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女性陣全員が風呂からあがってくるまで、1時間近くかかった。
どうやらゆっくり風呂を楽しんだらしい。
完全に皆様、溶けているというかふやけているというか、そんな状態だ。
僕も風呂に入ってみて、そして納得した。
並の銭湯よりこれは豪華だ。
スーパー銭湯を小さくしたような感じと言っていい。
洗い場が6人分くらいで、そのかわり湯船の種類が充実している。
熱めのとぬるめの浴槽の他、ジェットバスとか寝湯とかサウナまで。
これなら男女別の広い風呂も作れたのではないか、とかは言わない。
きっと価値観が違うのだ。
風呂からあがると半分くらいは疲れて布団入り。
残り半分はカードゲームで盛り上がっていた。
この前もやった『ペンギンパーティ』という奴だ。
「どうですか」
様子を聞いてみる。
「駄目、律花さんが強すぎる」
「本職の運命の魔女だからね。魔法なしでも先読みは得意だぞ」
それは微妙にずるくないか。
でも折角なので、僕ら3人も参加してみる。
3ゲームして気づく。
勝てない。
はっきり強い人と弱い人に分かれている。
強いのは律花さんこと神流先輩の他、松戸先輩、流山先輩、有明先輩、未亜さん。
弱いのが先生2人、男3人だ。
ちなみに他の皆さんは既に就寝中。
「これは5人5人で別ゲームした方がいいんじゃないですか」
5ゲーム終了後に柏先輩がそう呟いた。
「うーん、あと1ゲーム。何としても、上位陣に一泡吹かせたいですね」
この台詞は小暮先生だ。
「ちなみに一泡吹かせるとは」
「せめて5位以内に入ることです」
志はあまり高くない。
でも要はこういう状態だ。
上位5人と下位5人が固定されてしまっている。
「それにしても未亜ちゃん強いわね。さっきは1位だったじゃない」
中学勢では未亜さんだけ、上位5人と対等に戦っている。
まあ未亜さんの他に参加しているのは僕と先生だけなのだけれど。
「それでもよほどカードが良くないと神流先輩には勝てないのですよ」
「カード次第で負ける運命の魔女というのも何ですけれどね」
これは有明先輩。
「だって魔法を使わなければ、一応常人と同じ条件なんだぞ、私も」
神流先輩の言い訳。
「これでも私、大学の仲間との間では結構強い方なんですけれどね」
こちらは草津先生の言い訳だ。
結局、延々と色々なカードゲームをやったのだが。
上位5人と下位5人が入れ替わる機会は、ついぞ無かった。
そしてついに。
「明日も早いし動くから、そろそろ就寝時間ですね」
という事で戦いは終わりを迎える。