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『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜 マイクで紡ぐ恋の予感?〜
番外編12『仕事で疲れてるお姉ちゃんを癒そうの回』
カタカタ……。
『もしもし、はい、その件は順調に進んでます。』
『……。』
『はい、その資料なら届いてます。後ほど目を通して後ほどご連絡します。失礼します。』
カタカタ……。
『なぁ、麻里衣ちゃん。』
『ここはダビングして、データを移行しての方がスムーズかしら…でも、こっちをまとめて送付すれば…。』
『集中して聞こえてないみたいやな。』
(なら抱き着いても構わへんやろ。)
俺は後ろから抱き着く。
『よし、1つ目の依頼人のは終わり…2つ目が…』
『全く動じてないやと!?』
『おい簓ぁ!』
グイッと左馬刻に襟を掴まれる。
『ぐえっ!』
『仕事の邪魔すんな。』
『えー!だって心配なんやもん!仕事やりすぎやって!少しは休まんと!』
『だからって抱きついていい理由にはならねぇだろ!』
『お姉ちゃん集中するとほんとに聞こえなくなるからな…。』
『お邪魔は真面目ですからね、仕事を溜め込み人ではありません。一度に沢山依頼が入るのその分の報告書も書かないといけませんし。』
『でも兄貴、執事として止めた方がいいだろ。』
『よし、じゃあそれなら私がお姉ちゃんを止める。』
私はお姉ちゃんのほっぺをつつく。
ぷにっ。ぷにっ。
『……。』
『おねーちゃん。』
『ふぇ?(え?)ゆ、百合菜?』
『ようやく気づいた〜。お姉ちゃん、仕事し過ぎ。休も?』
『百合菜…でも…』
『でも禁止!これからお姉ちゃんをみんなで癒してあげる!』
『癒す…?』
STEP1
BusterBros!!!によるマッサージ
『失礼します。麻里姉。』
『え、えぇ…。』
ぐにっ。ぐにっ。
三郎君は私の足を押す。
『んっ。気持ちいい…。』
『調べたんですよ、ここ疲れに効くツボらしいです。』
『気持ちいい…ふふ。』
『じゃあ俺は肩を失礼します。』
『一郎君、ありがとう。』
ぐっ。ぐっ。
『んっ。ふ…っ。』
『す、すみません痛かったですか?』
『う、ううん。大丈夫……。』
『じゃあ俺はリラックス出来る音楽流すか!』
『ありがとう、二郎くん。』
『んっ。んぅ…』
((マッサージしてるだけなのに…なんか、いやらしい事してる気分だ……っ。))
STEP2
MAD TRIGGER CREWによる癒しの料理
『俺様はコーヒーを淹れた。飲んでくれ。』
『クソ、俺がやりたかったのに。』
『うさ公は引っ込んでろ。』
『あぁ?』
『喧嘩しないでください…。』
私はコーヒを飲む。
『!美味しい…。』
『だろ?コーヒーで疲れも吹っ飛ぶだろ。』
『はい。とても。』
『左馬刻に負けるなんて…よし、麻里衣さん。私が手料理を振る舞います。何がいいですか?』
『手料理…あ、そしたら…アボカドとエビのサラダが食べたいです。』
『かしこまりました。では冷蔵庫とキッチンをお借りします。』
数分後
『美味しそう……頂きます。』
『召し上がれ。』
『もぐ…。……(o_ _)o パタッ』
『なっ!麻里衣さん!?どうしましたか!?』
『なんか、食べたことない、味が、して…』
『え?ちゃんとレシピ通りに…まさか、この黒いの……』
『あぁ。上官が上に添えた蠍をすり潰したものだ。』
『……。』
『滋養強壮にはもってこいだ。』
『もったいないのでいただきます。』
『ガリッ。もぐもぐ…。』
(無理してるな……。)
『あの、無理しないでくださいね。』
『だ、大丈夫です。』
STEP3
FlingPosseによる読み聞かせと子守唄
『昔昔あるところに……』
『ねんねんころりよおころりよ…』
『寝かせに来てます?』
『幻太郎、俺は何すればいいんだよ。』
『そうですね……。特に何もしなくて大丈夫です。』
『ひでぇ!悩んどいてそれかよ!』
『まぁまぁ。麻里衣さん、ゆっくりお休み下さいね。』
