俺には好きな人が居る。
小さい頃俺に優しくしてくれて、ずっと一緒にいてくれた人。その人の事が好きで好きで堪らない。
小さい子供は、好きな人が出来てしまえばその人のことしか考えられなくなる。そんな経験を誰もがしたことがあるであろう。言わゆる一途みたいなものだ。大体高学年とかになって来たらそんな記憶なんてあっという間に忘れて違う恋とかに進むだろうと思うけれど俺はそう行かなかった。ずっと一途で彼奴しか考えられなかった。
それに、そいつとは幼なじみだ。小学校から高校までずっと一緒。こんなの運命と言ってもいいのでは無いだろうか?はぁ、告白とかしてくれないかな〜…
「 ねぇねぇぺんちゃーん! 」
「 うわぁ!?きゅ、急に話しかけてくんなよ…ビビったわ… 」
「 ふは、ごめんごめんwボーとしてたからさw 」
「 ホント心臓止まりかけたわ…! 」
考え事もしていたせいか、全然気づかなかった…。危うく心臓飛び出たかと思った…。だけど、そんな所も大好き。
そう、俺が好きなのはこのらっだぁと言う幼なじみだ。いつもこうやって話しかけてくれるから心が和らぐ。だからずっと一途になってたのかな?んー、やっぱ恋って分からないや…
「 ぺんちゃん 」
「 ん?あ、どした? 」
「 いや、また考え事してたから、ただ話しかけただけ。どうしたの?悩み事? 」
「 あ、ううん。全然そんな事ないから大丈夫気にすんな 」
「 ふーん…まぁいいんだけどさ、所でぺんちゃん 」
「 ん?何? 」
「 俺の家こない? 」
「 ……え? 」
え?何どゆこと?らっだぁの家に俺が??え、何、もしかしてこれ…俺脈アリってこと!?!
「 新作ゲーム買ったから一緒にやらん? 」
……で、ですよねーー。そんなはずないですよねー!!はぁ嬉しかったけどゲームの遊びか…てっきり、今日泊まれみたいな告白シチュかと思ったのにーー!!!
「 おーい?ぺいんとー…? 」
「 あ、う、うん!行く!行くわ普通に! 」
あっぶねぇ〜…心配かけるところだった…。ほんと、俺ってなんでこう長く考えちゃうんだろ…ヤダわ…
「 お、やり〜。じゃ今日の放課後俺ん家来てね 」
「 え?明日とかじゃダメなの?明日休日だし、長くできるんじゃ… 」
「 ん?んー…今日泊まりでどおぉ? 」
「 え!良いの!? 」
「 うん、俺も長くぺいんととゲームしたいしね〜 」
はい来たーー!!!!!!!!
これは完全に来ました!ほんと仏様神様ありがたきお幸せ!!!もう、運使い切った感じするわー!!
「 じゃ、支度していくわ!あ、でもお前ん家の家の人とか大丈夫なの? 」
「 うん、昨日から親揃って仕事で出かけてるから当分いないよ 」
「 へぇ〜、そうなんだ、じゃ俺も親に言って行くわ! 」
「 ん、待ってる〜 」
え??なになにどゆことどゆこと???
ちょ、これは流石に混乱してもいいですよね?親がいなくて泊まりだなんて…え?こんな神展開ありますか皆さん?やべぇ〜…!今からでもドキドキするのに…し、しんどいわ、!!!!くぅ〜…!普通に楽しみすぎる!泊まりか〜、懐かしいな…ん?泊まりってことは…
「 布団とかどうすんの? 」
「 え?布団?ん〜………考えてなかったわ…ちょ、ごめんだけど1つのベットで**一緒に寝ない?**w 」
「 はぁー?wマジかよwwまぁ、いいけどさ??w 」
「 まじでごめーん!w 」
いやいや、むしろバリバリおっけーーーい!!本当にありがとうございまーーーす!!!!!もう俺いいよ!今日やり遂げだ感じするよ…!本当に良いよこの展開!
……、こんなの滅多にない…。なら今しかない?行動を実行するチャンスはこの時しかない…?…怖いけどやるしかない…俺…
この日に思いを伝えるしかない!!!
なんか、いい感じになるようにしてそこで告白しよう!怖いけど…が、頑張れ俺!思いを伝えないより伝えた方がかっこいいだろ!!頑張れ!恋する俺!!
