ごめん!
めちゃめちゃサボっててごめんなさい!!
しかも連載更新しないし!!
ちょっと短編を作りたかった…
連載の方も更新します、ごめんなさい…
なんでノベルにしたかったかっていうと
続編もあるかも〜っていうお話を思いついて。
ただ、連載は私が作り出したい独特の雰囲気があるから(自分で言うな?)
あ、ノベルで書きゃえーやん!って(((
…まあまあww
こちらの方のお話にもお付き合い下さい
それでは
「いらっしゃいませ〜!」
同僚の声が響き渡る
それに呼応して私は顔を上げる
日が落ち始めたお店へいらっしゃったお客様は
紫がかった瞳をした
背が私より少しだけ小さなイケメンさん
「いらっしゃいませ、どのようなものをお求めですか?」
透明な瓶がずらりと並んだ壁を背に
お客様へ声をかける
「えぇと、香水を買うのが初めてで…」
焦った子供のように目を泳がせるお客様
「そうなんですね!
もしかしてプレゼントだったりしますか…?」
少し控えめに微笑みながら
ゆっくりと問う
「は、はい…
実は付き合っている彼に…」
頬をほんのり赤く染めて、
私も少し可愛いなぁなんて思ってしまいました
おや、この方は彼女なのかしら?
こんな可愛い方が彼女なんて
幸せなお方でしょう
「素敵ですね」
少しだけ目を丸くしてこちらを見つめてくる
「…否定しないんですね…」
「あ、ごめんなさい、失礼なことを…」
「いえいえ、」
「香水にも様々な匂いや用途があるように
愛にだって様々な種類がありますよ」
少し不思議そうに笑ってから
安心したように辺りを見回す
「どのような香りがよろしいでしょうか」
「えーっと…」
「お客様が感じられる、御相手様のイメージの通りで構いません」
「そ、それなら…」
考え込む彼を
急かさないようゆっくりと頷く
「…少し優しくて
でも色気もあって、…
他の人には見えないところがあるような…
それで、強すぎず弱すぎずのせめぎあいをしてきて…」
「…って、すみません、こんな話…」
恥ずかしそうに俯く彼は
もうそれこそ恋する乙女そのもので
「いえ、お客様のお気持ちは
しかと伝わりました」
そんな方には
「では、これはいかがでしょうか」
背伸びをして
薄いオレンジ色の少し大きな瓶をとる
「これは…?」
「こちらのものは『オードパルファム』という種類のものでございます」
「香りは強すぎず、
一日の初めにつけると夕方頃に香りが薄くなります」
「少し大きいので持ち運びには不向きですが、
お客様方なら家に帰らないという日もあまりないでしょう?」
「一番初めに香るトップノートは爽やかに」
「一番長い時間香るミドルノートは
優しく、少しだけ甘い香りを」
「夕方頃に来るであろうラストノートは
今までよりも薄く、その分クセは強く」
「そのような香りの商品になります」
「へぇえ〜っ!」
専用の紙に
少しだけ香水をかけて
お客様に渡す
「…あっ…」
「いかがでしょうか?」
「…すごい、イメージ通りだ…」
「気に入って頂けたなら幸いです」
目をキラキラさせてるお客様を
見守る
「これでお願いします」
すっかり気に入ったようで
「かしこまりました」
プレゼント用に包みながら
お客様に軽く話しかける
「こちらはクリスマスプレゼントですか?」
「はい、少し早いんですけど、
お互いに忙しくて中々時間がとれなくて…」
「だから、クリスマスプレゼントくらいは
時間をかけて決めてもいいかなぁって」
「まさか、こんなに早く決まるとは…」
「お気に召していただけて幸いです」
笑顔で小さな紙袋を手渡す
「…あ」
「そういえば、この香水はなんて名前なんですか?」
にっこりと笑って
よく聞かれる問いに答える
「申し訳ありません、こちらの商品に
名前はございません」
「えっ!」
「こちら、当店のオリジナルブレンドとなっています」
「そうなんですね…!」
「はい、」
「香水の消費期限は一般的に一年と言われております」
「また来年も、よろしければご利用ください」
「はいっ!」
「またのお越しをお待ちしております」
透明なドアが開く直前に
聞こえないようにぼそりと呟く
「…その贈り物に幸がありますように」
私は香水専門店で働く
しがない社員
世界にたった一つしかない香りを
たった一人にお渡しする
お客様が幸せになるための
ほんの少しのお手伝い
皆様も
大切な方や
御家族などに送られてはいかがでしょうか
その時はぜひ
当店にいらっしゃってくださいませ
お待ちしております
皆様に幸がありますように
初めてモブ目線みたいので書いてみた
これ続き需要あるかな?
コメント
22件
何とも言えない不思議な世界に入った様なこれを読んでいる間は心がとても落ち着来ました 続き待ってます ブクマ失礼しますm(*_ _)m
ノベルでしかもモブメインでも神作出すとかドロップちゃん何者なんだよ… 仏か?(( ( 人˘ω˘ ) めっちゃ面白かったよおぉ!
だからホントに…もうドロップさんのお話は…!なんでこんなにセンスあるんですかっ?? 。*゚+(´;ω;`)*.✧