テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
他の実況者様の名前出てきます。
本人様とは一切関係ございません。
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アジトの作戦室
LANは一人端末に向かっていた
目を細めてあの日こさめが言っていた
毛先だけ赤い男の特徴を何度も
検索にかける
LAN→「」
すち→『』
ー
LAN、(いるまに言うのは……まだ早いか
気づかれたら冷静でいられる保証がない)
ー
通信機をいじりすちに繋げる
ビピッ
ー
「すっちー、今いける?」
『ん〜〜らんらん? いいよ〜、』
「ひとつ、調べてほしいやつがいてさ
情報は少ないけど」
『珍しいね』
「本当の情報じゃないしこさめがちょっと
だけ警戒してる 多分な、あいつ……
ただ者じゃない」
『こさめちゃんが警戒してるんだ
とりあえずシステム通す〜』
ー
すちはいつもののんびりした調子だったが
LANはすでに彼が
“情報に入った瞬間は誰より鋭い”
ことをよく知っていた
──10分後
ー
『……あのさ、らんらん』
「ん?」
『この人、過去のデータが
全部消されてる』
「……は?」
『出生記録も、指紋照合も、顔認証もね
全部 完全に“無”だよ』
「そんなやつ、存在していいのかよ」
『ひとつだけ……出てきた』
「なになに?」
『キルシュトルテ軍団って名前が
出てきた』
「…それって都市伝説みたいな話で
出てくる 名前 実在すんのか?」
『グループっていうよりは完全に
“孤立型”の 戦闘者集団
連携とかはなさそう
各自で動いてるし、命令系統も不明』
「その中に、赤髪のやつが?」
『うん。“暇72”って名義』
「──ひまなつ、か」
『らんらん、それいるまちゃんに黙ってて 大丈夫?』
「……だから言ってない もしあいつが
反応したら、終わるかもしれないからな」
『反応、って?』
「“なつ”って名前、たしかに昔一度…
あいつの口から出たことがあるだけ」
ー
通信が切れた部屋の中 LANは目を閉じた
キルシュトルテ軍団
普通なら都市伝説
現実味がないはずの存在
でも
─こさめが引き寄せ
──すちが追い当て
───踏み込んで
そしているまが知らない
ままでいいわけがない
でも、もう止まらない
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