らがまさか付き合ってるだなんて
誰も思わないだろう
そう俺の恋人は
俺の大嫌いな彼奴…
「太宰」だ
彼奴意外と良い奴なんだ
ちゃんと新人も教育してるみたいだし、
俺も彼奴が大好きだ
まぁそんな餓鬼の恋なんて大した事ない
まず彼奴と付き合おうとした自分が馬鹿だった
彼奴がポートマフィアから居なくなる前夜のことだった
俺は呼び出された
人気の付かない路地裏
薄暗い場所だった
正直野暮用で呼び出された事は2回ほどあったから
そんなに気にしては無かった
またなにか頼まれるのか…?
と思いそいつの所まで行った
おれの予想は大ハズレだった
『別れよう』
魔法の言葉
そんな言葉を言わないでくれ…
そして手には花
これじゃあ
付き合った時と同じじゃねぇか
付き合った時お前に貰った花まだ覚えてるぞ
『チューリップ』
本当にお前の手に握られているチューリップは綺麗だったよ
でも今は違う
同じ花を持っていても
受け取りたくない
白い『チューリップ』
お前に花を貰った時いつかお前にも同じ色のチューリップをあげよう
と言った
赤色のチューリップを…
こんな感じで俺の恋は散った
嗚呼お前はなんて綺麗だったんだろう
当たり前だと思ってたお前の楽しそうな顔
今では見えない
向日葵のように愛らしく微笑んでいたお前の顔が何よりもキレイだった
彼奴を街中で見かけた時どう思ったか知ってるか…?
お前の笑っている姿
憎かった
俺は彼奴が嫌いだ
元相棒として元恋人として
今でもお前のキレイな顔を見ると憎くなる
まるで枯れきった花だ
あの恋人は何処へ散ってしまったのだろう
桜のようにまたいつかキレイに花を咲かせてくれるのだろうか
本当に俺の心を揺さぶる
でもキレイだったよ
散ってしまった俺に笑いかける笑顔
『貴方は花のよう…』
コメント
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えっふ、()ガチめに鳥肌案件😇( 題名の沿いすぎて天才。うん?好きだ(??) 参加ありがとうぅぅぅぅ💕💕これは神作品✨