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「ありがとう。君のおかげで生きようって思えた」
「 ”ありがとう” って。僕は話を聞いただけだよ」
「その ”話を聞いただけ” が誰かにとって救いになることもあるんだよ?」
「そう…かな?」
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「なんで諦めちゃうの?もったいなくない?」
「才能がないから…」
「少なくとも私はあると思う」
「いやないよ。」
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死にたいって思ったことが何回かある。別に、死にたい訳じゃないけど、かと言って生きたい!!っていうのもない。ていうか、私が生きてても誰も得しないって。でも、私ごときが死にたいって思うのすらおこがましい。別に環境が酷いわけじゃない。でも、疲れるじゃん。本音を吐き出せる場所がないと_
高校2年生になって少し経った。
「花音!!おはよ!!!」
「羽奈!おはよ〜!!ちょ〜〜元気じゃんっ!何かいい事あったの?」
「じ・つ・は〜!親に推しのグッズを買ってもらって!」
「えぇ〜?!めっちゃいいじゃん!」
「でしょでしょぉ?!」
私はいつも笑顔を意識している。できるだけ、楽しそうに。妬んではいけない。本当にストレスの”ス”の字もないような心の底からの”笑顔”を意識する。
「花音は?なんかいい事ないの?」
あるわけないじゃん。と悪態をつきながら、
「ん〜…友達とか、家族が優しいことかな?!大好き!」
「花音は学校と家が大好きだね〜」
「当たり前じゃんっ!」
こんな感じで”笑顔”を絶やさない。
「そろそろホームルームはじめんぞぉ」
「はーい」
「じゃあね、花音!中休みに話そっ!」
「うんっ!」
はぁ…疲れた…
「…」あ、先生の表情が。
「お前ら、真面目に授業受けろ?ほかの先生たち困ってんぞ。今、2年生でもうすぐ”3年生”だろ?」
3年生…か。
「今日はそれを意識するように。」
「 」
「返事。」
「はーい。」
「ホームルーム終わるぞ」
「きりーつ」
「しせー」
「れい」
「「「「ありがとうございました」」」」
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「んじゃあ、数aはじめる」
1時間目から担任か。
「と言っても一段落ついてるからなぁ」
「席替えでもするか。」
ざわめくクラスメイトたち。それに合わせて私も笑顔を貼る。
「んじゃ、視力の関係で前のやつこーい」
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「よし、終わったか。」
私の隣は…水谷 碧(みずたに あお)くんか。
確か、静かな子だったよね…?
「私、”赤嶺 花音”(あかみね かのん)。よろしくねっ」
にこっと効果音がつきそうなくらい、笑う。
「…よろしく」
高すぎず、低すぎず 小さい。でも、はっきりと聞こえる、水のように透き通った声。
「じゃあ、自習にするか。話してもいいが声量が大きくなりすぎないようにな?先生は職員室いるからなんかあったらいいに来い。」
この担任は今朝のホームルーム、”真面目にしろ”って言ってたのに。先生がしなくてどうする。そしてとなりを見る。彼は本を読んでいる。先生自習って言ったよね?
「なんの本を読んでるのっ?」
笑顔に。自然に。
「……」
聞こえてないのかな?
「別に…」
あ、喋った。やっぱ聞こえてんじゃん。
「何でもいいだろ?ていうか、僕を使って自分をよく見せるためだけに話しかけないでくれ。うざい。」
彼がそう言ってこっちを見た。
私はある違和感を感じた。この時に、普通の人なら ”は?” っとなるだろう。でもこの時、私は
“なんか、見覚えが…ある?” と思った。
でも、私は彼の顔を見たことがない。彼とはクラスが違ったし、体育も合同じゃなかった。おまけに彼はいつも下を向いている。
いや、でも、なんで?気の所為だよね?
「…図星?」
と彼は言って、口端を斜めにあげる。
でも、私はそんなことより、”見覚えがある”ことが気になった____
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
( ᐛ )
こっち書きやすッ。
続き、気が向いたら書きます!
気が向くことを祈っててください!(?)
じゃあね!
コメント
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続き待ってる!
続き待ってるから 気 向いてくれ...ッッ()