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食べれるすぽんじ@🐢投稿
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食べれるすぽんじ@🐢投稿
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屋敷のダイニング。
モニターのノイズが、まだ微かに残っている。
【では——】
セブンの文字が消えかけた、その瞬間。
「サンキュー、セブン」
——声。
「……」
マフィオソの視線が、ゆっくりと前へ向く。
そこに立っている。
黒いスーツ、フェドラ帽、サングラス。
チャンス。
スマホを耳に当てたまま、軽く笑う。
「うん、もういい。あとは俺がやる」
通話を切る。
静寂。
「……なるほどな」
マフィオソが低く言う。
「全部、お前の段取りか」
「まあな」
肩をすくめるチャンス。
「“分断”ってのは基本だろ」
ゆっくりと歩いてくる。
テーブル越し。
二人の距離が、ぴたりと止まる。
「これで」
チャンスが言う。
「もう邪魔は入らないな」
「……そうだな」
マフィオソは動かない。
ただ、その目だけが鋭い。
「お前が勝てば——」
チャンスが続ける。
「例の“アレ”は返す」
ポケットを軽く叩く。
「でも」
少しだけ口元が歪む。
「俺が勝ったら」
一歩、近づく。
「部下たち、全員もらおうかな」
——沈黙。
空気が、凍る。
カポの苛烈さも、
リエーレの冷静さも、
ソルの揺らぎも、
ラクティーの無邪気さも——
まとめて一言で“対象”にされた。
マフィオソの指が、テーブルの端に触れる。
コツ。
小さな音。
だがそれだけで十分だった。
「……言葉を選べ」
低い声。
チャンスは笑う。
「選んでるさ」
「お前の一番大事なもの、ってやつだろ?」
「……断る、と言ったら?」
「帰る」
即答。
「でもそれでいいのか?」
一拍。
「“本物”、欲しいんだろ」
その一言。
静かに、刺さる。
「……」
マフィオソは数秒、何も言わない。
その沈黙が——
答えだった。
「いいだろう」
低く。
「受ける」
チャンスが笑う。
「だと思った」
「ただし」
マフィオソが一歩踏み出す。
「条件を一つ追加する」
「聞こうか」
「私が勝った場合」
視線が真っ直ぐに刺さる。
「“アレ”だけじゃない」
「……」
「お前も、こちらに来い」
静寂。
今度はチャンスが、少しだけ黙る。
「……へえ」
口元がゆっくり歪む。
「それは予想外だ」
「逃げるか?」
「まさか」
即答。
「面白いじゃん」
完全に乗った。
「いいぜ」
手を軽く広げる。
「条件成立だ」
二人の間に、見えない線が引かれる。
「で?」
チャンスがカードを取り出す。
「何で勝負する?」
「……同じだ」
マフィオソが言う。
「ポーカー」
「またか」
「不満か」
「いや」
チャンスが笑う。
「今度は“ちゃんとやる”」
意味深な一言。
「最終戦」
シャッフル音が響く。
「いいだろう」
互いに座る。
カードが配られる。
一枚、二枚、三枚——
空気が、完全に変わる。
さっきまでのカオスは消え、
残るのは——
純粋な“勝負”。
「……」
マフィオソの視線。
「……」
チャンスの笑み。
どちらも一歩も引かない。
(これが——)
(本気か)
誰もいないはずの部屋で、
その圧だけが満ちていく。
「……始めるぞ」
マフィオソが言う。
「いいぜ」
チャンスが頷く。
そして——
カードが、静かに開かれる。