「あーー完っ全にひとりになっちゃった」
律は特にやることがなかったので、自室の椅子に座って零からもらった中学生レベルの問題集を解くことにした。
これは零との約束。帰ってくるまでに一冊終わらせると言う約束だ。
「やっぱりわっかんな」
問題集を開いた瞬間、思考が停止する。いつも通りだ。
そんなかんじで時間はすぎてゆく
4年後。
「後…2、ページ…!?2ページが多いように感じる……」
プルルルルル…
電話が鳴った。
零からだ。
「あ!零…!帰ってきたのか!?」
「もしもし」
律は目を丸くして話す
「帰ってきたんだよね…?」
零はいつものような大人びた声で答える。
「うん、4年ぶりにね。感動の再会をしようじゃあないか」
4年ぶりに聴く零の声に律が声を高くして喜ぶ。
「やったー!」
事件の解決のための邪魔にならないよう、電話は控えていたため本当に久しぶりなのだ。
「事件は解決できたのか?」
「ああ、おかげで世界で有名に、日本一の名探偵だ」
嬉しそうに話す二人。律は笑顔が溢れる。
「じゃあ、あの日の夜に事件を解決したホテルで待っているよ」
「うーん、確か124部屋……あ、ここここ!」
ガチャ…
そこにはなんて残酷な、想像もできないような景色があった。
綺麗な白い長髪だったものが、赤に染まっている。
「零!」
律はすぐに駆け寄った。
傷は、ない。
迷いもなく警察と救急に電話した。
だけど、呼吸が浅い。今にでも止まりそう。
「なんで…、なんで、日本一の名探偵が、事件に巻き込まられるんだよ」
しばらくして警察と救急が来た。救急車に運ばれて行ったが、安否はまだ不明。
2時間後。
『最善は尽くしましたが…、零さんは、息を引き取りました。申し訳ありません』
そう、病院からの電話を聞いた。
律は信じられない気持ちで問題集を終わらせた。
ちがう、ちがう、ちがう、ちがう…
問題集は多くのペケで埋まった。
「どうして、私はこんなにも馬鹿なんだ…、零と、探偵になるって約束したのに」
律は絶望感に耐えられなかった。
「私はなぜ一瞬でも探偵と言う夢を見たんだ、こんなに馬鹿なのに。零の事件を解決できるわけないじゃないか」
零の殺人事件の犯人はまだわかっていない。そして未解決事件となったのだ。
『ニュースです。昨日、〇〇ホテルで、殺人事件が起きました』
『昨日夜7時半ごろ、警察は〇〇ホテルの124号室で血まみれになった女性が倒れていると言う通報を受けました。被害者は、あの有名な探偵、零さんだと言います』
律はテレビを見て考えた。
「未解決事件…」
未解決事件と言う単語に目をつけた。
「未解決事件なんてさせない。未解決事件じゃない。未解決事件は解決できる。零は0になったわけじゃない。1つの真実しかないんだ」
律は心に決めた。
「絶対に解決してみせる」
律の未解決事件解決までの話だ。






