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貴方は今、シャワーで髪を洗ったばかりです。
体を洗おうと髪をまとめ、石鹸置きに手を伸ばしましたが、石鹸が見当たりません。
仕方なく脱衣所にある新しい石鹸を取りに風呂場の戸を開けると、狐が脱衣所に居ました。
狐「?!…〇、〇〇さん?!」
かなり驚いたらしく、狐の目はまん丸です。
貴方「ごめんなさい!」と慌てて戸を閉め、続けて「石鹸が無くて」と消えそうな声で言いました。
狐「そ!そうだったのですね…!少々お待ち下さい」
ガサガサと何かを探す音が聞こえてきました。
すぐに音が止まり、戸の隙間から石鹸を渡されました。
「ありがとう」と言うと、狐は戸越しに頬をかいています。
狐「いえいえ、そんなことよりすみません。声かければよかったですね」
「私の方こそごめんなさい」と言えば、狐は首を凄い勢いで横に振ります。
狐「〇〇さんは悪くないです、むしろ見てしまったので…いえ、何でもないです!本当にすみません!」
狐は珍しく慌てた様子で脱衣所を離れてしまいました。
お風呂を済ませて髪を拭きながらリビングへ行くと、狐はカレーライスを用意してくれていました。
狐「〇〇さん、髪乾かしてあげます。こちらに来てください」
ぽんぽんと椅子に誘導され、丁寧にドライヤーで乾かしてくれました。
優しい手つきで貴方の髪に触れる狐は、貴方の見えない背後で静かに顔を赤らめていたそうです。