「 じゃ、そーゆーことでお願い出来る? 」
「 あ、うん!全然いいよ! 」
「 あ、所でなんだけ_ 」
「 ぺいんとさーん!居ますかー!? 」
扉の開く音がなった後違うクラスの俺の友達がドアの前に立っているのを目にした。
「 お!しにがみじゃん!どうしたの? 」
俺はイスから立ち行こうと思ったが、その前にらっだぁが何かを言いかけてたみたいなので
「 ちょっとまってて…! 」
と、手を合わせながら謝りしにがみの所まで行き話を聞く。
「 どうしたの?そんな勢いよく来て? 」
「 今日僕の家来ませんか?久しぶりに皆で泊まりたいなと思ったので、あとからクロノアさん達も呼ぶつもりです! 」
「 え!まじで! 」
久しぶりの小学校までずっと友達だった、言わゆるズッ友とのお泊まり。これは普通に楽しくなりそう!行きたい!と思ったが、はっとらっだぁの方を見た。彼は凄くムスーっと言う顔をしていてこちらを見ていた。声が大きかったため普通に聞こえていたのだろうか、だから俺は
「 ごめん…!めっちゃ行きたいんだけどその日先着いるんだよね…!だから皆で遊んで! 」
「 あ、そうなんですね!全然大丈夫ですよ!じゃ、また暇な時遊びましょうね〜! 」
手を振りながらクロノアさん達が居る教室へとしにがみは向かって行った。俺もその背中を少し見届けた後席に着く。席に着いた瞬間彼がまだ不機嫌そうな感じで
「 ぶっちゃけどっち行きたかった〜? 」
「 なんだよその質問…普通にどっちも行きたかったよ。ただらっだぁの方が先だったし、まぁらっだぁかなって? 」
「 ふーん、まぁそうよね〜 」
まだ不機嫌そうにしている。だけどそんな彼もなんだか愛おしく見えてきて微かに微笑んでしまっていた。俺は不機嫌な彼に
「 まぁ、らっだぁとの家とか気になるしだし、何気にお前との泊まり楽しみだからこっちで何気に良かったかも! 」
笑いながら言った。こういった事でもしかしたら彼がドキッてするかもしれない。俺はめちゃくちゃ取っておきの笑顔を見せ彼に言った。そしたら彼は
「 あっそ 」
顔をそっぽ向き冷たく返す。俺はそれにムッとしたけど、声の雰囲気的に嬉しそうな感じがした。感じなのでもしかしたら俺の勝手の想像かもしれない。だけど、彼の耳は凄く赤くなっていた。俺はそんな彼の耳を見て自分も顔を真っ赤にした。その時予鈴が鳴った。彼は曲げていた膝を伸ばし
「 じゃ待ってるから掃除終わったらこいよ 」
といい自分の席に戻った。俺は元気よくその言葉に返事をしらっだぁとの泊まりの事にしか頭に入ってこず、そのまま学校を終えた。
俺は一旦家に帰り準備をしてから彼の家に向かおうと思う。コントローラーも持ったし服も持ったし、よし出るか!そういい俺は彼の家へと向かう。
ピンポーン
インターホンを鳴らし彼が来るまで扉の前で待つ。その後数秒後に彼が笑顔で俺の事を出迎えてくれた。よっと軽く返事をするので俺も軽くよっと返事をした。返事をしたあと俺は彼への家へと足を踏み入れる。
「 おっじゃましまーす! 」
「 はーい、まぁ適当に座っときな〜。あ、UVERでピザ頼んどいたんだけどそれで良い? 」
「 え!ピザ!え!全然いい!むしろいい!最近食べてなかったから食べたかったんだよねー! 」
「 お、なら良かったわ 」
ピザを選ぶだなんて流石だなんて思う。まぁこの俺が惚れたんですし??センスが良いのも当たり前だよな!
……マジで俺告白するの?なんだか今更になって怖くなって来ちゃった…。あー、いーやダメダメ!告白した方が後悔しないんだから!最後の方で想いを伝えてさよならしよう!そうしよう!
そんな想いを胸に俺はらっだぁとひとつ屋根の下で過ごした。彼と一緒に過ごしていたらなんだか時間の流れも早く感じてしまった。好きな人と居たら時間は早く進む。前、俺が中学生の時の女の子がそんなことを言っていたことを思い出した。本当にその通りなんだなって俺は確信した。はぁ、ずっとこの空間が続くといいな。ずっと笑い合いながらふざけ合いながら好きな人と一緒に暮らす。まさに夢のような国じゃないか。ずっとこの時間が続きたい。だけどそんなのは出来ない。出来ないからこそ後悔はしたくない。ずっとずっとこの胸を抱えていくことは胸の重みになる。決めるんだ俺!今決めてやるんだ!
今日は、らっだぁと一緒に寝るのが最後。この日俺は告白する。本当にあっという間に時間だけが進んでしまった。もう寝る時間だ。俺はちゃんと彼に言うんだ
好きだって
「 ねぇらっだぁ 」
「 ん?どうしたの? 」
「 お前好きな人とかいないの? 」
「 え?好きな人?うーん…まだよくわかんないや… 」
「 そっか、お前顔いいんだしちょっとぐらい告ったらOKとか貰えそうなのになー 」
「 え〜?そぉ?そんなに俺の顔イケてる? 」
「 イケてるイケてる、すげーイケてる 」
「 いやーん、照れる〜 」
「 そんな照れてなさそうに言うなよwほぼ顔演技じゃねぇーか! 」
「 そんな事ないっすよ〜??w 」
「 ほんとか〜?w 」
「 ほんとほんとwてか、ぺんちゃんにそれ言われたら自信ついてきたわ 」
「 ん?どゆこと? 」
「 ん? 」
「 好きな人に告るの 」
「 ……あ、そう 」
…あれ?あれあれあれ?もしかしてこれ、結構やばい感じ…?これ、もしかしてよく恋愛漫画である「 お前のおかげで告る勇気出たわ! 」みたいなやつ…?あれ、俺
違う方向で背中押しちゃった?
