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トコトコトコ
「♪~♪~」
割と家遠いんだな。電車使ってないから近場かと思ったけど。
『涼音おかえり。』
!?ま、まさか彼氏…?いや、彼氏居るのに合コンに来るはずがない。彼氏がいるなら俺ともLINU交換しないはずだし。でも、今聞けないし…はっ!LINUで聞けばいいんだ。
ポチポチポチ
【鈴音さんって彼氏居ますか?】
ピコン!!
【居ないよ~。今日はお兄ちゃんが居るけど、ひとり暮らしだよ〜。】
ポチポチ
【そうなんですね。】
安心した。でも、俺の涼音ちゃんの近くに男がいるのは許せない。大学でも近くに男がいたらどうしよう。まぁ、彼氏がいないことがわかったから帰るか。
帰宅
大学で他の男がいたらどうしよう。てか、△▼大学って人数多いから、混ざっててもバレない…?
ポチポチポチ
【俺体調悪いから明日の大学休むわ。】
ピコン!!
【飲みすぎたか?まぁゆっくり休めよ。】
ポチポチ
【うい~】
朝
寒っ。1ヶ月前まで暑かったのに、もう寒くなってきたな。涼音さんがいつ家出るのか分かんねぇから早めに出るか。
トコトコトコ
この家だよな。
ガチャ!!!!
「行ってきま〜す!」
『涼音行ってらっしゃい。涼音が帰る頃には居ないけど。』
「はーい!」
来たきた。ナイスタイミング!後は後ろをつけて、講義の部屋に入るだけ。
『講義始めまーす。』
今のところ、涼音さんは男子とは関わってない…!
『講義終わります。次の授業、プリント必ず持ってきてくださいね。』
『涼音〜!』
は?誰だよあの男?軽々しく下の名前呼び?俺の涼音さんを取るんじゃねぇよ?
『TikTek取ろうぜ~!』
は?あいつ、俺の涼音さんと動画撮るとかどうかしてるだろ。でも、今手出したら捕まるし…
『涼音〜!次の講義始まるから行かなきゃ!』
ナイスタイミングすぎる。あの男、チェックしとくか…
帰宅
トコトコトコ
『それでさ〜、涼音とTikTek撮ろうとしたらさ~』
あいつ調子乗ってんな。地獄見さすと言うより、地獄に送ってやるよ。
トコトコトコ