テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
皆と過ごすクリスマス
#卒業if #四季愛され #怪我表現あり
01
「それじゃあ忘年会も兼ねてのクリスマス会に〜?」
[かんぱーい!!]
部屋に皆の声が響き渡った。
0 2
時は2日前に戻り12月23日。と言ってもほぼ日付けが変わりそうな時刻。任務で遅くなりコンビニ弁当を温めようとした時
ヴゥー ヴゥー ヴゥー
俺のスマホがなった。
「もしもし?」
『あ、もしもし〜いやー遅くにごめんね四季くん。あと何気に久しぶりー!』
スマホからチャラい声が聞こえてきた。
通話相手は花魁坂京夜。もといチャラ先だ。
「久しぶりチャラ先!元気?」
『めちゃくちゃ元気ー!四季くんは?』
「元気だぜ!んでどしたん?こんな急に」
『そうそう四季くん。25日の夜空いてる?』
「25?任務が急遽入らない限りは多分空いてると思うけど…」
『お!じゃあ必ず任務入っても断ってね!』
「え?」
『25日皆で忘年会を兼ねたクリスマス会をやろー!ってなってみんなに声掛けてたんだよねー』
「なにそれ!めっちゃ楽しそう!」
『でしょー?四季くんも参加するよね!』
「するする!てか皆って?誰誘ってるの?」
『今のところは皇后崎くんとかの四季くんの同期とー、ダノッチにまっすーに馨くん!そして今から他にも声かける!』
「めっちゃいるじゃん!」
『でしょ!じゃあ場所と時間はまた明日連絡するね。あ、あとプレゼント交換もするからなにか用意しといて!』
「プレゼント交換すんの?!余計楽しみになってきた!」
『うんうん!じゃあよろしくねー!』
「おう!おやすみ!」
『おやすみ〜』
さて、プレゼントをネットで探しながら温めたお弁当を食べよう。
03
日付けは変わり12月24日。時刻はお昼。
俺は交換用のプレゼントを考えていた。
と、言うのも俺は現在オールラウンダーとして全国各地で戦っている。一応桃とは和平を結んだが完全に戦争が無くなるまではもう少し時間がかかるのだ。そのことはさておき、俺は現在進行形で
桃と戦っている。さっさと終わらせてプレゼントを見に行きたいのだが…
「なぁーもうやめにしね?あんた以外のやつ皆捕まったぞ?」
「うるせぇ!そもそも鬼と桃が仲良く出来るわけねぇだろ!」
「そりゃお前みたいなやつがいるもんな」
「くそ…和平さえしなければ俺はそこそこ稼げてのんびり暮らせたのによ!」
「うーん…俺に言われても…まあのんびり過ごしたいのはわかるぜ?…のんびり…あ!」
俺は天才かもしれない。プレゼントの内容が決まった。ということでさっさと片付けよう。
「お前ありがとな!お陰で思いついたわ!」
「は、お前いつの間に後ろに…」
「わりぃけどしばらくおねんねしてもらうぜ」
血触解放で作った銃で桃の頭を叩いて気絶させた。
「おし終わり…こちら一ノ瀬。桃太郎全員捕獲。後処理頼みマース。」
『了解。感謝する。このまま帰っていいぞ』
「まじすか?あざっす!」
インカム越しにこの地域の隊長の声が聞こえ帰省の許可を貰えた。折角貰った許可だ。久方ぶりに家に戻ろう。
0 4
全国各地を巡っている俺に家があるのかって?答えはYESだ。と言ってもほぼ帰ってくることは無く、物置みたいなものだ。いつもはその地域の隠れ家の部屋を借りて寝泊まりしていた。そのため帰ってくるのは約1ヶ月ぶりである。
「ただいま〜」
誰もいないが日本人の礼儀として言っておこう。
それにしても自分の家なのに帰ってきた感がほぼない。逆にホテルに泊まってる気分だ。
ま、そんなことはさておき、今回帰ってきたのは探し物のためだ。
「確かここら辺に…」
昔の記憶を頼りにお目当てのものを探す。奥の方にしまった為中々見つからない。こりゃ時間がかかりそうだ。
「あ、」
あった。意外と早く見つかった。
05
時刻は20時。今日は久しぶりに家で休めそうだ。
ヴゥーヴゥー
前言撤回。任務のお時間だ。スマホ通知を見て俺はしょげた。
「明日までに終わるか…?」
今日のうちにプレゼントを用意しといてほんとに良かった。今日の自分を褒め讃えたい。
そんなことはさておき、場所は意外と近く。この距離ならすぐ着きそうだ。
俺は隊服を着て家を出た。
06
ドカン。
爆発音をオノマトペで表したら大抵はバンとかドカンとかだろう。バンでも良かったのだがどっちかと言えば銃よりだ。
