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#リゼロ
すず
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第31話『虹の槍』
龐煖の矛が振り下ろされる。
狙いは――
麃公。
満身創痍。
避けることもできない。
秦兵たちが絶望する。
「将軍!!」
その瞬間だった。
ガァァァァン!!!
凄まじい衝撃音が戦場に響く。
龐煖の矛が止まっていた。
あと数寸で麃公へ届く場所で。
龐煖の目がわずかに見開く。
矛を受け止めていたのは――
なおきりだった。
長槍を両手で握り締めている。
地面には深い溝。
足元は既に砕けていた。
それでも退かない。
「そんな簡単に。」
なおきりが歯を食いしばる。
「仲間をやらせるかぁぁぁ!!」
ドォォォン!!
全身の力で押し返す。
龐煖の矛がわずかに逸れた。
戦場が静まり返る。
誰も信じられない。
あの武神の一撃を。
真正面から止めたのだ。
麃公ですら目を見開いていた。
「坊主…。」
なおきりは振り返らない。
「将軍。」
「まだ立てるやろ。」
麃公は数秒黙る。
そして豪快に笑った。
「ガハハハハ!!」
「気に入ったぞ!!」
再び立ち上がる。
一方。
龐煖はなおきりを見つめる。
「何者だ。」
なおきりは槍を構えた。
「虹桃軍団。」
「十二将の一人や。」
その後方。
じゃぱぱ。
シヴァ。
のあ。
もふ。
たっつん。
どぬく。
えと。
次々と集結する。
虹色の旗が戦場に翻る。
龐煖は静かに矛を構え直した。
「面白い。」
武神の殺気がさらに強くなる。
その時。
別方向から笑い声が響いた。
「おいおい。」
「勝手に盛り上がるなよ。」
現れたのは――
桓騎。
その背後には雷土。
黒桜。
摩論。
ゼノウ一家。
桓騎軍幹部が揃っていた。
桓騎は李牧本陣を見つめる。
「麃公。」
「龐煖なんか相手してる場合じゃねぇ。」
麃公が笑う。
「わかってる。」
二人の視線が同時に向く。
その先には――
李牧。
ついに。
本能。
奇策。
そして虹桃軍団。
三つの勢力が李牧へ牙を剥く。
しかし。
李牧は逃げなかった。
むしろ微笑む。
「ここからが本番です。」
その直後。
本陣後方の丘から新たな軍勢が姿を現す。
趙軍の予備兵。
一万。
二万。
三万――。
秦軍が息を呑む。
李牧はまだ切り札を隠していたのだった…。
コメント
1件
おお…第31話「虹の槍」、めっちゃ熱かったわ🔥 なおきりが龐煖の一撃を真正面から止めるシーン、鳥肌立った。あの絶体絶命の状況で「仲間をやらせるかぁぁぁ!!」って叫ぶところ、王道だけど力強くて痺れる。んで麃公の「気に入ったぞ!!」からの大笑い、最高やった。さらに桓騎軍も合流して三勢力集結、でも李牧がまだ三万の伏兵隠してるって…続きが気になりすぎる。これからのぶつかり合い、絶対ヤバいやつや🔥