『待ってよ夢野っち、そしたら俺達がおもてなしできないじゃーん』
『貴方みたいな人に麻里衣さんのお世話は任せられません。』
『へぇー?言ってくれんじゃん。 』
『2人共!』
『『!!』』
『お姉ちゃんのこと癒すのに喧嘩してどうするんですか!』
『『……ハイ』』
STEP4
麻天狼による人生相談およびおもてなし
『なにか悩み事があれば、なんでも仰ってくださいね。』
『麻里衣ちゃん、今は僕だけの子猫ちゃんだ。特別にあーんしてあげる。』
(フルーツ盛り合わせとかどこから出したのかしら。)
『あ、あの、俺も微力ながら何かサポートしますね。』
『ありがとうございます。実はどうすれば効率よく仕事を終わらせられるのか悩んでいまして。』
『なるほど…そういう時はまずやるべきことを決めて取り組むのが1番かな。一気にやると頭がパンクしてしまうからね。』
『は、はい!』
『俺も押し付けられる側だから分かります…仕事を効率よくやるって中々難しいですよね…。』
(癒しと言うより人生相談してんな…。)
(寂雷すごくノリノリだし。)
STEP5
Bad As Templeによる読経とミュージカル
『南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……』
『今宵、其方の為に我が1曲奏でようぞ。その身に焼きつけるが良い!訳:麻里衣さんの為に自分が頑張って歌うっす!聞いてくださいっす!』
『何でお経?』
『あ?疲れを取るにはこれが一番なんだよ。』
『それだと私になんか憑いてることになるんだけど…。』
『十四、すげー楽しそうに歌ってやがる。』
『麻里衣さんの為に歌えるのが嬉しいんだろうな。』
STEP6
どついたれ本舗によるお昼寝
『ほら、簓さんのお膝に頭乗せぇや。』
『なっ!ずるいー!』
『俺達は最後やもん。寝たって構わへんで。』
『ずるいずるいー!』
『お前ら待てや、静かにしっ。』
『え?』
『すぅ、すぅ…。』
『あー!なんでろしょーの膝の上で寝てんねん! 』
『お前は寝てたら絶対ちょっかいかけるやろ。俺の膝が安心したんやな。嬉しいわ。』
『疲れが溜まってたんですね…凄く気持ちよさそうに寝てます。』
『んん…。がとー……しょこら…』
『…クスッ。蘭、お姉ちゃんにガトーショコラ作るから手伝ってくれる?』
『かしこまりました。お嬢様。』
数時間後――
『ん、ふわぁ…。』
『起きたか?』
『ろ、盧笙さん!す、すみません、わたし…』
『ええんやで、よく寝れたか?』
『え、あ、は、はい!とても!ん、甘い匂い…』
『お姉ちゃん、はい!』
『百合菜……ガトーショコラ…』
『寝言で言ってたよ。』
『嘘!恥ずかし…。』
私はガトーショコラをフォークで取り分けお姉ちゃんの口元に当てる。
『はい、あーん。』
『じ、自分で食べるわよ。』
『いいから。妹からの施し受けてよ。』
『……あむ。…美味しい。』
『えへへ、良かった。お姉ちゃん、いつもありがとう。』
『え?』
『お姉ちゃんがいつも頑張ってるの私や家の為なのに私何も出来なくて。』
『……そんなこと思ったこと一度もないわ。百合菜がいるから私は頑張れるのよ。』
百合菜の頭を撫でる。
『これからも無理しない程度に頑張るわね。』
『お姉ちゃん…。うん!』
私はお姉ちゃんに抱き着いた。
『一件落着、やな。』
『えぇ。笑顔になって良かったです。』
めでたしめでたし…♡♡
コメント
1件
ええ、番外編ということで家族総出の癒し企画、ほっこりしましたね。各チームのカラーが出てて面白かったです。特に、仕事に集中して周りが見えなくなってるお姉ちゃん像がリアルで、共感できました。後ろから抱きつかれても気づかないあたり、マジで疲れてたんですね。みんながそれぞれの方法で癒そうとする様子が愛おしい。最後の妹のあーん、ガトーショコラのエピソードで締めるのも温かい。いい番外編でした。
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