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余命あと4ヶ月。
家族と面会許可している者だけは
私の部屋に入れる。
SixTONESだけは拒否してる。
SixTONESのマネジャーとしてこんな姿には見られたくないから。
(花郷千衣葉)「ふぅ……ふぅ……」
(花郷千衣葉)「はぁ……」
どうして……こんな思いしなきゃいけない?
どうして……私はあの人たちの姿を見ていたいだけなのに……どうして死ななきゃいけないの?苦しいよ……死にたくない。
お願い……誰でもいいから……
この病気を治して……
(花郷千衣葉)「ぐずっ……」
お願い……
助けて……
(花郷千衣葉)「息が……詰まる……」
(花郷千衣葉)「……」
(花郷千衣葉)「……ん?」
(花郷千衣葉)「……寝てたのね」
(帰郷千衣沙)「起きたのか」
(花郷千衣葉)「千衣沙さん」
(帰郷千衣沙)「危なかったよ」
(帰郷千衣沙)「あと少しで命を落とすところだった。」
(花郷千衣葉)「……そう」
(帰郷千衣沙)「……」
(帰郷千衣沙)「知られたよ。」
(帰郷千衣沙)「この居場所を」
(花郷千衣葉)「え?」
(帰郷千衣沙)「今日、SixTONESが来た。看護師さんが対応して、帰しました。」
(花郷千衣葉)「どうして知られたの?」
(帰郷千衣沙)「多分、滝沢さんじゃない?」
(花郷千衣葉)「……」
(帰郷千衣沙)「そろそろ言うべきだと思うよ。あの人たちに」
(帰郷千衣沙)「いや、言わなければならない。」
(花郷千衣葉)「……」
(花郷千衣葉)「手紙だけは書くよ。」
(花郷千衣葉)「手紙はいい。」
(帰郷千衣沙)「口出しては言えないの?」
(花郷千衣葉)「ううん、そうじゃない」
(花郷千衣葉)「……手紙なら」
(花郷千衣葉)「なんでも言えそうな気がするの。そんな気がする。」
(帰郷千衣沙)「……分かった。」
(帰郷千衣沙)「明日、紙と鉛筆持ってくるから、それで書いて下さいね。」
(花郷千衣葉)「ええ、そうするわ」
(帰郷千衣沙)「あと」
(帰郷千衣沙)「あなたの弱音、聞いたよ」
(花郷千衣葉)「……!」
(帰郷千衣沙)「あなたが倒れる寸前でね」
(帰郷千衣沙)「扉の前で聞いた。」
(花郷千衣葉)「……ごめん……」
(帰郷千衣沙)「そう謝らないで」
(帰郷千衣沙)「……辛かったね」
(花郷千衣葉)「うん……」
(帰郷千衣沙)「よく頑張っていますよ」
(帰郷千衣沙)「最後まで頑張ろう」
(花郷千衣葉)「うん、頑張る。」
(花郷千衣葉)「ありがとう」