しっきーからメールが送られてきた。
{4時45分に東口のコンビニ前でセラ夫が待ってると思います。}
{それまでに迎えに来てください。}
今は4時10分。もうそろ出発した方が良いな。ユ○クロコーデを着て、いつ買ったのか分からない肩掛けバックを持ち、東口まで猛ダッシュで向かった。
途中迷子になりかけたが、なんとかなりそうだ。細道の角を曲がると、遠くだが確かに大きい影を捉えた。むこうもこっちに気づいたのか、2度見して目を逸らした。何でだよ。
ki「セェェラフゥゥ!こっちだぞぉぉ!」
そう叫ぶと、ジェスチャーで黙るように言われてしまった。仕方ないので、一旦止まってから助走をつけ、セラフに抱きついた。
sr「うぅ…なんですかししょー…」
ki「迎えに来てやったんだぞ!」
嫌な顔をするセラフに満面の笑みで言うと、分かってますよ…と、もっと嫌な顔をされてしまった。これは俺が悪いな。機嫌を取り戻してやらないと、その後が楽しめない。そんな時のために予約を取っておいたんだ。セラフから離れて、スマホの画面を見せる。
ki「ここ、行ってみないか?」
sr「…遊園地?笑」
ki「そうそう!でも一味違うらしいぞ!」
一味…というか、次元が違うな。セラフは知らないのか?滅茶苦茶に有名だぞ。行ってみたら知ってるかもな。行くか?と聞くと、行きたい。面白そうだし。って、興味を示してくれた。タクシーを捕まえて、早速向かうことにした。
sr「あぇ~!」
タクシーから降りて、セラフは周りを見渡した。目を輝かせていて、子供のみたいだ。
ki「マジで時間無い!すまんセラフ!1つだけ乗るぞ!」
俺が走ると、セラフも慌てて付いて来た。ここの一番人気のアトラクションはそう簡単には乗れない。でも今回は当たり。30分待ちで乗れるそうだ。ダンスやオフでの事について話してるうちに、順番が来たみたいだ。アトラクションが始まると、セラフはまだかまだかとワクワクしているようだ。皆悲鳴を上げる中、俺とセラフは笑い声を上げていた。アトラクションが終わると、乱れた俺の髪を結び直してくれた。
ki「サンキューセラフ~」
sr「いえいえ、笑 とても楽しかったですね。」
ki「だな、…次俺ん家行くぞ!」
結び終えた事を確認し、セラフの手を引っ張る。帰りは電車でいっかな。そう思い駅に向かった。
ki「たっだいま~!」
sr「お邪魔します…?」
かなり困惑してるみたいだ。そりゃそうだ、迎えじゃなくて遊んで俺の家に連れて来られたんだからな。別に家で特別何かするわけではないが、2人きりになりたかった。この家にオモロい物はないし、そこまで広いわけでもない。ここはとりま、
ki「風呂入ってこい!」
これだな!セラフの背中を押して洗面所に入れる。着替えは…この前ネットで買うサイズ間違えた黒のトレーナーと、ズボンは一昨日俺が着てたベージュの短パンでいっかな。セラフが風呂に入ったことを確認し、さっき選んだ服とデカいバスタオルを見える位置に置いておいた。いやぁ俺って気が利くな~!それから10分くらいしてセラフが風呂から上がってきた。
sr「ししょー…これ…」
ki「んぉ?あ!サイズぴったしじゃん!良かった~ 」
sr「いや、違くて、これ…」
ん?何か変なのか?普通に似合ってると思うんだけどな…?
sr「あの…下着、…ってぇ‥どこですかね…」
ki「・・・あ」
ヤッベ忘れてたヤッベ!そうだよな?それはそうだ。やらかしてる。うん、笑うしかない。
ki「あははははwごめんセラフゥw」
sr「笑ってないで早く取って来てくださいよ!笑」
ki「ははははwハァw嫌だ 笑」
もっと顔を見たかった。だからこっちに引き寄せソファに座らせて肩を合わせる。早く下着を着たいのであろうが、そうはさせない。押し倒してわざとセラフの足の間に右膝を立てる。俺をどかしたいんだろうが、恥ずかしさのあまりか力が入っていなかった。
sr「し…ししょー、…どいてくださぃ‥ 」
ki「…やぁだね」
そのままモノに右膝をあて、押し付ける。ふぅふぅと苦しそうに息をしている。もっと。いや、違う。お楽しみはまだだ。押すのをやめ、ギリギリまで顔を近づけて問い掛ける。
ki「今か後、セラフはどっちがいい?」
sr「…後で、」
まさか答えるとは思っていなかったが、決まったのでよしとする。いい子いい子と頭を撫でて晩飯をつくりにキッチンへ向かう。セラフはまだ、ソファで横になっているみたいだ。23時からなと伝えると、察したのかワンテンポ遅れて、はぁい…。と返事が返ってきた。
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