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インターハイ予選。
6月1日。
「 おぉ…ここかぁ… 」
仙台カメイアリーナ。
「 お、お、俺…ど、どう… 」
「 しっかりしろ、バカ。 」
「 う、うっせぇ…!1 」
ロビーで晴香先輩と唯さんが受付をしてる後ろで俺らは待ちながら話していた。
飛和はいっつも一言余計なんだよ…
「 そっか、桜芽は公式戦初めてか。 」
家緒さんがそう言って「やっぱり緊張するか…」と言ってチョコをくれた。
家緒さん優しい。好き。
「 桜芽~緊張して飛和の後頭部にサーブ当てんなよ~ 」
笑いながら錬さんが言う。
「 し、しませんよ…!! 」
「 ほんとにやめろよ 」
「 飛和くんもそんなに怖い顔しないの!! 」
寧音先輩が飛和の肩をポンポンと叩く。
「 よーし、こっち行くぞー 」
その時、横を通った黄色のジャージの子を見つけた。
「 …なぁこいつチビだな 」
俺より背は高い。でもホントに数センチ差だと思う。
それよりなによりチビと言われたのが悔しかった。
「 は、はぁ?! 」
そのジャージを見ると「条善寺」と書いていた。
「 もう太陽…!!やめて!! 」
うしろからマネージャーの人が出て来てすみませんと頭を下げる。
「 い、いえ… 」
「 烏野のチビ。俺が一番目立ってやる!! 」
「 なっ、俺だって…! 」
「 おい、お前。置いてかれるぞ 」
飛和が俺を呼んでる。
俺はそれからその条善寺の人を見てから
「 今行く!! 」
と言いその場を離れた。