テラーノベル
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同居生活、四か月。
休日。
朝から気持ちのいい青空が広がっていた。
ソファでくつろいでいた辰哉が、スマホを見ながら声を上げる。
💜「照」
💛「ん?」
💜「今日暇?」
💛「暇だけど」
💜「じゃあ出掛けない?」
照は少し驚いたように顔を上げる。
💛「珍しいな」
💜「せっかく休みだし」
💛「どこ行く」
💜「決めてない」
💛「それで誘ったのか」
💜「うん」
照は小さく笑う。
💛「じゃあ適当に歩くか」
💜「そういうの好き」
────────
昼前。
二人は電車に乗ってショッピングモールへやって来た。
服を見たり、本屋へ寄ったり。
特に目的はない。
それでも不思議と退屈しなかった。
💜「これ照似合いそう」
辰哉が紺色のシャツを手に取る。
💛「そうか?」
💜「絶対」
💛「辰哉は?」
💜「俺?」
💛「その白いパーカー」
💜「え、いい?」
💛「似合うと思う」
辰哉は少し嬉しそうに笑った。
💜「じゃあ試着してくる」
────────
数分後。
試着室のカーテンが開く。
💜「どう?」
白いパーカーを着た辰哉が少し照れくさそうに立っていた。
照はじっと見つめる。
💜「……照?」
💛「似合う」
💜「ほんと?」
💛「買えば?」
💜「そんなに?」
💛「うん」
辰哉は鏡を見て笑った。
💜「じゃあ買おうかな」
────────
買い物を終え、フードコートへ向かう。
飲み物を持って席へ座る。
その時。
「照?」
女性の声。
照が振り向く。
💛「あ」
そこには大学時代の同期が立っていた。
「久しぶり!」
💛「久しぶり」
楽しそうに話し始める二人。
辰哉は少し離れた席でジュースを飲んでいた。
楽しそうだな。
そんなことを思いながら眺める。
数分後。
女性が辰哉に気付く。
「あれ?」
「彼女……じゃないよね?」
照は苦笑いした。
💛「違う」
「友達?」
照は一瞬だけ辰哉を見る。
💛「……大事な同居人」
その言葉を聞いた辰哉は、少しだけ胸が熱くなった。
────────
帰り道。
電車の中。
💜「さっきの人」
💛「大学の同期」
💜「美人だったね」
💛「そうか?」
💜「うん」
少しだけ間が空く。
💜「紹介されなくてよかったの?」
照は辰哉の方を見る。
💛「なんで?」
💜「いや……」
言葉が続かない。
照は小さく笑った。
💛「紹介されても困る」
💜「どうして?」
照は窓の外へ目を向ける。
💛「今の生活、気に入ってるから」
💜「……」
💛「変えたくない」
辰哉は何も言えなかった。
その言葉が、思っていた以上に嬉しかったから。
電車がホームへ滑り込む。
二人は並んで立ち上がる。
肩が少しだけ触れた。
どちらも離れようとはしなかった。
#Snow Man
junp
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コメント
1件
ええ…この回、すごく良かったです。照の「大事な同居人」って返し、めちゃくちゃ刺さりました。あの距離感が絶妙で、紹介したくないという本音を「今の生活を変えたくない」って言い換えるのも、照らしいなって。最後の肩がぶつかっても離さない描写に、もう胸がいっぱいです。日常の積み重ねがこんなに美しいものかと、改めて感じさせられました。