そんなことを考えながら俺は爆発に巻き込まれないよう逃げる。
今回の桃は細菌で爆弾を作れるやつだった。
爆弾は様々な種類を作れるようで今みたいな手榴弾の他にもフラッシュボムとか爆弾系統なら何でも作れるらしい。普段ならすぐに近づいて倒して終わりか、遠くから打って終了…なのだが今回はそうはいかない。桃が人質を取ってるからだ。
そう人質。しかも一般人を。
鬼ならまだしも一般人となればかなりあれだ。
ほんとめんどくさいことしてくれる。
離れたとこから狙撃したいところだが止まると爆弾が飛んでくる。どうやら視野系の桃もいるみたいで爆弾桃と連携を取っている。そのため場所が丸わかりなのだ。他の隊員に視野系の桃は任せたが一向に捕まる気配がない。
仕方ない。こうなったら多少のリスクを負ってでもやるしかない。
「なぁお前。俺と勝負しようぜ!」
「勝負!?巫山戯てるのか?!」
「巫山戯てないぜ。俺とお前。どっちが攻撃するの早いか。簡単だろ」
「は?」
「てことでスタートな」
俺は鬼から数十m離れた真正面に移動し桃の狙撃の準備をする。今回は桃の討伐だ。捕獲じゃない。一般人を巻き込んだため元々捕獲なのが討伐になった。だから頭を狙う。人質は傷つけないよう慎重に狙う。
俺の狙撃が先か、相手の爆発が先か。
そして俺は打った。
「俺の勝ちだ」
桃の頭に銃弾が当たった瞬間。
俺の身体に衝撃が来てぶっ飛んでく。
耳鳴りがしていた
07
目を開けると薄暗い場所に居た。
はて、ここはどこだろうか。そして俺は何をしていたか。
「あ、」
そうだ。思い出した。まぁ相打ちってところだろうか。
先程の事を説明すると俺は爆発に巻き込まれた。相手も桃であるため反射神経は中々良いらしく俺が打ったと同時に相手も爆弾を投げた。まぁ銃弾と爆発。どっちが先かと言われると銃弾なので俺は相手の頭がぶっ飛ぶとこを見れたのだろう。
だが俺も爆発に当たってしまった…そんなところだろう。
「い”ってぇ…」
鬼神の回復力のおかげで命は助かったがまだ身体が思うように動かない。あと多分左目が傷ついたのだろう。見えない。まぁ後々回復するだろう。
そういえば俺が爆発に巻き込まれて気絶してからどれくらいの時間が経ったのだろうか。
腕は動く。スマホ…いや壊れてるだろう。インカムも同じく壊れているだろうから自力でどうにかするしかない。
…さて。助けが来るまで一眠りしよう!
08
「…ん?」
再び目を開けると…
「一ノ瀬!起きたか?!」
明るかった。どうやら救助されたようだ。
「おー…」
「良かった…ほんと遅くなって悪かったな。」
「大丈夫っす…」
この地域の戦闘部隊隊長が申し訳なさそうな顔で問いかけてきた。とりあえず体を起こし隊長の方に体を向ける。
「そういえば…人質どうなったんすか」
「お前まだ怪我ひでぇんだから寝とけ…人質は無事だ。お前のお陰でな。桃は死亡。そんでお前は爆発の衝撃で瓦礫が落ちてきて埋もれてた訳だ。」
「そっか…人質無事で良かったっす」
とりあえずそのことを知れて一安心。
…ん?そういえばさっき隊長は遅くって悪かったと言ってなかっただろうか。つまり今は…
「…あの、今何時っすか?」
「今か?今は2時だ。」
「…今日何日っすか?」
「25だが」
「午前?午後?」
「…12月25日の午後2時だ。」
なんて事だ。あの一眠りからかなり時間が経っていたらしい。なってこった。このままだとクリスマス会に遅れてしまうではないか。
「やっべ俺行くわ!ありがとな!」
「は?!おま、まだ治ってねぇんだぞ!!」
「大丈夫大丈夫!」
「おい!」
叫ぶ隊長を置いて俺は部屋を飛び出た
09
「やべ…ちょっと遅れちまった…」
あれからすぐに家に帰り、シャワーなど身支度をすぐに済ませた後、プレゼントを持ってすぐに家を出た。
身体中のあちこちが痛いが今は滅多に会えないみんなと会うことの方が大切だ。
そして鬼が経営する居酒屋に着いた時刻は20時25分。ちなみに集合時間は20時。まぁまぁな遅刻だ。
まだ始まったばっかりだとは思うが多分多少の小言は言われそうだ。真澄隊長と皇后崎に。
さて、意を決して店の中に俺は入っていった。
1 0
「お、遅れましたー…」
部屋に入りそう告げると皆が一斉にこちらを向いた。
いや、向かなくていいよ。余計気まずいじゃん!
