アイラの話
旅行から帰ってきた。今日は大晦日。
アイラは一番にチキチータに会いに行く。
息を切らして、会いに行く。
ハァハァハァ
(アイラ)「チキチータァ~♡」
(チキ)「わぁ!アイラちゃん♡おかえりなさぁ~い♡」
ぎゅ~~~♡
すりすりすりすり♡
アイラはチキチータに頬ずりをした。
(アイラ)「パパにちゃんと言ってから来た?」
(チキ)「はい!お父さんは、牧場のお姉さんと牛さんの夕御飯あげてマァス!」
(アイラ)「ウフフ♡」
アイラはチキチータにお土産を渡した。
(アイラ)「イルカさんのストラップよ?海にいるの。知ってる?」
(チキ)「はぁい!図鑑でみたことあるディス!」
うんうん、チキチータはお利口さんね♡
すりすりすりすり♡
(チキ)「アイラちゃんは、お家帰るディスか?」
(アイラ)「うん。さっき帰ってきたからね、もうヘトヘト。家に帰ろうかな。」
(チキ)「うち、来まスか?」
ウフフ♡
パパのお邪魔しちゃ悪いからね♡
じゃあね♡よい年を~♡
アイラは自宅に向かった。
みんなで、モモんちでカウントダウンしよう!という話になったが、アイラは遠慮した。
(アイラ)「なんだか、疲れちゃったしね…」
高倉様とモモの様子、、少し変わった気がする。なんだろ?気になるけど、、
「イヤじゃないや」
白い息が夜空に浮かんでは消え、浮かんでは消えた。
ボーン…
あ、除夜の鐘。。
ボーン…
いい音色。
「ファ#~~~」
う~ん、もちょい低いかな?
公園の滑り台に座り、除夜の鐘を聞いていた。
「アイラちゃん?」
(アイラ)「あ、、」
ジジ!!
(ジジ)「滑り台滑ってるの?(笑)」
(アイラ )「違うわよ!…除夜の鐘聴いてるの。」
(ジジ)「除夜の鐘は(たたくもの)じゃなくて?」
(アイラ)「聴く、の! いい女は、ね?」
(ジジ)「しょかしょか!アイラちゃんは大人だね~♪」
(アイラ)「まあね!」
だって、お父さんと約束したもの。
お母さんが悲しまないように。
私は、しっかりした人間にならなきゃいけないの。
(ジジ)「……ちょって待ってて!」
ジジはふと立ち上がり、道路の方へ走っていった。
(ジジ)「はい、ホットの紅茶。モモんちでよく飲んでるよね?」
(アイラ)「あ…ありがとう。」
(ジジ)「俺はコーンポタージュ!ホット!」
シャカシャカ振るぜ~!!!!
やめなさい!缶が吹っ飛ぶ!(笑)
(ジジ)「…あんまりムリしちゃダメだよ?」
(アイラ)「…え?」
~…フワリ
~…フワリ
(アイラ)あ、、、
「 …雪… 」
空から綿菓子みたいな雪が、深々とふりだした。
(アイラ)「初雪~冷たっ!
ジジ!初雪だ…」
ギュウウウゥ…
「…よ?」
(邪視)「アイラ、雪じゃ!」
邪視がアイラを後ろから抱きしめてきた。
(アイラ )「邪視!!そか、雪で。」
(邪視)スリスリスリ…
アイラの背中に顔を刷り寄せ、ぎゅ~と抱き抱える。
(邪視)「夜じゃな。」
(アイラ)「そうね、夜ね。」
(邪視 )「夜は寂しい。真っ暗はイヤじゃ。」
(アイラ)「暗いからこそ見えるものもあるわ?」
(邪視)「それは、なんじゃ?」
(アイラ)「小さな街灯の光、それに反射して降る雪の白さ、、あとは、、、」
(邪視)「…アイラ、泣いてるのか?」
え??
やだ私!!
…いつの間にか涙が出ていた。
(邪視)
「泣くな、アイラ。我がいる。
寂しくないぞ?
…我は笑顔のおまえが好きだぞ。また遊んでくれ?」
ギュウウウゥ
(アイラ)
「痛いいたいよ、邪視。
…ありがとう」
ボーン…
ボーン…
来年も楽しい刺激的な一年になりますように。
アイラの話 おわり
みな様、よい年を😊
コメント
3件
邪アイもいいです…かわいい…😭🤦🏻💕