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『街道を走る、ぷー太郎たち…』
ぷー太郎「本当に、こっちでいいのか?
」・バイスの背中に乗っている
バイス「まちがいねぇ。ぷー吉が、
おしえてくれた。」
女「次は、どこ行く?」・ぷー吉を
抱いて、隣を歩く男に言った
男「この先に村があるから、まずは、
そこだな。」・女に答えた
バイス「居たぞ。」・男と女をとらえた
ぷー太郎「よし。ふたりの、あいだを
突っきれ。」・発明品の銃を前足に
持って、バイスに指示を出した
バイス「ん。」・速度を上げた
「ピュン、ピュン。」
語り手「ぷー太郎は、男と女に、
ピンク色の光線を当てた。」
「ザザーッ。」・バイスは、停止した
男・女「・・・・・。」・前を
向いたまま立ち止まった
ぷー太郎「よっ。」・発明品の銃を
しまって、バイスから降りた
「トコトコ…。」
ぷー太郎「ぷー吉。今なら抜け出せるぞ
。」・女の前に来て言った
ぷー吉「ふあ。」・女の腕の中から
飛びおりた
「パフッ。」・ぷー太郎は、ぷー吉を
受けとめた
レイア「ふぅ…。」・ぷー太郎たちに
追いついた
バイス「何をしたんだ?」・ぷー太郎に
訊いた
ぷー太郎「ふたりの仲を良くしたんだよ
。これで、ぷー吉に関心が
なくなったはずだ。」・ぷー吉を
降ろして、バイスを見た
女「ねぇ。早く行こ。」・男の腕に、
しがみついた
男「あぁ。」
語り手「男と女は、頬を赤らめながら
歩き出した。」
バイス「・・・・・。」・男と女を
見ている
語り手「バイスは、いまいち、
わかってない。」
ぷー太郎「さて、このあと、どうするか
。家の様子を見に行きたいけど、
ここからじゃ遠いし…(考)。」・
前足を組んで、ぶつぶつと言い始めた
語り手「その時、そよ風が吹いた。」
「フワッ。」
語り手「ぷー吉は、そよ風に乗って、
近くの村へ飛んでいった。」
レイア「ぷーちゃ〜ん!」・
立ち上がって叫んだ
語り手「レイアは、バイスの首輪に、
リード(ひも)をつけていた。」
ぷー太郎「まったく、あの程度の風で
(呆)…。」・人のように走り出した
『ナカノ村で…』
「ギィ…。」・風車が回っている
ぷー太郎「どこに行った…(探)。」
バイス「・・・・・。」・リードを
付けて、レイアの前を歩いている
ぷー吉「ほあ?」・とぼけた顔をした
語り手「ぷー吉は、風車の羽根に
引っかかり、ぐるぐると回っている。」
レイア「あっ、あんなところに!?」・
風車を指した
ぷー太郎「あれか。」・風車を見た
ぷー吉「ふあ。」・端末を持って、
何やら操作した
「ピキーン!」・バイスは、
うしろ足だけで立ち上がった
バイス「よっ、よ。よっ、よ。」・
両前足を高く突き上げ、ブリッジをして
戻る、を2回くり返した
「シュン!パッ!」
語り手「ぷー吉は、バイスの近くに
瞬間移動した。」
ぷー太郎「・・・・・。」・風車を
見ている
レイア「ぷーちゃんも戻ったし、
このまま、旅を続けよう。」・ぷー吉を
抱き上げた
商人「そこの、犬連れの旅人さん。」
語り手「商人の男がレイアに
声をかけた。」
レイア「はい?」・笑顔で商人の方を
向いた
商人「この先に、おもしろい場所が
あるんだがね。」
レイア「はぁ。」・真顔になった
ぷー太郎「もう、つき合ってられない
(怒)。」・村の外を人のように
歩いている
レイア「じゃあ、この防寒具も
ください。」・ぶ厚い服を指した
商人「まいど。」
ぷー太郎「ふう。いったん落ち着こう。
」・立ち止まった
「ヒュー…。」・少し冷たい風が吹いた
ぷー太郎「家に帰るか。でも、
ここからじゃ遠いし、近くに
ワープ装置もない。そもそも、
爆破されたんじゃな…。」・悩んでいる
バイス「おめぇも、『マモケシ』に