「一ノ瀬…遅刻とはいい度胸だなぁ」
「まぢでさーせん!!!任務手こずって…でもほんと急いで来たんだぜ?!」
「連絡ぐらい寄越せバカ。そんなことも考えられねぇのかよ」
「なんだと皇后崎…って、いや今回は俺が悪いです。さーせん」
予想通り真澄隊長と皇后崎に言われた。皇后崎にはつい反射的に言い返そうとしたが今回は俺が悪いので素直に謝っておこう。
てか連絡すれば良かったじゃん…ん?あ、いやスマホ壊れてんだった。バカじゃん俺。
「まぁまぁ、ちゃんと無事に来たことだしいいじゃん!」
「チャラ先!」
「やっほ〜四季くん。皆まだ飲んでないよ。君のこと待ってたんだ」
「まじで?!全然始めちゃってて良かったのに…ほんとごめん」
「大丈夫大丈夫!ほらコートと荷物そっちに置いて早く座りな。」
「おう!」
11
端っこに座ろうとしたらチャラ先に連れられてど真ん中ら辺に座らされた。右隣は矢颪。左は皇后崎だ。向かいにはムダ先とか年上組。
「久しぶりだな四季!」
「おう!元気にしてっか?」
「おうよ!そっちも変わらなさそうだな!」
「まぁなw」
久しぶりのメンツ過ぎて感動だ。
「はいはいー皆集まったことだし乾杯しよう!」
「お、待ってましたー」
「やっとだな」
チャラ先の掛け声に反応し皆グラスを持ち始める。もちろん俺も。そしてチャラ先が言った。
「それじゃあ忘年会も兼ねてのクリスマス会に〜?」
[かんぱーい!!]
部屋に皆の声が響き渡った。
12
さて随分と長かったがここからが本編だ。今のはプロローグと言ったところだろう。…長かったが…そんなことはさておき今はものすごく賑わっていた。
「お前最近どーなんだよ」
「別にフツーだわw」
「ほらロクロ!これやるからもっと食え!」
「いや自分で食べれるって…」
「ケッ。リア充が…」
「お姉ちゃんこれ美味しいよ…!」
「ん。これ美味い!」
「あ、おい紫苑俺の皿から取るな。自分で取れ。 」
「はっはっはっ!賑やかになってきたな!Goodだ!グハッ」
「おい猫ぉ」
「にゃい!静かにさせます!!」
「京夜。程々にしとけ」
「分かってるって!この後のプレゼント交換の為にお酒はまだ少ししか飲んでないよー」
三者三葉だ。かくいう俺は焼き鳥をちまちま食べている。美味い。
そして酒を飲む気分には中々ならない。傷に障りそうで怖いからだ。というのも実はまだ左目が見えていない。目の形までは回復したものの、まだ視力は戻ってないのだ。そして…
くっっっそいてぇ!多分肋折れてる!まだ治ってなかった!
「おい四季。飲まねぇのか」
「え?あ、いや焼き鳥が思った以上に美味くて全然飲んでなかった」
痛みを我慢していたせいで全然喋ってなかったからか、皇后崎が声を掛けてきた。
「てかお前なんで遅れたんだよ」
「そうそう四季くん。俺休みもぎ取ってって言ったじゃん!」
「あー。いや今日は休み…だったんだけど昨日の任務が今日まで長引いて…気づいたら午後の2時だった。」
「どんな任務だよ…」
「桃の討伐。」
「一ノ瀬ぇそんなのに手こずってたのかよ」
「だって人質取られてたんだもん!」
「まあ隊長。無事なんだしいいじゃないですか」
ごめん馨さん無事とは言いきれないわ。
「ん?一ノ瀬くんそれって○○とこの任務ですか?」
「あれ?前髪パイセン知ってんの?」
「いや知ってるも何もかなり情報広まってるぞ。戦闘部隊の鬼が爆発に巻き込まれたって」
「ほぇ〜そうなんだ」
俺がその鬼なんだけどね。とりあえず知らないフリをした。
「あ、そっちのやつ美味そうだな。」
「ん。取るか?」
「いや自分で取る」
矢颪が俺の左側にある唐揚げを取ろうとしてきた。そして
ドンッ
「あ、わり」
俺にぶつかってしまった。
1 3
ぶつかった瞬間とんでもない痛みが来た。
「ッ…」
あまりにも痛すぎて声出すこともできず後ろに倒れた。皇后崎の方に倒れそうになったがちょうど酒を飲んでいたためそっちに倒れれば零れると一瞬で判断し後ろに倒れた。誰か褒めてくれ。
そんなことより痛い。ほんとに痛い。これ肋だけじゃねぇや。色んなとこ折れてる。多分あっちの方で痛み止めを投与されていた為ここまでこれたのだろう。ここにきて薬の効果が切れてしまった。
「四季…?」
「おい大丈夫か?」
矢颪が心配して身体を触ろうとしてくる。
待ってくれ矢颪。今触られたらほんとに死ぬ。
「触らないでくれ!!!い”っっ…!」
叫んだせいでまた痛む。自滅した。
「どうした?」
「一ノ瀬?」
様子のおかしい俺に皆気づき集まってくる。
そして妙に頭がぬめぬめ?っていうか水に頭つけてるような感覚が襲ってくる。そして俺の右目に映ったのは赤だった。血だ
「あ、」
あとがき
今回はここまでございます。
…12月いっぱいはクリスマスですよね?
てことでメリークリスマス🎄
クリプレは親にリファのブラシと2aNのアイシャドウ貰いました♡そして兄からは高校合格祝いも兼ねてキーホルダー貰えました♡彼氏はいないですがこれだけでハッピーです🥳
後半は多分明日までには!
コメント
2件
こうゆう系大好きです!続き待ってます!
