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悪寒がして後ろを振り返る。花月に何かあった気がしたのは、気のせいか…?
「劉磨、どうしたの?」
「あ、いや、何でもない。それより、作戦の最終確認は?」
「予定通り行います。それまで彼女の身がもつかどうか……。」
「ちょっと、何暗い顔してるの?これから花月ちゃんを助けに行くのに、そんな怖い顔していたら花月ちゃんに嫌われるよ。」
「そうよね…笑顔でいなきゃね。」
「笑いながら戦うのも…なんか怖い。」
「あ、そうだ、これ渡しておきます。」
「これは…?」
「体を保つ薬です。慣れない人が時空の狭間に行くと、何が起きるかわからないので。」
「わかりました。それより、いいのですね?黒鬼院とこれから戦うことになりますが。」
「もう私たちが戻るところではありませんし、花月さんを……女性を攫うことしか考えられない方を主だとは思っておりませんので。」
「僕たちは……戻れるなら正しい道に戻りたい。」
俺らなんかよりこいつらのほうが覚悟が決まっているのかもしれない。すべてを賭けて花月を助けたいという覚悟が。
「見えました。時空の狭間です。」
李仁が壁に向かって手をかざすと壁が歪んでいき、穴が開いた。
「とりあえず向かいましょう。長時間、時空を広げたままにはできませんので。」
順々に吸い込まれるように穴へと入っていく。
花月…必ず助けてやるから待っていろ。
「しっかり捕まっていてくださいね。はぐれたら私たちでも助けられないので。」
そう言われ俺らは輝石たちの足や体に引っ付く。男同士でと考えたら少し気持ち悪いけど。
「そういえば、アナタたちは平気なの?黒鬼院がすべてを操っているなら、いつ壊れてもおかしくないんじゃ…?」
「今のところはなぜか大丈夫なようです。なぜかは分かりませんが、運がいいようです。」
「もうすぐ出口だよ。しっかり捕まってね。」
先ほどまで暗かった時空の中に光が入り込む。次第にその光は大きくなっていき俺らは吸い込まれていった。