テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺には愛犬がいる。
モコちゃん、っていう、とっても可愛いトイプードル。
だけど、俺は今や国民的アイドルになってきている。
家を空けることも少なくない。
実際に、明後日から旅するスノーマンの撮影。
1泊2日、空ける。
そんな時、佐久間くんにおすすめされたのがペットホテル。
一回どんなところか見たいから、一日早く預かって、初日は一緒にいることにした。
目「ペットホテルの、2泊3日プランでお願いします。」
店員「かしこまりました、ではご案内しますね、!」
そういって案内されたのはたくさんのわんちゃんが集まる場所。
目「たくさんいるんですね、」
店員「初めてのご利用でしたよね、緊張されてますか?笑」
目「はい、大丈夫かなぁ、って、笑」
店員「そうですよね、一日多く予約されてますもんね、笑」
言われてみれば結構親バカなのかもしれない。
目「心配で、」
店員「とっても可愛がってるんですね、」
そういって笑う姿は、とても眩しく見えた。
面白い人で、ずっと話してて飽きなかった。
もうこんな時間。
店員「では、お預かりしますね。心配しないで、いってらっしゃい、。」
そういって照れくさそうに笑う姿が、頭から離れなかった。
目「店員さんになら、安心して任せられますよ、笑」
そういってお店を後にした。
佐「モコちゃんはどうしたの〜?」
目「この前のペットホテルに預けた、!」
佐「じゃあ、あの店員さんにも会った〜?」
目「…あのてんいんさん?」
佐「そう、天使って呼ばれてる、笑った顔とか動物に接してる顔がとっても可愛いんだ〜」
ドキッとした。
あの人のことかな、
思い浮かんだのは今日の人だった。
佐「俺あそこ常連だから、あの人好きなんだよね〜、」
目「へぇ、?」
佐久間くんって好きな人いるんだ、
佐「おかえりなさい、とか、いってらっしゃい、とかいってくれるよね〜、」
胸がキュッとした。
…俺だけじゃなかったんだ、
何だろ、何でこんな気持ちに…
わかんないなぁ、
岩「収録はじまんぞ〜、」
目佐「あ、今行く、!」
深「はい、飛行機乗るよぉ、」
俺の隣は舘様。
話しかけたら面白いし、話さなくても気まずくないし、助かる。
モコどうしてるかなぁ、
あの店員さんといるのかなぁ、
宮「目黒?なんか悩み事?」
目「んー、それがね、今ペットショップにモコ預けてて…」
宮「モコ?モコってあのわんちゃん?」
目「そう、love store ってとこに預けてて…」
宮「俺もよくレインボーローズ預けてるよ、魅力的な店員さんがいるよね。」
目「えっ、?」
宮「すっごい優しい目で動物見てるんだよね、」
目「へ、へぇ、?」
まさか、舘様も…。
宮「で、モコちゃんがどうしたの?」
目「えぇ、なにしてるかなぁ、って。」
宮「そっか、」
深「はーい、着いたよ〜、」
早いな、笑
目「こんにちは〜、」
店員「あ、おかえりなさい、!モコちゃん今ご飯食べてます、ちょっと待ってくださいね、!」
顔を見ただけでわかるってすごいなぁ、
覚えられてたことが、ちょっと嬉しい。
俺はバレるのを防ぐためにマスクをしている。
アイドルって知らないのに優しくしてくれるのが、とても嬉しかった。
最近俺自身に価値はあるのだろうか、って思ってたから。
店員「はい、モコちゃんです、!」
そういって笑う顔が魅力的だった。
俺がマスクを外したらどんな反応をするのか気になった。
だけど、そのままの俺をまだ見てほしくてやめた。
♡30 次