テラーノベル
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第1話:トゲと、ヘタレと、百鬼夜行
「世界の半分は妖怪である」という政府の突然の発表から数日。学校の空気は一変していた。その中で、誰とも一切口を利かなくなった孤高のウルフ・神酒荊棘(17)。彼女は、自分が最凶の鬼・酒呑童子のハーフという最大の秘密を隠し、静かに卒業することだけを願っていた。そこへ、安倍晴明の子孫である転校生・安倍律がやってくる。名門の血筋と聞いて色めき立つ教室だが、当の律は妖怪にビビり倒しているヘタレ男子。クラスの半分を占める妖怪生徒の視線に耐えかね、律は教室で一番やばそうなオーラを放つ荊棘の後ろの席へすっと避難する。律は心の中で確信する。(……うわ、何この人。喋ってないのにオーラが刺さる。なんか、本能的にめちゃくちゃやばそうな感じする……!!)天敵の名を聞いた荊棘も「(……何で晴明のガキがうちの後ろにおんねん……!)」と冷や汗を流す。放課後、学校に調子に乗った「はぐれ妖怪」が乱入。律は恐怖で腰を抜かしながらも、家に伝わる強力なお守り(※荊棘にとっては触ると即死の超危険兵器)を必死に構え、「神酒さん、僕の後ろに隠れて!」と立ちはだかる。その必死な男気(?)にため息をついた荊棘は、「……はぁ、ほんま手ぇかかる子ぉやわ。堪忍してぇな」と律の目を盗み、圧倒的な眼力(覇気)で妖怪を一瞬で平伏させる。目を覚ました律は、睨んだだけで妖怪を黙らせた荊棘を「僕のヒーローだよ!」とガチで崇拝し、荊棘の胃が痛い二重生活が始まる。
コメント
2件
読ませていただきました! 関西弁の孤高ヒロイン×ヘタレ晴明末裔の組み合わせ、めちゃくちゃ好みです🔥 特に「手ぇかかる子ぉやわ」とため息をつきながらも律を庇う荊棘の距離感が絶妙で、もうこの時点で二人の温度差が愛おしい…! 一方で「オーラが刺さる」「本能的にやばそう」とビビる律の視点も可愛くて、この掛け合いがずっと続くといいなと思いました。設定説明もテンポよく入っていて、続きが気になります!🌷