行くのか?」・ぷー太郎を見て言った
ぷー太郎「えっ?」・隣の、バイスを
見た
語り手「ぷー太郎は、山道の
入口に居るのだ。」
レイア「はぁ、はぁ…。」
語り手「レイアは、左腕で、ぷー吉を
抱き、右手で、バイスのリードを
つかんでいる。」
バイス「マモケシっつうのは、マモノが
消える土地で、小さいのなら、
いっしゅん。」・端末をどこからか
取り出して見始めた
ぷー太郎「・・・・・。」
バイス「んで、たかい山の
ぼんち(盆地)にあって、
いちねん中、ユキに、おおわれてる、
とか。」・ぷー太郎を見た
語り手「バイスは、文字を
読んでいるのではなく、ぷー吉の
声が頭に入ってくるので、それをただ
言っているだけである。」
ぷー太郎「それで、レイアさんは
厚着を…って、そうじゃない。ぼくは
行かないぞ。」・レイアの方を
見たあと、そっぽを向いた
バイス「マモケシに行こうぜ。」・
山道を指しながら、ぷー太郎に言った
ぷー太郎「お前たちだけで行けば
いいだろ。ぼくだって、やることが
あるんだ。じゃあな。」
語り手「そう言って、ぷー太郎は
去っていった。」
バイス「・・・・・。」
レイア「あ〜あ。せっかく仲良しに
なれると思ったのに…。」・
残念そうな顔をした
ぷー吉「ふあ。」・声を発した
バイス「ほい。」・端末の画面に触れた
「シュン!パッ。」
語り手「ぷー太郎は、バイスの前に
戻された。」
ぷー太郎「・・・・・。」・遠くを
見ている
バイス「ワープ・パッチンを参考に
した。」・ぷー太郎に言った
ぷー太郎「・・・・・。クスッ。」・
ひどく落ち込んだ
『山道を歩く、ぷー太郎たち…』
バイス「マモケシ、マモケシ(笑顔)。
」・ご機嫌
ぷー太郎「・・・・・。」・人のように
肩を落としながら歩いている
レイア「この辺りで、いいかな。」・
立ち止まった
ぷー吉「ふあ。」・レイアの腕の中で、
どこからか端末を取り出した
「トン。」・ぷー吉は、端末に触れた
「ピコン。」・前方の山肌に
白い印(ぷー吉の顔)が現れた
「シュン!パッ。」・レイアと3匹の
犬たちは、印の近くに瞬間移動した
レイア「ぷーちゃんの端末って、
すごく便利だよね。」・ぷー吉を見た
語り手「説明しよう。ぷー吉が
使った機能は、『ワープ・ショット』と
いう名前である。これは、画面越しに
触れると、その場所に飛ぶ、と
いうものなのだ(ただし、距離には
限度がある)。以上。」
『しばらくして…』
レイア「そろそろ休憩にしようか。」・
地面に、ぷー吉を降ろした
「パチパチ…。」・たき火の音
レイア「はぁ。あったか〜い(喜)。
」・イスに座って、両手を火に
かざしている
ぷー太郎「どうにかして、こいつらと
別れられないかな…。」・コーヒーの
カップを持って呟いた
「ペロペロ…。」・バイスは、
深めの皿に入った牛乳を飲んでいる
ぷー太郎「でも、マモケシってのも
気になるし…。ズズ…。」・コーヒーを
ひとクチ飲んだ
レイアの声「ぷーちゃんも、
あったまろうか。」
ぷー太郎「ブルッ。ちょっと寒いな。
」・たき火に近寄った
バイス「さむい、なら、入れば
いんじゃね?」・ぷー太郎を見ながら、
『たき火に入れば?』と言った
ぷー太郎「ヤケドするわ(怒)!?
」・バイスに向かって、声を荒らげた
バイス「そか。」・皿をなめ始めた
ぷー太郎「ったく。バイスじゃ
あるまいし…。ズズ…。」・コーヒーを
ひとクチ飲んだ
レイアの声「あっ!?」
ぷー太郎「ん?」・レイアの方を見た
レイア「ぷーちゃんの、ほっぺを
引っ張ってたら(困)…。」
語り手「レイアは、左腕で、ぷー吉を
抱き、右手を空に伸ばしている。」
宙に浮く、ぷー吉「ほあ?」
ぷー太郎「また、分裂した…。」・宙に
浮く方の、ぷー吉を見て言った