「 ありがとな 」
「 ん、あ、うんいいよ 」
「 どうしよう…もう告っちゃおっかな〜…、! 」
「 …気が早いんじゃねーの、? 」
「 んー、でもさ告ったほうが後々良いでしょ? 」
そんな笑顔で言うなよ
お前は嬉しいかもしれないけど、俺は俺は…
………
もうこのさいどうなってもいい
今なら別にいいよどうせ
実らない恋だもんな
「 あのさらっだぁ… 」
「 ん? 」
「 凄く気持ち悪い話だと思うんだけどさ… 」
「 俺、実はらっだぁのこと…す… 」
ダメだ、振られる覚悟で告るのって、こんなに辛いなんて知らなかった…次の言葉が口から出ない…でも、でも!頑張らなきゃ…!言わなきゃ言わなきゃ…後々自分が後悔する!
「 俺らっだぁの事が好きなんだ! 」
「 … ご め ん 」
…はは、やっぱりか
やっぱり、そうなるよな…俺男だし…
男が男に恋するのって普通におかしいもんな…
「 先に言わせちゃって 」
「 …え? 」
先に言わせちゃって…?
先に言わせちゃってって何…?え?もしかして、もしかしてだけど…
「 本当は、俺から言うつもりだったのに、ぺんちゃんに先越されたか〜 」
「 …、! 」
俺は初めて、こんなにも沢山嬉し涙を流したんじゃないかってぐらい沢山泣いた。
君が、頬を赤く染めながら照れくさそうに笑う顔が俺の中をくすぐらせたんだ。
嗚呼…良かった…
俺達両思いだ…
「 らっだぁ…、好き大好き…、! 」
「 うん、俺も好きだよ 」
愛の言葉を言い、俺達は抱きついた
泣いてる俺を彼は優しく背中を摩って落ち着かせてくれた。こんな優しいところも大好き
落ち着いた所で俺は顔を上げる
きっと、優しく微笑んでくれてるんだろうな
それとも、他の顔かな?
そんなことを考えながらつい口角が上がってしまう。さて、彼はどんな表情をしているのかな?
顔を見上げればそれは
誰もが想像していなかった表情をしていた。
「 …?らっだぁ…? 」
「 どうしたの?顔真っ青だよ? 」
「 ぺいんとっ、お前… 」
「 溶けてるよ…? 」
「 え ? 」
俺は咄嗟に自分の手を見た
すると、体はドロドロになって溶けていることが分かった
何?どういうこと…!?
なんで、俺、!俺溶けてんの!?
そんな、混乱していたら、もう足が溶けていて次はお腹ら辺が溶け始めてきた
その時、何かが頭をよぎった
アイスとジュース
その言葉が頭に浮かび上がった
「 ねぇ、待ってよ…、!ぺいんと…! 」
物凄く焦ってる…。
そうだよな、目の前で人が溶けてるんだもんな…
彼は焦っているせいか頭が回らずつい俺の体に触って持ち上げようとする行動をし助けようとするが、全くの逆効果だ。
彼に触られた部分はもっと溶けていったり、分立して、もっと小さくなっていく
「 ねぇ!ぺいんと…、!ぺいんと…! 」
…もう、頭も回んなくなってきたよらっだぁ…
最後ぐらい…最後ぐらい笑ってさよならしたい…
「 ごめん、らっだぁ…せっかくの…両思い…無駄にした… 」
「 ぺいんと… 」
「 …バイバイ 」
最後の涙を頬に流し、俺は笑顔で彼にサヨナラを伝えこの世を後にする
この笑顔が、彼をもっと痛めることも知らずに
アイスバーーン
いや、アイスばんハマったねこりゃ
分からない人に説明書いておきますね!
アイスバンとは
🍨が🥤に愛を貰ってしまったら🍨は溶けだしてこの世を去ってしまう。
まじでそれだけなんですよね💦
でも、結構考えられるから面白い
他の人のアイスバンも見てみてーー‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
コメント
5件
あ、両片思いいいよなあってみてたら予想しない展開きてびっくりした、、、wぺんちゃぁぁぁぁぁぁぁぁ(やかましいわ)最高でした、、、心臓が、、、(´・ω・`)死
う゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛((うるせぇ 尊( ´ཫ`)死