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#ドズル社
ルナ(*^^*)
268
#日常組
KIKU🎧️
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第二十五章「守護者の残したもの」
地下遺跡。
巨大な扉の前で、十人はしばらく立ち尽くしていた。
扉に刻まれていた五つの守護者の紋章は、peの光によって淡く輝いている。
しかし─中央にある円だけは、何も反応しなかった。
kr「……結局、開かないのか?」
krが扉を見上げる。
rd「そうみたいだな」
rdも腕を組み、扉をじっと見つめていた。
peは自分の手を見た。
pe「俺の光……確かに五つの紋章とは繋がったんだけどな」
sn「でも中央のところだけは、まだ空っぽですね」
snが首を傾げる。
pe「『繋ぐ者は、まだ選ばれていない』…って言ってたもんね」
kyo「選ぶって、誰が誰を選ぶん?」
kyoが頭をかく。
kyo「そもそも、この扉が何を基準に選んどるんか分からへんやん」
rd「…それを調べるために来たんだろ」
rdが言う。
そのときだった。
─カチッ。
md「ン?」
mdが足元を見る。
床にあった小さな石板が、わずかに沈んでいた。
md「……ヤバイ?」
ru「ヤバイだろうな」
ruが即答する。
kyo「じゃあ踏んだの誰だよ!!」
md「オレ」
mdが普通に手を挙げた。
kyo「お前かよ!!」
kyoが叫ぶ。
次の瞬間。
─ゴゴゴゴゴゴ…!!
遺跡全体が震え始めた。
pe「うわぁぁぁ!?」
peがよろける。
sn「peさん!」
snが腕を掴む。
pe「大丈夫!」
rdが周囲を見回す。
rd「攻撃じゃない。何かが起動してる」
すると、五つの守護者の紋章が一斉に光り始めた。
そして中央の空白部分に─
六つ目の紋章が浮かび上がった。
kr「……六つ目?」
krが目を見開く。
その紋章は、これまで見てきた五つとは少し違っていた。
剣でも。
鐘でも。
槌でも。
鎖でも。
植物でもない。
中央に描かれていたのは─小さな光。
pe「これ……」
peが近づく。
すると、その瞬間。
光の紋章が、peの魔力に反応した。
─パァァァッ!!
pe「うわっ!」
眩い光が遺跡を包み込む。
そして十人の目の前に、再び過去の映像が現れた。
そこにいたのは─
六人の人影。
五人の守護者。
そして、その中心に立つ少年。
セイルだった。
『……また来たの?』
明るい声。
映像の中で、植物を操る少年が笑っている。
巨大な木々を自在に動かしながら、彼はセイルの前に立った。
『セイル、今日は何をしてたの?』
『僕は、封印のところを見てた』
『また?』
少年は呆れたように笑う。
『真面目だねぇ』
『大事なことだから』
『そういうところ、変わらないね』
その会話を少し離れた場所から見ていた四人。
氷の双剣を持つ少女。
鐘を手にした女性。
巨大な槌を持つ男。
鎖を持つ人物。
そして─
リナ「……この人が」
リナが小さく呟いた。
映像の中の植物使いが、振り返る。
『僕はアシュラ』
pe「アシュラ……」
peがその名前を繰り返す。
五人の守護者の一人。
植物の力を使い、遺跡や地形そのものを守っていた人物。
アシュラはセイルに近づくと、手を差し出した。
アシュラ『僕たち五人は、この場所を守る』
セイル『うん』
アシュラ『でもね』
アシュラは笑う。
アシュラ『守るだけじゃ、いつか限界が来ると思うんだ』
セイルが首を傾げる。
セイル『どういうこと?』
アシュラ『僕たちがいなくなったあとも、ここを守れるものを残したい』
その言葉に、セイルは少し考える。
セイル『……未来の人たちに?』
アシュラ『そう』
アシュラは遺跡の壁に手を触れた。
すると植物が壁を這い、古代文字を覆うように伸びていく。
アシュラ『力って、持ってる人だけのものじゃないから』
セイル『……』
アシュラ『次の誰かに残していくものだと思うんだ』
映像が一瞬揺れる。
そして、五人の守護者がそれぞれの力を使い始めた。
氷。
音。
雷。
影。
植物。
五つの魔力が中央へ集まる。
そこへ─
セイルの光が伸びた。
五つの魔力が、一本の線のように繋がっていく。
kr「……これだ」
krが呟いた。
kr「俺たちが見てきたものと同じだ」
pe「セイルの光が、五人の力を繋いでる……」
peが映像を見つめる。
すると、映像の中のセイルが振り返った。
まるで、今ここにいるpeを見ているかのように。
セイル『……いつか』
セイルが呟く。
セイル『僕たちの力を繋ぐ人が、現れるかもしれない』
映像の中のアシュラが笑う。
アシュラ『そのときは、ちゃんと見つけてもらわないとね』
─映像が途切れた。
地下遺跡に静寂が戻る。
「……」
誰もすぐには喋らなかった。
peは自分の手を見つめる。
さっきまで輝いていた光は、もう消えている。
pe「俺が……あの人たちの力を繋ぐ?」
rd「まだ分からない」
rdが言う。
rd「でも、お前の魔力が五つの紋章に反応したのは事実だ」
krも頷く。
kr「それに、セイルの光と似た性質を持っている可能性もある」
sn「じゃあpeさんがセイルの生まれ変わりとか!?」
snが突然言った。
kr「それはないだろ」
krが即答する。
sn「即否定!?」
kr「普通に考えてそうなる理由がない」
sn「じゃあ兄弟!」
kr「もっとない」
sn「じゃあ─」
kr「もういい…」
krが呆れる。
sn「僕もそれはないと思う」
snが真顔で頷いた。
pe「なんでお前まで納得してんだよ」
peがツッコむ。
その様子を見て、リナが笑った。
リナ「でも、少し分かってきたね」
pe「え?」
リナ「五人の守護者が守ったものと、セイルが繋いだもの。そして─今の私たち」
リナは扉を見る。
リナ「もしかしたら、この遺跡はずっと誰かが来るのを待ってたのかも」
tr「誰かって?」
trが聞く。
リナは少し考えてから答えた。
リナ「……さぁ?」
kyo「分からんのかい!」
kyoがツッコむ。
リナ「全部分かってたら、ここまで苦労してないでしょ」
kyo「それはそうやけど!」
そのとき。
─ゴゴゴゴ…。
再び扉が動き始めた。
pe「え?」
peが振り返る。
中央の空白だった円に、ほんの一瞬だけ─
黄色い光が灯った。
だが、完全には開かない。
その代わり。
扉の横に、今まで存在しなかった文字が浮かび上がった。
『次なる記憶へ進め』
rd「……まだ記憶を見る必要があるみたいだな」
rdが言う。
pe「ってことは、また昔の人たちが出てくるんだよね?」
peが聞く。
kr「たぶんな」
krが答える。
snが楽しそうに笑った。
sn「次は誰が出てくるんでしょうね!」
tr「俺、筋肉ムキムキの人がいい!」
trが言う。
「お前が言うな」
全員の声が重なった。
tr「なんで!?」
遺跡の奥へ続く道が、ゆっくりと開いていく。
その先には─
まだ誰も知らない、古代の記憶が待っていた。
そしてpeの手のひらには、
ほんの一瞬だけ。
消えたはずの黄色い光が、再び灯っていた。
─第二十六章「五人が守ったもの」へ続く。
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