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違う幻想郷

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違う幻想郷

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2022年03月22日

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博麗神社前……


「あら、あんた達もう帰ってきたの?なら、宴会の準備を手伝ってくれる?」

私達はすぐさま否定しようとしたが無理やり手伝わされた。

宴会の準備はまず、料理班と準備班に分かれる。料理班はその名の通り宴会用の料理を作る。料理班には一人助っ人が来るらしい。

準備班は…簡単に言うと買い出しだ。

「じゃ、くじ引いて。」

班決めはくじ引きで行うらしい。

みんなが順番にくじを引く。

「私は…準備班」

「私は…料理班です〜」

「料理班。」

「準備班だな。」

最後にこちらの私がくじを引く……

「料理班。ね。」

圧倒的人数差……しかも料理班にはもう一人助っ人が来るのよね…

「うーん。人数的に準備班が少ないから…妖夢あげる。」

「料理班に配属されたはずなんですが…まあ、いいでしょう。」

妖夢は納得してくれたようだ。

私達は買い出しに博麗神社を出る。こちらの私は私達が見えなくなるまで見送ってくれた。

「お前らは…」

上空からかすかに声が聞こえる。

この声は……

「よっ!見ない顔だな……。あ!新聞に出てた奴らか!私は霧雨魔理沙。よろしくな。」

こちらの魔理沙が挨拶をする。その表情は一瞬でキラキラと輝き始めた。

自分と姿形が同じ人がいたらそんな反応にもなるだろう。

「お〜本当に私と同じじゃん!霊夢の言うとおりだったな。正直信じてなかったけど。」

こちらの魔理沙が笑顔でいう。そして、私達に手を差し伸べる。

「どうせ霊夢から宴会の買い出し頼まれたんだろ?そんなことなら私も一緒に行くぜ!」

こちらの魔理沙が呆れたように博麗神社を見る。

なんだかんだでこちらの魔理沙も私と仲がいいらしい。

「さ、ここで道草を食っている場合じゃないぜ!ゴーゴー!」

こちらの魔理沙が強引に私達を引っ張っていく。


料理班はというと……


「へぇ〜助っ人って咲夜さんだったんですね。ところで、どんな料理を?」

「うーん…お酒は欠かせないし…まあ、とりあえず色々作っちゃいましょう。」

霊夢さんが拳を突き上げながら言った。

咲夜さんはそそくさと準備を勧めている。

「ん?ふんふん。……いい匂いがしてきました〜これは?何のお肉なんでしょう?」

「これは…萃香が持ってきてくれた得体のしれない妖怪の肉。今日のメインディッシュにしてほしいみたいよ。」

咲夜さんが呆れたように肩を落とす。

そんな反応にもなるだろう。

「得体のしれない肉って……食べても大丈夫なんですか?」

「うーん。どうかしら。今までも何回か萃香がお肉を持ってきてくれたんだけど……いい思い出はないわね。」

こちらの霊夢さんが呆れたように言った。

食べたくはない。

私達は黙々と準備を進めていった。

「で、出来た〜たくさんできましたね。」

「霊夢はサボってただけなんだけどね。」

咲夜さんが霊夢さんを見ながら言う。

霊夢さんはバツが悪そうに目をそらす。

「ま、まあまあ。料理はできたわけですし。それにしても…とっても美味しそう……」

「つまみ食いしちゃだめよ?」

咲夜さんがこちらを見る。

「は〜い。」

私はそっけない返事をすると、料理を並べ始めた。

咲夜さんたちはお酒の準備。


しばらくして…


「よーし!できたー!」

「ただいま〜」

私達が帰ってくると、幽々子は笑顔で出迎えてくれた。

「よっ!霊夢!宴会の準備、捗ってるな!」

こちらの魔理沙が私の横からひょっこりと顔を現す。

「あんたもいたのね。何を買ってきたの?」

「ええと…こっちの魔理沙に頼まれて、なんかのキノコ。妖夢に頼まれてお子様用ーケーキ。」

「ケーキか…レミリアあたりが食べそうね。……魔理沙。またキノコ取ってきて…」

こちらの私が呆れたようにこちらの魔理沙を見る。

「まあまあ、いいだろ?それより、もう暗くなるぜ?宴会の準備はしなくていいのか?」

こちらの魔理沙が外を見て言う。

たしかに暗くなっている。

「そうですね。もう準備をしたほうがいいでしょう。私達も手伝います。」

妖夢がそう言って、料理を運ぶ。

「私も手伝う。よっと。」

魔理沙も料理を運ぶ。


数時間後……


ガヤガヤ…

「騒がしいわね。こっちでも宴会はしてたけど、ここまで騒がしくないわよ。」

私は耳を塞ぎながら愚痴を漏らす。

「お!お前らがへーこうせかい?から来た霊夢たちだな!サイキョーのアタイはチルノ!」

「チルノちゃーん!やっと見つけたよ〜。先に行かないでよ〜!あれ?あなた達は…新聞に乗ってた…私は大妖精です。よろしくおねがいします。」

大妖精が礼儀よくお辞儀をする。

文の新聞の影響力は強い。

「さあ、飲むわよ〜!」

こちらの私が拳を突き上げる。それと同時に歓声が湧き上がる。

「んぐっ…あんた達はお酒…飲まないの…?」

こちらの私が顔を赤くして言う。

「私はこっちの私と違ってお酒の味が苦手で…」

「私も霊夢と同意見だな。」

「私は一応飲めますが…ほんの少ししか飲めませんね。」

こっちの私は「変なの……」らしい。

お酒苦手な人もいるけどね。

「咲夜。このケーキ美味しいわね。」

レミリアがケーキを頬張りながら言う。

「ドカ~ン!咲夜、咲夜!私のぶんは?」

咲夜がクスリと笑うと…

「もちろん。用意しております。」

フランが目を輝かせる。

「くぅ〜やっぱりメインディッシュの肉と酒はサイコーだなぁ〜」

萃香が満足そうに声を上げた。その隣にはもいる。勇儀


数時間後…


「そういえば…あんた達に話したいあるんだけど…えぇとたしか…あんた達!明日にはこの幻想郷を出ていって。あんた達は力が十分ついた。だから……絶対に勝なさいよ!」

そう言って、こちらの私は酔いつぶれて眠ってしまった。

「おうおう、霊夢ぅ〜もう酔いつぶれてちまったのかぁ〜?私達の酒がもう飲めないってことはないよなぁ〜?さあ来い来い。まだまだ飲むぞぉ〜」

こっちの私は萃香に連行されていった。

「ふぅ〜美味しかったです……う、食べすぎました。気持ち悪い…」

「ここで吐かないでよ。幽々子。吐くなら外でやってきて。」

「対応ひどい…ううっ背に腹は代えられない!いってきますう〜〜」

そう言ってそそくさと外に出ていった。


そして私達は就寝することになった。明日からは遂に月の都攻略。きっと勝つ!

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