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キーンコーンカーンコーン


ng「セラ夫〜」


srh「どうしたの?凪ちゃん」

ng「お昼食べにいきましょう」



srng「教室じゃ駄目なの?」


ng「いいとこがあるんです」


そういうと、彼は俺の手を引きながらその場所に向かった






ガチャッ


srh「屋上…」



外に出ると春の空らしい青くよく澄んだ空が広がっていた



ng「いいとこでしょ?普通の生徒は入れませんから誰もこないんですよ」


srh「へー」


そういうと彼はだいぶ古びたベンチに腰を下ろした。



ng「セラ夫も来てください〜」


弁当を広げながら彼は隣の席を叩いてさいそくしている



いや、…あれば弁当と言っていいのか?


パンを食べている生徒は別に珍しく無かったが



彼がパンを食べているのは意外だった


The優等生のような見た目をしているし



弁当とかはきっちり自分で作ってるのかと思っていた


この学校は全寮制だが基本的に部屋に簡易キッチンのようなものはついている



ある一定の生徒は自分で弁当を作って持ってくるのだが、



学食もあり、売店でパンを買って食べる生徒もいる



srh「凪ちゃん……、お昼それだけ?」


ng「はい…そうですけど?」


srh「………足りるの?」



ng「まぁ、…それなりに」


srh「栄養偏り過ぎでしょ、今度俺が弁当作って持ってくるよ?」


ng「ありがたいですね、なんか…意外ですあなた料理が出来るんですね…」


ng「いろいろダークマターとか生成してそうです」


何だそれ



srh「そりゃあ料理ぐらいするよ」

ng「ふーんそうですか。」


そう言いながら彼はパンを頬張る


srh「そういえばさ、凪ちゃんはお昼はいつもここで食べてたの?」


ng「はい」

srh「1人で?友達いるのに?」


ng「そうですよ、なにか悪いですか?」


srh「ううん…以外だなって」



srh「凪ちゃん友達多いのに以外と一定の人と固まってないよなっと思って…」


しばらく彼は何も話さなかったがゆっくりと口を開き喋り始めた


ng「あんま好きじゃないんだな」



ng「仕事の時みたいに…、うわべだけ笑ってるあの環境がきらいなんだよ」



ng「他の人とは本音では話せないですし」


ng「話したところで結局は皆私の表しか見てないし、すぐにどっか行ってしまいますよ」



ng「貴方なら、分かるんじゃないですか?」


霞んだように目を細めて彼は笑う


srh「……、」


ng「同じ、穴の狢ですしね……」


その事を話している彼は何処か遠くを見つめているようだった


srh「じゃあ、俺はいいの?」


ng「え?」

srh「今俺が、凪ちゃんのそばいにいれるのは本音で話せるから?」



少し間を相手彼が答える



ng「まぁ、…それもありますケド…」


srh「……?」


ng「貴方もどうせ裏家業の人間でしょ?」

srh「……!」


ng「なら、裏の人間同士裏切らないですし、多分あなたとは何処かであってますから」


やっぱり、諜報員の洞察力は凄いな


srh「ハハッそうだね…」


srh「俺は殺し屋だよ…君は諜報員とかそこら辺でしょ?」


ng「そうですねそんな感じじゃないですか…」

愛想なく彼は答える




俺も今の高等部に入ったと言う理由で


実家から月1の仕事にしてもらえた

それでも結局やることは変わらない



人を殺す


それだけだ


それは、きっと彼も同じなのだろう。


腕を頭の位置で組みながら彼はだるそうに言う



ng「あ゙ぁ゙〜嫌だな〜寮に帰るの」



srh「?なんで皆早く帰りたがらない?」


ng「……、私、寮の今二人部屋に一人ですから、」

srh「ペアの人は?」


ng「卒業」


そういう理由で一人なのか


寮の部屋は、広い

確かに1人でいると少し虚しさを感じてしまう。


srh「俺も今一人だけど、そんなに嫌なの?」


ng「そうですよ、なにか悪いですか寂しがっちゃって」


ng「てかさっきから、あなた質問ばっかりですねその上から目線なんかムカつきます」


そんなこと言われたって物理的に目線が上なのに

どうしろと言うんだ


srh「まぁ、実際に俺のほうが身長高いしね」


ng「………ッなんですそれ」


そう言いながら彼は膨れている


そしてなにか思いついたようで一瞬ににして顔が明るくなる



表情がコロコロ変わって面白い


ng「そうですよ!」


ng「貴方も今一人なら私の部屋に一緒に来ればいいじゃないですか!」


何を言い出すかと思えばそんな事を言うとは

ていうかそれは、ルール上

大丈夫なのか??


srh「は?」

srh「そんなことしてもいいの?」


ng「そのための副生徒会長の座です」



ng「生徒会長もやってましたからすんなり行きますよ」


そんなことやってるのか、…

この学校は大丈夫なのか?



ng「そういうことですので!引っ越しの準備してくださいね!!」


そう言い告げると彼は颯爽と去ってしまった






後日

彼は本当にその書類に先生たちからサインを貰って来た


『こんな重たいもの私が持つんですか…、』


なんてそんな事を言いながらも



渋々荷物運びを手伝ってくれた



もともと荷物らしい荷物なんてなくて

仕事に使う道具と寝具運ぶのはそれだけだ



ナイフとかタガーとか暗器とかそういうとこがだいぶ重量があるのかもしれない。




キッチン道具と皿はもともと寮についていたものだからそのままにしておく



荷物をまとめて見た部屋はいつも以上に広く見えた。






彼の部屋につくと


…うん…………まぁ、…


少しは予想していたが


だいっっっぶ汚かった


ペットボトルは床に散乱して


教科書達は机に乱雑に置かれている




逆にこの部屋で寂しさを

感じられるもののか???



副生徒会長と愉快な仲間たち(ゴミ)がいるじゃないか。


そう口に出さないように、まずは部屋の片付けをする。




部屋を片付け終わった後で俺の道具を入れる



彼の部屋は他と比べると若干広く



これも副生徒会長の特権か?


生徒会、凄いな




男二人でも全然、大丈夫そうだ


ng「見てください!セラ夫!私の部屋の床が見えます!!」


srh「また散らかさないでよ?」



ng「前処します」


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