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枯れた桜とエターナルローズ
第二章__視界が包帯で隠れているせい
大きな過ちをしたことだって、分かっている。
自分の身体を鏡等で確認した際には、毎日こんなことを考えるようになった。
因果応報だ。
私が、自分を傷つけたのだ。身体も、心も。
国の代表で無くなってから、ずっと、考えていた。病床の中、暗い心の中、すっぽりとはまって抜けなかった。
我が子からは、変わってしまった。と言われた。
目標に向かいまっすぐな目。
軽度であるが筋肉質な身体。
八重歯の見えるヤンチャな笑顔。
全て変わってしまった、と
何かを失ったような朧気な目。
げっそりとし、弱々しい身体。
何があっても変わることのない表情。
だんだんと、元気が無くなって言っているように見える、と
こんな姿、誰にも見せられない。
身体を渦巻くからっ風は私を離さまいとしがみついている。ずっと一緒、と。
そんな私が変わったきっかけ、
「日帝さん、」
懐かしいような貴方の声、元同盟国の
英国様
貴方は、あの時と変わらなかった。
品があって、美しい。薔薇の花のように。
そう考えていたら、
自分は枯れた花のように思えてきた。
あの時、ああしてなかったら、
久しぶりに外に出たのだが、
もうすでに、とても後悔している。
みすぼらしい私、貴方は呆れるでしょう。
英「日帝さん?」
嗚呼、考え事なんてしてないで、英国様が来ているんだから話さないと。
日帝「お…ひ、さし…ぶり、で…す…ね」
喉の火傷のせいで声がかすれている。喉が痛い。んん゛、と咳払いをする。
久しぶりの私の声を聞く貴方は、不快感はないんだろうか。とても心配であった。
英「お久しぶりです、日帝さん」
けれど、貴方の顔は微笑んでいて、
私の声のことなんて気にしていないようだった。
むしろ…
愛のこもった目で見ているようであった。
昔、私をその様な目で見ていた貴方は、
まだ私を愛している…?
そんなの、おかしい、
私は…こんなになってしまった。
そんな私を愛している…?
そんなわけ…ないだろう、
そうであって。
日帝「そう…い、えば…、ここの…公園に、よく…遊、びに来て…ました…よね、懐かし…い」
無理やりに笑ってみる。頬の傷が痛む。
包帯が傷を擦った。
英「そうですね、本当に貴方とは楽しい思い出ばかりです。」
嘘。
嘘つき。
思い出で楽しかったことなんて、
ほんのひと握りだったでしょう、?
私といて、後悔したでしょう…?
英「顔色が悪いですよ?もう外出てて良かったんですか?」
貴方の暖かい手が近づく、頬に触れるだろう。何の問題もない。怖くない。
けど、私の体は勝手に動き出した。
避けた。避けて、しまった。
英「まだ傷が痛みますよね、すみません」
寒気がした。
嫌われてしまったのでは?
後悔が増していく。
嫌われた。
絶対に
嫌われた。
日帝「ッ..あ…、ああ゛…….」
涙が溢れてきて、喉が辛くなって、
心臓が痛くなって、頭が痛くなって、
くらくらして…、
英「日帝…さんッ…?!」
貴方の声がして、視界が、ぼやけから、完全にシャットアウトされた。
次に目が開いたのは私の家。
近くには家族が心配そうな顔を見せていた。
私が起きたのを知ると、安心したように駆け寄って来た。
私が無言で家を出ていったのを少し、家族が不満げな顔で注意してきた事に関しては、本当に申し訳なく思っている。
その後、英国様が客間から必死な顔で自分の様子を見に来た。家族がみな、2人の時間を作ってあげようと離れていった。
英「本当に心配しましたよ?
しかも身体も回復していないのに無言で出て行っていたのですか?」
英国様のむす、とした顔が見えないように俯いた。小声ですみません、と言ったのは、貴方には聞こえただろうか…。
英「今度はちゃんと体調確認して来て下さいね。私、本当に心配なんですから。」
私の落ち込む顔を見ると、慌てて貴方は
英「あ…ッ
そんなに落ち込まないでください、!!」
少し、あの時と似ていた…。
まだ同盟を組み立ての頃…支えてくれた頃
勇気づけようと、必死になって、
励まして…くれてたっけ…なぁ…、
自分の鼻が鼻水で詰まって、ずび、と音がする。
英国様がハンカチで顔を拭ってくれる。
血だらけになってしまうのに。
英「貴方の泣き顔は…見ていられません…
愛する人の顔が涙で濡れるのは嫌です。」
愛する人…?
日帝「あい…する…ひ…と?」
目をまん丸にして、貴方の顔を見る。
自分の言葉に恥ずかしそうにし、貴方は口を塞ぐ。
英「貴方は…気づいてなかったんですね、」
恋する乙女のような貴方。
こんな、少女漫画のような展開、現実にも存在していたのか…?
永遠の片思い、じゃなかったんだ。
頬が勝手に熱くなっていく。
布団をぎゅ、と握りしめて感情を抑える。
英「…もしかして、貴方…?」
感情が収まらなく、察されてしまった。
恥ずかしい。
英「ん…んんっ…、」
気まずい空気が流れる。数分後、その空気を変えようと、貴方はとんでもない提案をした。
英「付き合いませんか、
私たち、お似合いだと思うんです。」
私の手を握りしめて、目を見て。
日帝「え…ぁ…へ…ぇ……..?」
どれほど…幸せな気持ちになったか、
報われたか、私の恋心が…。
だけど…いいのか…?
こんな私が、貴方の隣に?
こんなに傷だらけでぐちゃぐちゃで、
元敵で元同盟国で。
貴方の隣に立てるのか…?
私なんかが…貴方の隣に立てるはずがない。
日帝「私…も、あな…たの…ことが、す…きで…すが…、で…も、あ…なた、には、わた…し、より…似合う…人が…いる、はず…なんです、ま…だ友…人とし…て、もらっても…?」
嫌われないだろうか、
嫌、嫌われてもいい。
こんな、重い気分になるのも無くなる…、
英「…そうですか、」
しょんぼりした貴方の顔を見て、
心はさらに重くなった。
英「私は…諦めませんからね、」
一瞬、貴方が歪み笑ったように見えたのは
視界が包帯で隠れているせいだろう。
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コメント失礼します、! 言葉選びが美しく…思わず見入ってしまいました…✨️日帝さんの心情の描かれ方がそれはそれはっ、!!儚くとも愛らしい日帝さんの恋心が綴られていてっ…!! 分かります英日帝増えて欲しいですよね…!!!